【インタビュー】泉 沙世子、映画『二流小説家ーシリアリストー』の主題歌「手紙」で純粋な剥き出しの愛を描く

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■“甘いな、心地よいな”ではなく
■ドッカーン!ってなるくらい甘ったるいものにしたくて

――女性ならではの世界観を描きましたね。

泉:そうですね。一枚目の「スクランブル」が中性的っていうか男性的なイメージで、二枚目「境界線」は女の子のイメージ。でも、今回はカップリングの「Love you Darling」も含めて女性に振り切ったかなと。

――確かに。「Love you Darling」は、告白してきたのは男性のほうなんだけど、付き合いはじめたら立場が逆転して、不安になってる女心がよく描かれている。

泉:きっと、この女の子はしんどいでしょうね。時間が経ったらもっとしんどいんだろうなぁ……。この曲は二年前くらいに作ったんですが、最初は「Love you」って言葉の響き、「ヴ・ユー」のところから想像して広げていったんです。

――え!? 音から?

泉:そうなんです。物語からではなく(笑)。だから最初に“Love you Love you Love you darling…”というところからできたんですが、この部分でもうすでに甘いじゃないですか。“甘いな、心地よいな”ではなく、ドッカーン!ってなるくらい甘ったるいものにしたくて。アレンジのイメージとかは、女の子が半身浴しているバックで流れているくらいの軽い感じで考えてたんですが、歌詞はこびりつくほど甘ったるくしたかった。ちょっと重いですけど。

――でも、こういう女子はいますよね。自分に似てます?

泉:要素はあると思いますけど、私かと言われたら、こういう形で愛情が出ることはないですね。どっちかと言えば「手紙」のほうがわかる。私はこういう風に駆け引きしてっていうよりも、ドンッと重い感じですね(笑)。でも、「手紙」と「Love you Darlig」の女性は同一人物であり得るくらいの近いところにいるなぁと思います。これが、交際期間が長くなったり、年齢が上がると「手紙」になるのか、そういう立ち位置だと思います。

――この表裏一体な感じはわかるなぁ。

泉:そういうのは映画から感じたイメージでもあるんですけどね。たとえばミュージックビデオでも、危うさと色っぽさというのをキーワードとして伝えて撮ってもらってるんです。純粋であればあるほどいつ狂気に変わるかわからない。そういう危うさとそこから出る色っぽさ、そういうものがこの一枚にも出ていればいいなぁって思います。

取材・文●大橋美貴子


『手紙』
6月12日(水)発売
KICM-1450 ¥1,050(tax in)
1.手紙
2.Love you Darling
3.手紙 instrumantal
4.Love you Darling instrumental

<インストアライブ>
6月16日(日)タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
6月22日(土)アリオ倉敷 屋外イベントステージ
6月23日(日)阪急うめだ本店 9F 祝祭広場
6月23日(日)阪急西宮ガーデンズ 4階スカイガーデン・木の葉のステージ
6月29日(土)アーバンドッグ ららぽーと豊洲シーサイドデッキ イベントスペース
6月30日(日)イオンモールナゴヤドーム前  1F セントラルコート前

◆泉 沙世子 オフィシャルサイト
◆キングレコード
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