【ライブレポート】マルシア、24年ぶりサンパウロ凱旋コンサート大成功

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デビュー25周を迎えたマルシアが、故郷サンパウロで24年ぶりとなる凱旋公演を行った。

◆マルシア 画像

マルシアは7月20日、21日と、ブラジル・サンパウロ市で開催された世界最大規模の日本文化イベント<第16回 Festival do Japao(日本祭)>に出演し、約1万人の日系人の観客を前に8曲を熱唱した。

「マルシア、お帰り!」と移動中に何度も言葉をかけられながら会場入りすると、ステージでは朝から県人会の演目が行われ、会場はすでに熱気に包まれていた。コンサート前、司会者がマルシアのプロフィール紹介を始めると、袖でスタンバイ中のマルシアの目には早くもうっすらと涙が浮かぶ。そして、赤の大きな花柄のドレスを着てステージに登場すると、立ち見が出るほど溢れかえった客席から、大きな拍手が湧き起こった。16歳の時、坂本九さん司会のTBS『歌謡選手権ブラジル大会』で準優勝となり、日本で歌手を目指すきっかけとなった「上を向いて歩こう」の歌唱からコンサートがスタートする。

「ただいま!」 と挨拶すれば 「お帰り!」と客席からも日本語で返ってくるという、日本でのコンサートと変わらぬ風景がそこにはあった。2曲目は、89年に大ヒットしたデビュー曲『ふりむけばヨコハマ』。この曲は、ブラジルからの中継でNHK『紅白歌合戦』に出場したマルシアにとっても、思い出の1曲だ。その後、「Yours~時のいたずら~」、「舞姫になれない」とオリジナル曲が続いた後、再びポルトガル語と日本語で、24年ぶりの里帰りコンサートへの思いを伝えると、途中、感極まり言葉を詰まらすシーンも。

最新アルバムに収録されているザ・ピーナッツのカバー「ウナ・セラ・ディ東京」、「君をのせて」も披露し、エンディングでは大合唱で会場が一体に。そんな光景にマルシアは大粒の涙をこぼしながら、“オブリガータ(ありがとう)”と何度も叫んでいた。

アンコールは、日系人50名の合唱チームと共にステージに再び登場し、NHK復興支援曲となっている「花は咲く」を披露。この曲は、現地からのリクエストで実現し、会場にも歌詞が配布され、大合唱が巻き起こった。

17歳でブラジルから旅立ち、2013年で来日27年。日伯交流の架け橋になりたいと願っていた思いが叶ったステージとなった。

コンサートを終えて、マルシアは以下のようにコメントを寄せている。

  ◆  ◆  ◆

24年ぶりにふるさとで歌い、会場にいらした多くの日系人の方のお顔を見たら、みんなが家族にしか見えなくて、家族との再会のようでした。うれしすぎて、懐かしすぎて、1曲目から涙のネジを閉めておかなかったら、涙が止まらない状態でした。感謝の気持ちでいっぱいです。困難はポルトガル語をステージで話すことでしたので、日本語とポルトガル語でハチャメチャでした。ポルトガル語でステージをやるのは、実は初めてでした!

また、22日には、サンパウロから車で1時間程離れたマルシアが17年間過ごしたモジ・ダス・クルーゼス市(以下、モジ市)に移動。 モジ市は、2014年サッカーワールドカップの日本チームのキャンプ地の最有力候補地としても注目されており、人口40万人のうち、約4万人の日系人が暮らしている、日本文化が根付いた都市だ。今回マルシアは、日本での25年の功績と、歌で日本とモジ市との架け橋となった事への感謝とさらなる文化交流の期待を込め、モジ市市長マルコ氏より市民栄誉賞を受賞した。

この受賞についてもマルシアはコメント寄せている。

  ◆  ◆  ◆

17年間生まれ育ったこの街から、このような賞を戴けるとは夢にも思っていなかったので大変光栄です。昔と比べるとビルが増え発展していて驚きましたが、日本の文化はかわらず根付いていてホッとしました。この賞をいただき、モジ市民として改めて、歌を文化を日本とモジ市に届け続けようと思いました。市長からの言葉通り、架け橋になれるよう頑張ります。 本当にありがとうございました。

また、マルシア本日7月24日にはフィーチャリング・ヴォーカルとして参加しているセルジオ・メンデスのアルバムのリリース、9月には久々のミュージカル『SE・M・PO』出演、そして10月11日にはアルバム『Marcia~愛は海を越えて』を受けてのワンマンライブを六本木STB139で行うことが決定している。




Album『Marcia~愛は海を越えて』
2013年7月3日発売
TKCA-73926 ¥2,000(税込)
1.ふりむけばヨコハマ
2.ウナ・セラ・ディ東京
3.GAME IS OVER
4.バルセロナの夜
5.君をのせて
6.君が好き
7.フィーリング
8.人生一路
9.ケ・サラ

<ワンマンライブ Marcia~愛は海を越えて>
10月11日(金) 六本木 STB139
18:00開場/19:30開演
チケット一般発売:7月12日(金)ローソンチケットにて発売(Lコード:73072)
チケット料金:¥6,500(税込)
[問]:STB139/03-5474-1395

【ミュージカル情報】
<Musical「SE・M・PO」―杉原千畝物語―2013年>
今でも「日本のシンドラー」として、世界中からその勇気を称えられている杉原千畝の生涯を描いたミュージカルが、2008年以来の再演決定。マルシアも出演。初演に引き続き、主演に吉川晃司さんを迎え、内容も新たにお届けいたします。
会場:新国立劇場 中劇場
公演期間:9月10日(火)~9月29日(日) 全24公演
出演:吉川晃司、鈴木ほのか、坂元健児、白羽ゆり、片山陽加・佐藤亜美菜(ダブルキャストAKB48)、山本芳樹(Studio life)Kimeru、和田琢磨、永山たかし、栗原英雄、熱海将人、水野栄治、徳垣友子、関戸博一、飯田大極、宮本竜圭、あぜち守、河内喜一朗、/マルシア、沢木 順 他
チケット一般発売:7月10日(水)
ミュージカル「SEMPO」特設HP
http://www.rise-produce.com/musical/sempo2013

◆マルシアオフィシャルサイト
◆マルシア オフィシャルFaceBook
◆徳間ジャパンサイト
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