【インタビュー】Alice Nine「「shooting star」のような、聴き触りはいいけど中身はフワフワじゃねぇぞっていうのを今は堂々と出せる」

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──次は、9つのキーワードをもとにAlice Nineを探る、3ヵ月連続Alice Nine9周年アニバーサリー特別企画。今回も3つのワードをもとにお伺いします。

◆No.7 【CRISIS】

──これまで危機を感じた瞬間というと?

将:バンドが5周年のときにやった国際フォーラムのライブ映像をチェックしてて“この歌はやべぇ”って危機を感じました。下手過ぎると、下手さって感じないものなんですよ。でも、当時は少しマシになってきたからこそ下手さを感じて。それ以降、自分から歌を練習するようになりました。

ヒロト:CRISISか……。

虎:ヒロトはモテ過ぎてCRISISじゃない?(笑)

Nao:さすが、危機感が俺らと違うわ~(笑)。

沙我:昔のロックスターみたい。

ヒロト:いや、モテたいっすよ、それぐらい(笑)。俺は日本武道館(2011年1月6日)やる前ぐらい。自分自身が終わってました。何も感じなくて何も生まれなくて。武道館ダメだったら俺、正直終わりだと思ってました。あのときはモテもしなかったし(笑)。でも、武道館やって復活しました。

虎 俺は足ケガしたり首痛めたりはあったけど、そんなことよりもウチのオヤジに「Alice Nineで最後だからな」って言われたときがいちばんCRISISを感じましたね。

沙我:1ヵ月前に髪の毛がものすっごい抜けたときがあって。そのときは本当にビビリました。あれは危機を感じた。

Nao:去年の俺はヤバかった。肝臓がヤバくなったんですよ(笑)。B判定が出て。でもお酒飲まないでロックバンドやってられないんで“ヤベー、バンド続けられっかな”と思ってたら、今年の健康診断でA判定もらったのでよしよしと。

──みなさん健康診断やられてるんですか?

虎:健康なロックバンドですから。

Nao:健康じゃないとロックできませんから。

◆No.8 【HEAVEN&HELL】

──今までのライブのなかでいちばんHEAVENだった瞬間とHELLだった瞬間を教えてください。

将:ライブは幸せなものなので、基本HEAVENです。結成したときのライブを未だに憶えていて、高田馬場エリアでやったんですけど。幕が開いた瞬間にお客さんの目がキラキラしていたのが記憶に残っていますね。その勢いのままどんどん動員が増え、1stワンマンが恵比寿リキッドルームだったんですね。その勢いに乗ったバンドの初めてのワンマンのステージで、ヴォーカルのズボンの股間の部分がバーンて破れて開きっぱなしになっていたという…。これはHELLでしたね(一同大爆笑)。その日見に来てくれていたシドのマオさんのコメントが“激しいライブでしたね”でした(一同爆笑)。

ヒロト:ライブでの地獄かぁ…地獄って難しいですね。

虎:“ライブでもなんで俺、こんなにモテるんだろう?”地獄じゃない?(一同笑)

ヒロト:じゃなくてー(笑)、ギター・ソロになった瞬間に音が出なかったとき。思わずギター投げちゃったら、その投げた先にエフェクターがあってつまみが飛んでいっちゃって。HELLに追い打ちをかけたことがありますね。

沙我:俺ね、YouTubeで見て、音が出なかったときのめっちゃカッコいい対処法を研究したの。何事もなかったかのようにリズム隊とか、他の楽器がソロを始めて何事もなかったかのようにトラブった楽器が戻ってくるとカッコいいんだってさ。俺がトラブったらNaoさんよろしくね。

Nao:僕もね、ドラムがトラブったときの対処法をYouTubeで研究していて。まず初心者編はトラブったらひたすらニコニコする(一同笑)。次にスティックで他のメンバーを指して人のせいにする!(一同爆笑)他にもいろいろあったよ。

ヒロト:僕は「赤朱い風車」という楽曲があるんですけど。そのアレンジ違いを演奏していたときのお客さんの合唱。歌ってくれたみんなを幸せにしたいぐらいHEAVENでした。

虎:俺はHELLはないっすね。俺ヘルニアでライヴ出られなかったときとかあるんで、ライヴ出られないときはHELL、ライブ出られるときはそれだけでHEAVENだなと思います。

沙我 狭いところよりもデカい会場でやってるときは単純にHEAVENです。ベースソロで音が止まるとか、そういうHELLはいっぱいありましたけどね。

Nao:ライヴ中はだいたいHEAVENですけど。強いていうなら、MC中はさらに幸せになりますね。HELLは、ライブが始まって登場して、椅子に座ったらスティックが準備されていなかったことがあって。“ヤバい”ってめちゃめちゃ焦りましたね。そしたら足下に置いてあって、SE終りまでにかろうじて間にあいました。あれは一瞬HELLでしたね。

◆No.9 【WORLD】

──海外でのライブについてお伺いしたいなと。

将:日本人が無条件に欧米に憧れちゃう感じが俺はもともと嫌いで。“俺は海外なんて行かない”って思ってたんですね。海外で応援してくださるファンからいろんな声をもらうとは思ってなかったですし。今までライブで行ったことあるのは5ヵ国ぐらいですけど、みんな超感激してくれたんですね。求めてくれる人たちに答えるのは最低限の礼儀だと思うので、今後はライブをしに、そして海外のファンの方にどんどん会いに行きたいです。

ヒロト:僕も頑張って海外に行くべきだなと思いますね。結成当初は大阪行くにはどうすればいいんだ!っ言ってたのと同じですよ。文化が違えば刺激も違うので、行けば行くほどその違いを体感できるんじゃないかな。

虎:とはいえ、僕は飛行機移動は12時間が限界っす。飛行機の中だと一睡もできないんで。ホントにね、行きと帰りに同じ映画を観るはめになるんですよ、この気持ち分かります?(笑)行きたいのはやまやまなんですけどね。

沙我:僕は海外のバンドが好きなんで、それに置き換えて考えると、僕が来日して欲しいバンドってなかなか来てくれないというのが常日頃あるので。そう考えるとなるべくは行きたいと思いますね。

──ライブをやれば盛り上がるんですか?

沙我:ジャカルタなんか僕のバンド人生においてNo1の盛り上がりでしたから。すごかったですよ。ちょっとテックさんが楽器鳴らしただけでAlice Nineコールが起こるんですよ。

ヒロト:熱狂してみんな超歌うんですよ。「FANTASY」をお客さんが最初から最後まで合唱する光景なんて初めて見ましたから。海外ではこういうことが味わえるんですよね。

Nao:言葉が違うとすごく接するのが難しいのかなと思って自分も縮こまってたんですけど、自分が相手に一生懸命何かを伝えようとすれば答えてくれるんだなとわかりました。世界はみんな友達、兄弟というのがわかった気がしました。言葉が違うだけで何も変わらないんだなって思いますね。

取材・文●東條祥恵


New Single
「shooting star」
2013年5月29日発売
【初回限定盤A】CD+DVD
UPCH-89148 ¥1,890(税込)
[CD]
1.shooting star
2.Affection
3.shooting star(Inst.)
4.Affection(Inst.)
[DVD]
「shooting star」MUSIC VIDEO / MAKING
「Heart of Gold」
(Alice Nine Live 2012 Court of “9”#4 Grand Finale COUNTDOWN LIVE 12.31)

【初回限定盤B】CD+DVD
UPCH-89149 ¥1,890(税込)
[CD]
1.shooting star
2.Affection
3.shooting star(Inst.)
4.Affection(Inst.)
[DVD]
「Affection」MUSIC VIDEO
「花霞」
(Alice Nine Live 2012 Court of “9”#4 Grand Finale COUNTDOWN LIVE 12.31)

【通常盤】CDのみ
UPCH-80320 ¥1,260(税込)
1.shooting star
2.Affection
3.shooting star(Inst.)
4.Affection(Inst.)

<Alice Nine 9th Anniversary ♯1 「World`s End Daybreak」>
6月25日(火)Zepp Nagoya
6月29日(土)広島CLUB QUATTRO
6月26日(水)Zepp Namba(Osaka)
6月28日(金)Zepp Fukuoka
7月5日(金)Zepp Sapporo
7月10日(水)仙台RENSA
7月12日(金)新潟LOTS
7月15日(月・祝)Zepp Tokyo

◆Alice Nineオフィシャルサイト
◆Universal Music Japanオフィシャルサイト
◆Universal Music Store
◆BARKS ヴィジュアル系・V-ROCKチャンネル「VARKS」
◆Alice Nine「SHADOWPLAY」インタビュー
◆Alice Nine「Daybreak」インタビュー
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