【インタビュー】堂珍嘉邦「TVやチャートだけが音楽じゃない。“ライヴ”というものがみんなにとって一番幸せな場所であって欲しい」
■どんなにダメでもどんなに絶望的でも
■その後に希望があると絶対的に信じてる
──堂珍さんの音楽は、いくらでも想像力が広がっていく音楽ですからね。
堂珍:そういった意味では、音楽に対しての夢見心地野郎だから(笑)「Euphoria」みたいな曲ができるんだと思う。まさにこんな野郎ですよ、俺は。この曲はアルバム(『OUT THE BOX』)を作る前、ソロになって一番最初に作った曲なんです。だから、俺の手癖が凄い出てて。そのせいか、自分の青春感が出てるなと思うんですよね。
──音から想像するに、その青春時代というのはU2とか聴いてらっしゃった訳ですか?
堂珍:高校時代、バンドのメンバーとかはオルタナとかMR.BIGとか聴いてたけど、自分はそういうものが半分はわかるけど半分は興味ないなってところでフォークに走ってたんです。S&G(SIMON AND GARFUNKEL)とか聴きながら学校行ってたんですね。そのとき、一匹狼で喧嘩ばかりしてる友達がいて。ソイツがBOB DYLAN大好きで、それで学園祭のときとかギター持って一緒にライヴしたりしてたんです。この曲にはそういう時代、S&Gでいうと「Feeling Groovy」とかちょっとトンでるような曲が好きだった自分が入ってて。だから3拍子と4拍子がくっついてるところとか、自分でも気に入ってます。この曲はシングル発売前にライヴでやってるんですけど。3拍子から4拍子に移り変わるときにお客さんが戸惑ってておかしかった(笑)。自分もそれ見て間違っちゃって。
──だはははっ(笑)。
▲3rdシングル「Euphoria」 堂珍:そういう拍子のギミックとか、あとは刻みでアコギが入ってるところとか、サビに向かって行くギターの音質、熱量とか4つウチの感じとか。なんか不思議な感じなんですよ。でも、ライヴ映えするんです。この曲のサイケな部分とかグルグルして。
──堂珍さんの音楽ってブリティッシュな匂いのあるものをエレクトロな音像できっちり構築していくところにすごくゴシックな様式美を感じるんですけど。なのに、どの曲も絶対ダークネスな方向にはいかないですよね。それは何でなんですか?
堂珍:最終的には僕、陽気なんですよ。いっつも暗いところに行きそうになるんだけど、そこでひっくり返しちゃう。それは性格。自分を追いつめ過ぎるとダークネスに行くんだろうけど、俺はそうじゃない。だってね、ハッピーこそ最高じゃないですか! どんなにダメでもどんなに絶望的でも、その後に希望があると絶対的に自分は信じてるから。根本的な人間性ですね。そこは。絶対に希望があることを諦めないんです。
──今回のシングルってまさにそういう堂珍さんが表現できた作品なんですね。
▲『堂珍嘉邦 TOUR 2013 “OUT THE BOX”at Zepp DiverCity Tokyo』初回限定盤 堂珍:そうですね。C/Wの「Damaged Cupid」もそうですよ。あれは茶目っ気のある曲で、言ってみれば浮気しちゃって女の子に怒られてる歌ですけどね(笑)。俺の場合、サポートメンバーとはいえメンバーにも一緒に夢を見て欲しいという気持ちでやってて。ツアーを通してバンドもいい感じになってきたんで、この音はメンバーと一発録りしました。バンドで盛り上がりやすいライヴの武器としてもっていけるのを作ろうと思って書いた曲です。
──ライヴといえば、9月には東名阪のツアーも決定しましたね。
堂珍:“OUT THE BOX”のツアーを基盤にしながらも、2ndアルバムに向けてできた新曲をなるべくぶっこんでいって。次のアルバムのプレゼンにつながるツアーになると思います。いまの時代、ゲームだって体験版から始まる訳ですから。ライヴも新曲を先出ししていかないと(笑)。
──ライヴまで待てないという人には、シングルと同日に発売されるライヴDVDのほうを楽しんでもらって。とくにこの映像で見て欲しいという部分は?
▲『堂珍嘉邦 TOUR 2013 “OUT THE BOX”at Zepp DiverCity Tokyo』通常盤 堂珍:特に頭3曲を観て欲しいですね。そこを見れば僕のライヴの雰囲気が伝わるかなと。1曲目からカバーという変化球で入ってるですけど。イントロと同時に数字のカウントが入るんですね。それは、自分がソロをやりますという宣言した日から始まって、最後は僕の生まれた年までカウントしていく。再びここで生まれて、そこからの爆発で2曲目が「Shout」、その勢いで盛り上がっていく3曲目の「Adored」という流れをとらえた映像なんですけど。映像も見ててカッコいいし、ソロで変わった感じががすごくわかりやすく伝わるんじゃないかな。ソロではギターも弾くし、声も加工するし、サウンドの一部として歌があったり、聴かせるときは聴かせて。ぶっ壊れた音も届ければ響く歌も届ける。ライヴはカッコいいことやってると自信があるので、ぜひみなさんに見て欲しいです。そのために音楽やってるので。
──日本以外に欧州とか海外で勝負したいなというヴィジョンはあるんですか?
堂珍:ないです。日本でライヴにお客さんが来ることしか考えてない。俺が客観的に考えても、外国人がこれをいいと思うのかどうかはわからないけど、まずは日本でやりたい。ライヴをすればお客さんが入る。それが理想。ライヴにお客さんが入れば僕も嬉しいし、ファンにも恩返しができて、みんながハッピーになれる。いまの活動はライヴにお客さんが来ることが大前提。それさえあれば、TVに出てるとか、チャートに乗るとか全く関係なく、その現場が一番幸せなんだと思う。
取材・文●東條祥恵
「Euphoria」
SLCL-001 \1,260(tax in)
1.Euphoria
2.Damaged Cupid
『堂珍嘉邦 TOUR 2013 “OUT THE BOX”at Zepp DiverCity Tokyo』
初回限定盤:SLBL-001 \7,980(tax in)
通常盤:SLBL-002 \6,090(tax in)
1.A Day In The Life
2.Shout
3.Adored
4.OKOKO
5.Enjoy The Silence
6.Failure
7.未来ハンモック
8.SUNRISE
9.Rootless Tree
10.Lucid dream
11.OUT THE BOX
12.handle me right
13.Departure
14.なわけないし
15.Reloda
16.悲しみシャワー
17.Lasers
18.Hummingbird
19.Euphoria
20.Believe
21.She knows why
<堂珍嘉邦 TOUR 2013 "OUT THE BOX ~in late summer~">
9月1日(日) 名古屋E.L.L.
9月2日(月) 梅田クラブクアトロ
9月12日(木) 東京 LIQUIDROOM
9月13日(金) 東京 LIQUIDROOM
一般発売日:2013/7/20(土)
<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013>
9月21日(土) 開場15:00 / 開演16:00 / 終演20:30(予定)
9月22日(日) 開場10:00 / 開演11:00 / 終演20:30(予定)
岐阜県中津川市 中津川公園東美濃ふれあいセンター内 特設ステージ
※堂珍嘉邦の出演は9月21日(土)を予定
<ホットフィールド2013>
2013年8月24日(土)~25日(日)
宮野運動公園
A100%SOLARS (佐藤タイジ/沼澤尚/森俊之/中條卓)
Guest : Salyu / 堂珍嘉邦 / 福原美穂
詳細は ホットフィールド2013 HP にてご確認ください。
■会場
宮野運動公園
◆堂珍嘉邦 オフィシャルサイト
◆ホットフィールド2013 HP
■その後に希望があると絶対的に信じてる
──堂珍さんの音楽は、いくらでも想像力が広がっていく音楽ですからね。
堂珍:そういった意味では、音楽に対しての夢見心地野郎だから(笑)「Euphoria」みたいな曲ができるんだと思う。まさにこんな野郎ですよ、俺は。この曲はアルバム(『OUT THE BOX』)を作る前、ソロになって一番最初に作った曲なんです。だから、俺の手癖が凄い出てて。そのせいか、自分の青春感が出てるなと思うんですよね。
──音から想像するに、その青春時代というのはU2とか聴いてらっしゃった訳ですか?
堂珍:高校時代、バンドのメンバーとかはオルタナとかMR.BIGとか聴いてたけど、自分はそういうものが半分はわかるけど半分は興味ないなってところでフォークに走ってたんです。S&G(SIMON AND GARFUNKEL)とか聴きながら学校行ってたんですね。そのとき、一匹狼で喧嘩ばかりしてる友達がいて。ソイツがBOB DYLAN大好きで、それで学園祭のときとかギター持って一緒にライヴしたりしてたんです。この曲にはそういう時代、S&Gでいうと「Feeling Groovy」とかちょっとトンでるような曲が好きだった自分が入ってて。だから3拍子と4拍子がくっついてるところとか、自分でも気に入ってます。この曲はシングル発売前にライヴでやってるんですけど。3拍子から4拍子に移り変わるときにお客さんが戸惑ってておかしかった(笑)。自分もそれ見て間違っちゃって。
──だはははっ(笑)。
▲3rdシングル「Euphoria」
──堂珍さんの音楽ってブリティッシュな匂いのあるものをエレクトロな音像できっちり構築していくところにすごくゴシックな様式美を感じるんですけど。なのに、どの曲も絶対ダークネスな方向にはいかないですよね。それは何でなんですか?
堂珍:最終的には僕、陽気なんですよ。いっつも暗いところに行きそうになるんだけど、そこでひっくり返しちゃう。それは性格。自分を追いつめ過ぎるとダークネスに行くんだろうけど、俺はそうじゃない。だってね、ハッピーこそ最高じゃないですか! どんなにダメでもどんなに絶望的でも、その後に希望があると絶対的に自分は信じてるから。根本的な人間性ですね。そこは。絶対に希望があることを諦めないんです。
──今回のシングルってまさにそういう堂珍さんが表現できた作品なんですね。
▲『堂珍嘉邦 TOUR 2013 “OUT THE BOX”at Zepp DiverCity Tokyo』初回限定盤
──ライヴといえば、9月には東名阪のツアーも決定しましたね。
堂珍:“OUT THE BOX”のツアーを基盤にしながらも、2ndアルバムに向けてできた新曲をなるべくぶっこんでいって。次のアルバムのプレゼンにつながるツアーになると思います。いまの時代、ゲームだって体験版から始まる訳ですから。ライヴも新曲を先出ししていかないと(笑)。
──ライヴまで待てないという人には、シングルと同日に発売されるライヴDVDのほうを楽しんでもらって。とくにこの映像で見て欲しいという部分は?
▲『堂珍嘉邦 TOUR 2013 “OUT THE BOX”at Zepp DiverCity Tokyo』通常盤
──日本以外に欧州とか海外で勝負したいなというヴィジョンはあるんですか?
堂珍:ないです。日本でライヴにお客さんが来ることしか考えてない。俺が客観的に考えても、外国人がこれをいいと思うのかどうかはわからないけど、まずは日本でやりたい。ライヴをすればお客さんが入る。それが理想。ライヴにお客さんが入れば僕も嬉しいし、ファンにも恩返しができて、みんながハッピーになれる。いまの活動はライヴにお客さんが来ることが大前提。それさえあれば、TVに出てるとか、チャートに乗るとか全く関係なく、その現場が一番幸せなんだと思う。
取材・文●東條祥恵
「Euphoria」
SLCL-001 \1,260(tax in)
1.Euphoria
2.Damaged Cupid
『堂珍嘉邦 TOUR 2013 “OUT THE BOX”at Zepp DiverCity Tokyo』
初回限定盤:SLBL-001 \7,980(tax in)
通常盤:SLBL-002 \6,090(tax in)
1.A Day In The Life
2.Shout
3.Adored
4.OKOKO
5.Enjoy The Silence
6.Failure
7.未来ハンモック
8.SUNRISE
9.Rootless Tree
10.Lucid dream
11.OUT THE BOX
12.handle me right
13.Departure
14.なわけないし
15.Reloda
16.悲しみシャワー
17.Lasers
18.Hummingbird
19.Euphoria
20.Believe
21.She knows why
<堂珍嘉邦 TOUR 2013 "OUT THE BOX ~in late summer~">
9月1日(日) 名古屋E.L.L.
9月2日(月) 梅田クラブクアトロ
9月12日(木) 東京 LIQUIDROOM
9月13日(金) 東京 LIQUIDROOM
一般発売日:2013/7/20(土)
<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013>
9月21日(土) 開場15:00 / 開演16:00 / 終演20:30(予定)
9月22日(日) 開場10:00 / 開演11:00 / 終演20:30(予定)
岐阜県中津川市 中津川公園東美濃ふれあいセンター内 特設ステージ
※堂珍嘉邦の出演は9月21日(土)を予定
<ホットフィールド2013>
2013年8月24日(土)~25日(日)
宮野運動公園
A100%SOLARS (佐藤タイジ/沼澤尚/森俊之/中條卓)
Guest : Salyu / 堂珍嘉邦 / 福原美穂
詳細は ホットフィールド2013 HP にてご確認ください。
■会場
宮野運動公園
◆堂珍嘉邦 オフィシャルサイト
◆ホットフィールド2013 HP
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