【インタビュー】吉川友、2ndアルバム『Two YOU』と真摯に向き合い、語る
── 次の「ここから始まるんだ!」もシングルですね。こういう曲は本当に似合いますね。
吉川:それは嬉しい。最初この曲をもらったときは、音域が高いなと思って。実はSmileRさんの曲は、最初はどう歌っていいかわからなくて苦戦するんですよ。この曲はキラキラとしたテンションの高い曲でもあるし。
── ライブでは盛り上がりそうですけどね。
吉川:最近歌ってないからなぁ。この音域が歌えるように練習しなきゃなりませんね。イチからボイトレしたり。ライブもあるし、その前には体力作りもかねて走ったりもしなきゃなりませんよね。
── それはすぐにでもはじめてください。
吉川:はい。21歳になったらやります。
── 21歳になったらかぁ……。
吉川:誕生日は5月1日なので、そこから5月11日のライブに向けて頑張りますよ。あとは神に祈るだけですね(笑)。
── 祈るのか……。じゃあ、アルバムの話に戻ります「TO BE...」がまた、良い曲ですね。
吉川:思いました!? 良い曲なんですよねー。きっかも大好き! これ、女の人は好きだと思いますよ。
── うん。
吉川:サビもいいし、あとは「♪恋は~」のところのメロディも好き。恋と愛の微妙な違いをずっと歌ってる。すごく哲学的。曲調も歌詞も雰囲気も大好き。
── この歌詞、うまいですよね。どこに共感しますか?
吉川:「恋はいつか冷めるもの / 愛はずっと育むもの」とか、好きですね。「好きだと言い切れないのが恋 / それを言い切る事で進む愛」とか、素晴らしいですよね。この歌詞を見ていると、恋って簡単なんだなって思いますよね。軽いっていうか。そんなもんかって。
── そこで自分なりの答えをきっかも導きだしたわけですね。
吉川:そうなんですよ。あと、この曲は最後の「君を迎えにいく」の「く」の部分のフェイクの部分が苦労しました。コーラスとかハモも全体的に難しかったな。でも、好きな曲だからライブで歌うのは楽しみ。ライブでこの曲をずっと歌っていたいくらい好き。もし、一緒に歌ってくれるなら、声を張らないで、ちょっと優しく、吐息気味に歌ってほしいですね。
── 自分だけ大きな声を張り上げず、周りの人の声を聞きながら歌う感じですね。
吉川:そうですね。「恋」の部分も吐息気味ですね。
── 「風のようなメロディー」はすごく爽やかですね。
吉川:こういう曲や「Twinkle Days」みたいな曲は、歌いやすい曲ですね。ちょっと高いけど、歌ってて気持ちいい。
── 歌詞の一人称が「僕」で、メッセージソングでもありますね。
吉川:風のように背中を押す曲なんです。
── うまい!
吉川:キター!!(笑)。ファンの方に対しても背中を押せたらいいですよね。
── 「運命」はバラードですけど、歌ってみてどうだった?
吉川:手強かったです。きっかはスロースターターみたいなんですよ。レコーディングでもやればやるほどよくなってくんで、これも最後のほうに録ったやつですね。テンポも遅くて、歌い方もいつも張る感じだったんですけど、これはそんなに張らずにマイクに近づいての歌い方だったので、それにも苦戦しましたね。
── もう少し早く出会えていたら良かったっていう、切ない恋愛模様を描いていますよね。きっかは「運命」って信じますか?
吉川:占いとか信じますよ。きっかと結婚する人はどっかにはいると思います。この曲は結ばれないのが運命なんで、そんなのは嫌ですよね。
── 「Twinkle Days」はさっきも歌ってて気持ちがいいって言ってましたけど。でも、サビがすごく高くないですか?
吉川:鬼ですね。でもここが出たときが気持ちいいんですよ。デモを聞いてたときから好きで。自分で歌って、それを最初に聞いたときは「アレ?」って思ったんですよ。デモに入ってる仮歌のイメージが強すぎて。だけど、ミックスしてもらったらいい感じになりましたね。これも「未来へ 繋いでいこう」って歌ってて、メッセージソングなんですけど、ファンの方にも人気なんですよ。
── アコースティックバージョンの曲も今回は2曲入ってますけど雰囲気変わりますね。
吉川:声が結構辛いんですよ。特に「さよなら涙」は年々、歌うのが苦しくなっていくんですよ。「きっかけはYOU!」も。デビュー曲に近くなるほど声は辛いんです。アコースティックだと、さらに声を抑えて歌うみたいなところもあるから、そこも難しいし、余計苦しかった。ライブではちょくちょくこのスタイルでやってましたけど、レコーディングでブースに入って、楽器の人たちと「せーの!」で録ると緊張しますね。初めての経験だったんですよ。大きい部屋に一緒に入って録るのかと思いきや、スタジオが蟻の巣みたいになってて、一人一人ブースがあるんですよ。音は聞こえるんだけど、一緒に演奏してる人も見えないから、その雰囲気も慣れないし、一緒にレコーディングしているぶん間違えられないから、余計に緊張しましたね。
── 昔録ったことのある曲を改めてレコーディングしてみてどうでしたか?
吉川:声が変わってきてますよね。特に「きっかけはYOU!」はデビューシングルだし。大人になったからかな。声が老化してる?
── 老化っていうよりも、喉って筋肉だから、鍛えられてるってことじゃないですか?
吉川:そうか。いい感じに古びた声になってきてるかなぁって思います。あと5年後、どんな声になってるんだろう。
── 2ndアルバムが出来た今の気持ちは?
吉川:きっか的にも本当に良い曲ばっかりで。自分で歌いたかった曲も、自分の思っていた通りに出来たし、きっかもアルバム作りに関わっているんだっていう気持ちが強くなった一枚ですね。
── これからどんな曲を歌ってみたい?
吉川:今後も「恋愛遠募」とか「TO BE...」みたいな曲はまた歌っていきたいですよね。あとは英語の曲。歌えるようになったらカッコいいし、ラップもやってみたいから。「Two YOU」で挑戦したことがたくさんあったから、それを次にも生かしたいですね。最終的にはシンガーソングライター的なことが出来たら。まずは歌詞をちょっと書くことから始めたいです。楽器が弾けるようになるというのも目標です!
text by 大橋美貴子
◆BARKSアイドル
◆吉川友 オフィシャルウェブサイト
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