【イベントレポート】新山詩織、映画『絶叫学級』完成試写会で主題歌を披露「自分が今いる場所や現実について歌っています」

ポスト

新山詩織が6月2日、お台場シネマメディアージュ スクリーン2で<『絶叫学級』新山詩織アコースティックライブつき試写会>に登場、同映画主題歌を含む2曲を披露した。これは大ヒット連載中のホラーコミックを映画化した『絶叫学級』完成にともなって開催されたものだ。

◆新山詩織 画像

319席満席のなか、上映前の13時に映画主題歌「Don’t Cry」を務める新山詩織がアコースティックギターを抱えて舞台に登場した。ギターのシールドがからまり、準備に戸惑いながらも、「時間かけてすみません。初めまして、新山詩織です。17才の高校3年生です。最初に主題歌「Don’t Cry」を聴いてください」との挨拶からステージがスタートした。ギターを弾き始めたとたん、緊張気味だった表情はスッと消え、まっすぐ前を見据えて、芯のある力強い歌を届ける。

MCでは主題歌を書きおろす前に台本と映画のオフライン映像を見せてもらったことに触れ、曲を書いたときのエピソードを披露した。

「ホラー映画だけど、学校内の人間関係がいちばん描かれているんじゃないかと思いました。毎日、普通に過ごしていても、ささいな、たった一言だけで状況や世界が一変してしまうときがあるんじゃないかなと感じて……“たった一言だけで世界が変わる”をキーワードに歌詞を書いていきました」

続けて、彼女のデビューシングルでもあり、映画の挿入歌にも起用されている「ゆれるユレル」を披露したところでアコースティックライブが終了、新山詩織の熱演に温かい拍手が会場に響きわたった。その後は、ステージ上でのフォトセッションに続いて、映画『絶叫学級』の試写会がスタート。バックステージでは新山詩織の囲み取材が行なわれた。

コードがからまるハプニングもあったライブの感想は、「ちょっとあせりました」と微笑みながらも「ライブハウスとは空気が違うので緊張したけど、歌うことがいちばん好きなので、自分らしく歌えたと思います!」とキッパリ。映画の曲と通常のオリジナル曲を書くときの違いについては、「映画に寄り添って書いた部分はあるんですけど、歌詞は、ふだん自分が思っていることなので、気持ち的にはあまり変わらないと思います」と曲作りを振り返った。

女子校に通う主人公、加奈の本音の台詞が印象的だったことや、彼女自身、クラスメートと交わしたなにげない一言で空気が変わってしまったことがあるという実体験にも触れ、「一言って、すごく大事なんだなと思って……。この曲でも、自分が今いる場所や現実について歌っています」と歌詞のメッセージが等身大だと話してくれた。

また、映画のタイトルにちなんで最近、絶叫するほどテンションが上がった出来事について質問されると、「声に出さず、身体の中で叫ぶほう」と前置きし、「いつも見に行っていたフェスに出られることになったときは、心の中で“やった~!”って。嬉しかったです」と笑顔を見せた。デビューわずか数ヶ月で大型野外ロックフェス出演を実現させた期待のシンガーソングライターの将来の目標はチバユウスケ(The Birthday)のようなアーティストだという。

「まだ、ほど遠いかもしれないですけど、ステージに立っているだけでカッコいいと思われる存在になりたい」と結んだ。

取材・文◎山本弘子

<『絶叫学級』新山詩織アコースティックライブつき試写会>
2012年6月2日@お台場シネマメディアージュ スクリーン2セットリスト
M1.Don't Cry(映画主題歌)
MC
M2.ゆれるユレル(劇中歌)

2nd Single 『Don’t Cry』
2013年7月10日 Release
JBCZ-6002 ¥1,050(税込)
1. Don’t Cry
2. (タイトル未定)
3. Don’t Cry -instrumental-

<映画『絶叫学級』>
2013年6月14日公開
TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかで全国公開
原作:いしかわえみ「絶叫学級」(集英社「りぼん」連載)
監督:佐藤徹也  脚本:三浦有為子(「明日の記憶」日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞)
川口春奈、広瀬アリス、松岡茉優、栗原類・波瑠・山本美月 
主題歌:「Don’t Cry」 新山詩織

◆新山詩織 オフィシャルサイト
◆新山詩織 オフィシャルYouYubeチャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報