ポール・シムノン、ボブ・ディランとのコラボを語る

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ポール・シムノンが、ボブ・ディランのアルバム『Down In The Groove』(1988年)でプレイした経緯を語った。同じくアルバムに参加したセックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズから声をかけられたそうだ。

◆クラッシュ画像

シムノンは『Rolling Stone』誌のインタビューでこう話している。「ボブはよくクラッシュのコンサートに来てたんだ。だから、その前から彼には会ったことがある」「ロカビリー・バンドにいたナイジェル・ディクソンっていう友人と古いバイクを買ってLAを旅してたとき、セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズに会って、数日後、彼から“ポール、ベース・プレイヤーが必要なんだ。ボブ・ディランのためだよ。一緒に来るつもりない?”って言われたんだ」

「そこでボブに会い、レコーディングを始めた。いろんな意味で難しかったよ。3曲やって、レコーディングする前にやっと曲を覚え始めたってときに、レコーディングするんじゃなくて別の3曲をやることになった。それから、また別の3曲、また別の3曲って、結局12曲くらいやったとこで、ボブは“最初からやってみよう”って言い出したんだ。そのときには、最初の曲をはっきり思い出せなかった。難しかったよ。でも楽しかった。ボブに会って、ああいうユニークでスペシャルなものに参加できたのはすごく良かった」

同アルバムは、ディランがスランプの陥っていたといわれる時代に作られセールスも振るわなかったが、ゲストは豪華。シムノンやジョーンズのほか、エリック・クラプトン、ロニー・ウッド、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア、ダイアー・ストレイツのマーク・ノッポラー、スライ&ロビーのロビー・シェイクスピアらが参加している。

Ako Suzuki, London
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