【ライブレポート】ソノダバンドの園田涼、ピアノソロコンサートで見せた新たな表情
一人のピアニストとして、一人の作曲家として、インストゥルメンタルバンド:ソノダバンドのリーダー園田涼が行ったソロピアノコンサート。5月6日の銀座のヤマハホールは満席。ピアノに向き合う姿が、真摯で新鮮な印象だった。
◆園田涼画像
朱赤のジャケットで登場した園田は、ピアノの前で深呼吸をして、鍵盤に挨拶するような仕草を見せた。アルバムのなかから短く「ミクロワルツ:0」。続けて「Spotlight」。ふと思うのは、自分から生まれた曲も世に出れば自立した人格ならぬ「曲格」を持ち、生まれたときの創り手を遥かに超えた世界を生み出すのではないかということ。それは、子供と同じだ。
3曲を終えてMC。前日の大阪でのコンサートのこと。そして、今日はとてもベストな緊張感のなかにいることを伝える。アルバムタイトル『Do (Not) Let Me Go』の意味についても。ソロアルバムを出すときに、バンドの解散を問われたことがあったそうだが、バンドあってのソロ。バンドに対して、「僕を行かせてくれ いや、行かせないでくれ」という思いがあると。
CDに収められていない、イタリアの画家をイメージして書かれた「キリコ」。創り手の思いを聞いたのは演奏後で、曲を聴きながら思ったのは美しいというよりも現実的な男女の姿。曲というものは、本当に勝手なものだ。
「Yesterday」にはドラマを感じ、昨日からノックされているよう。そして、アフリカに行った話を。これは5月30日にトークイベントがある。一部ラストは、ピアソラの「天使の死」。
第二部。着席するなり「You are so boring!」。この日一番難しい曲だと。クラシックのピアノ奏者から聞いたというコンサートで集中できる時間は15分。その時間をここに使ったと。
『Do (Not) Let Me Go』の前に発売した『Ryo Sonoda-Demo1』より「Next Room」。続いて、一週間前に書いた優しい曲。魔女映画のサントラにどうでしょう? と。「Three Circles(+1)」では天を仰ぎたくなり、「nationalism」ではピアノの向かう姿を凝視したくなる。曲ごとにもたらされる、心の動きに驚く。
そして、楽器を持ち歩かないピアニストは、その日に出逢った楽器というパートナーとどう語るのだろう?と思う。
最後はクラシックを、ということでドゥナエフスキーの「サーカス」。マニアックすぎて楽譜がなく、音を拾いながらピアノ用に起こしたという。アンコールでは、客席からバンドメンバーを呼び入れ、バイオリンとチェロを加えて「Soul River」。これは東京だけのサプライズ。
ラストは、友人の結婚式に贈りその友人がタイトルと付けたという「産声」。新しいものが生まれる思い・悦びをバラードにした曲。
純クラシックとは違う、ピアノコンサート。一人の演奏者と一台のピアノから生まれる音に、数々のドラマとそこに触れることで沸き立つ感情を楽しんだ夜になった。
<園田涼ピアノソロコンサート 5月6日>
(第一部)
1. ミクロワルツ:0
2. Spotlight
3. Romance
4. ミクロワルツ1, 2, 3, 4, 5
5. キリコ
6. Imaginaripple
7. Yesterday(ビートルズ)
8. 天使の死(ピアソラ)
(第二部)
1. You are so boring!
2. Next Room
3. Do (Not) Let Me Go
4. タイトル未定
5. Three Circles(+1)
6. nationalism
7. サーカス(ドゥナエフスキー)
enc1. All The Things You Are(ジェローム・カーン)
enc2. Soul River
enc3. 産声
<園田涼Solo Piano Concert>
●2013年7月7日(日)兵庫県 三木市文化会館 小ホール
開場16:30/開演17:00 前売2,500円 当日3,000円
ソロアルバム『Do (Not) Let Me Go』
\2,500(税込)
※ライブ会場・オンライン限定販売
1.ミクロワルツ:0
2.Spotlight
3.ミクロワルツ:1
4.Romance
5.ミクロワルツ:2
6.Do (Not) Let Me Go
7.ミクロワルツ:3
8.nationalism
9.ミクロワルツ:4
10.Three Circles(+1)
11.ミクロワルツ:5
12.Soul River
<ソノダバンド×AAR Japan スペシャルライブ&トーク 「ぼくらが旅したアフリカ」>
2013年5月30日(木)
@マウントレーニアホール渋谷プレジャープレジャー
開場 18:30 開演 19:00
指定席:4,000円(ドリンク代別) 立見席:3,500円(ドリンク代別)
主催:AAR Japan[難民を助ける会]
AAR Japan 03-5423-4511 http://www.aarjapan.gr.jp
チケットぴあ 0570-02-9999 【P コード 196-393】
巡音彩祭 presents<JABBERLOOOP×ソノダバンド SUMMERに向けてまっしぐら ツアー>
●6月25日(火)
@大阪 心斎橋JANUS
OPEN/START 18:00 / 19:00
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
●6月26日(水)
@名古屋 HeartLand STUDIO
OPEN/START 18:00 / 19:00
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
●6月28日(金)
@福岡 ROOMS
OPEN/START 18:00 / 19:00
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
●6月30日(日)
@東京 下北沢GARDEN
OPEN/START 18:30 / 19:30
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
[問]巡音彩祭実行委員会 info@junonsaisai.com
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
◆園田涼ネットショップ
◆ソノダバンド・オフィシャルサイト
◆園田涼画像
朱赤のジャケットで登場した園田は、ピアノの前で深呼吸をして、鍵盤に挨拶するような仕草を見せた。アルバムのなかから短く「ミクロワルツ:0」。続けて「Spotlight」。ふと思うのは、自分から生まれた曲も世に出れば自立した人格ならぬ「曲格」を持ち、生まれたときの創り手を遥かに超えた世界を生み出すのではないかということ。それは、子供と同じだ。
3曲を終えてMC。前日の大阪でのコンサートのこと。そして、今日はとてもベストな緊張感のなかにいることを伝える。アルバムタイトル『Do (Not) Let Me Go』の意味についても。ソロアルバムを出すときに、バンドの解散を問われたことがあったそうだが、バンドあってのソロ。バンドに対して、「僕を行かせてくれ いや、行かせないでくれ」という思いがあると。
CDに収められていない、イタリアの画家をイメージして書かれた「キリコ」。創り手の思いを聞いたのは演奏後で、曲を聴きながら思ったのは美しいというよりも現実的な男女の姿。曲というものは、本当に勝手なものだ。
「Yesterday」にはドラマを感じ、昨日からノックされているよう。そして、アフリカに行った話を。これは5月30日にトークイベントがある。一部ラストは、ピアソラの「天使の死」。
第二部。着席するなり「You are so boring!」。この日一番難しい曲だと。クラシックのピアノ奏者から聞いたというコンサートで集中できる時間は15分。その時間をここに使ったと。
『Do (Not) Let Me Go』の前に発売した『Ryo Sonoda-Demo1』より「Next Room」。続いて、一週間前に書いた優しい曲。魔女映画のサントラにどうでしょう? と。「Three Circles(+1)」では天を仰ぎたくなり、「nationalism」ではピアノの向かう姿を凝視したくなる。曲ごとにもたらされる、心の動きに驚く。
そして、楽器を持ち歩かないピアニストは、その日に出逢った楽器というパートナーとどう語るのだろう?と思う。
最後はクラシックを、ということでドゥナエフスキーの「サーカス」。マニアックすぎて楽譜がなく、音を拾いながらピアノ用に起こしたという。アンコールでは、客席からバンドメンバーを呼び入れ、バイオリンとチェロを加えて「Soul River」。これは東京だけのサプライズ。
ラストは、友人の結婚式に贈りその友人がタイトルと付けたという「産声」。新しいものが生まれる思い・悦びをバラードにした曲。
純クラシックとは違う、ピアノコンサート。一人の演奏者と一台のピアノから生まれる音に、数々のドラマとそこに触れることで沸き立つ感情を楽しんだ夜になった。
<園田涼ピアノソロコンサート 5月6日>
(第一部)
1. ミクロワルツ:0
2. Spotlight
3. Romance
4. ミクロワルツ1, 2, 3, 4, 5
5. キリコ
6. Imaginaripple
7. Yesterday(ビートルズ)
8. 天使の死(ピアソラ)
(第二部)
1. You are so boring!
2. Next Room
3. Do (Not) Let Me Go
4. タイトル未定
5. Three Circles(+1)
6. nationalism
7. サーカス(ドゥナエフスキー)
enc1. All The Things You Are(ジェローム・カーン)
enc2. Soul River
enc3. 産声
<園田涼Solo Piano Concert>
●2013年7月7日(日)兵庫県 三木市文化会館 小ホール
開場16:30/開演17:00 前売2,500円 当日3,000円
ソロアルバム『Do (Not) Let Me Go』
\2,500(税込)
※ライブ会場・オンライン限定販売
1.ミクロワルツ:0
2.Spotlight
3.ミクロワルツ:1
4.Romance
5.ミクロワルツ:2
6.Do (Not) Let Me Go
7.ミクロワルツ:3
8.nationalism
9.ミクロワルツ:4
10.Three Circles(+1)
11.ミクロワルツ:5
12.Soul River
<ソノダバンド×AAR Japan スペシャルライブ&トーク 「ぼくらが旅したアフリカ」>
2013年5月30日(木)
@マウントレーニアホール渋谷プレジャープレジャー
開場 18:30 開演 19:00
指定席:4,000円(ドリンク代別) 立見席:3,500円(ドリンク代別)
主催:AAR Japan[難民を助ける会]
AAR Japan 03-5423-4511 http://www.aarjapan.gr.jp
チケットぴあ 0570-02-9999 【P コード 196-393】
巡音彩祭 presents<JABBERLOOOP×ソノダバンド SUMMERに向けてまっしぐら ツアー>
●6月25日(火)
@大阪 心斎橋JANUS
OPEN/START 18:00 / 19:00
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
●6月26日(水)
@名古屋 HeartLand STUDIO
OPEN/START 18:00 / 19:00
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
●6月28日(金)
@福岡 ROOMS
OPEN/START 18:00 / 19:00
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
●6月30日(日)
@東京 下北沢GARDEN
OPEN/START 18:30 / 19:30
Adv.\3,500 / DOOR \4,000 (D別途)
[問]巡音彩祭実行委員会 info@junonsaisai.com
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
◆園田涼ネットショップ
◆ソノダバンド・オフィシャルサイト
この記事の関連情報
【ライブレポート】鈴木祥子、歌い続けてきたから見える今と未来
園田涼と江國香織、日本初公開のミケランジェロ《ダヴィデ=アポロ》と対面
ソノダオーケストラ、初ALは『MICHELANGELO』。江國香織、中川晃教とのコラボ曲も
鈴木祥子が奏でる、クリスマス作品
【ライブレポート】鈴木祥子、時代を重ねる3台の鍵盤楽器との共演
【ライブレポート】鈴木祥子、鎌倉長谷別邸の庭園で生声で愛を歌う
山崎千裕×園田涼×三浦拓也がついにユニット名“三角関係feat.三浦拓也”でメジャーデビュー
園田涼、「幻想即興曲」などクラシックの名曲をピアノトリオで大胆アレンジしたアルバムをリリース
まなみのりさ、東京アイドルを広島でおもてなし