【ライブレポート】笑いあり、感動ありの<ライブイマージュ13>、開幕
13年目を迎えるリラクシング系イベント<ライブイマージュ>の初日公演が、4月27日に川口リリアメインホール(埼玉)にて幕を開けた。
◆<ライブイマージュ>画像
第1回以来出演していた加古隆が2012年で卒業、2013年からは高嶋ちさ子と→Pia-no-jaC←が新たにメンバーに加わってのスタート。ステージには巨大なシャンゼリゼが吊られ、オープニング映像にはCGのバレリーナが優雅に舞い、徐々に扉が開かれるという、華麗な舞踏会の趣きで幕を開ける。
1組目はゴンチチの二人。2013年末には還暦を迎えるというゴンザレス三上は「加古さんが卒業して、僕たちが最年長になりました。<ライブイマージュ>も今年で卒業かも(笑)!」と自虐的なMCで場を和ませ、昨秋放送されたドラマ『ゴーイング マイ ホーム』のテーマ曲などをじっくりと演奏。
続いて登場したNAOTOがこの日選んだレパートリーは、加古隆の「黄昏のワルツ」。ライブイマージュ・オーケストラのコンサート・マスターとして初めて参加した時に加古が演奏していたという想い出の曲だそう。「今日ここで、この曲を演奏出来て感慨深いです。」と加古隆への想いを語る。
3組目の小松亮太は、自身が音楽を担当した5月25日公開の映画『体脂肪計タニタの社員食堂』のテーマ曲などを披露し、大人を感じさせるバンドネオンの音色を広い会場に響き渡せる。
4組目は初参加の高嶋ちさ子が登場。高嶋といえば、歯に衣着せぬトークがお馴染み。「何で私に声をかけないのか?と、ずっと思ってました。13年目にしてようやく出演できました!今回はチリチリ(葉加瀬太郎)に、金髪(NAOTO)、ロング(宮本笑里)にショート(本人)と4人のヴァイオリンが参加します!」と身も蓋もない自己紹介で会場を爆笑の渦に包む。そんな毒舌トークとは裏腹に、2012年にリリースしたアルバム収録曲の「シェルブールの雨傘」等を優しい音色のヴァイオリンで奏で、トークと演奏の違いが楽しめる。葉加瀬に「普通1回目は初々しいだけど、既に女王様の風格!』と言わしめる程の貫禄のパフォーマンスで会場を酔わせ、第1部が終了し休憩に入る。
第2部のトップ・バッターは初参加の→Pia-no-jaC←。ピアノとカホンというシンプルな構成ながら、アグレッシブな演奏でオーディエンスの度肝を抜く。後半には葉加瀬太郎も参加し、ジプシー舞曲の名曲「チャールダーシュ」を演奏し、さながらカーニバルのように会場を盛り上がる。彼らの演奏を見ると、ピアノは打楽器の仲間だったという事を改めて認識させられる程の激しいパフォーマンス。
続いては宮本笑里。高校生の頃、初めて<ライブイマージュ>コンサートを観に来た時に、父が演奏していた曲です!と、宮本文昭の「風笛」を演奏。この宮本文昭ナンバーや、加古隆ナンバーと、過去の出演者のレパートリーを披露する事で、古くからのファンをも満足させる。この演出の妙こそが、今や二世代に渡ってファンに支持され続ける<ライブイマージュ>の人気の秘訣だ。
7組目はライブイマージュの音楽監督も兼ねるピアニストの羽毛田丈史。「あの数々の名場面を、頭に思い浮かべながら聴いて下さい!」とコメントし、今冬放送された大ヒットドラマ『とんび』の劇中音楽メドレーを披露。
「どうもチリチリで~す!」と舞台に上がった葉加瀬太郎は、最後の出演者。お馴染みの『情熱大陸』など、時には激しく、時には優雅にヴァイオリンを弾く。圧巻は、NAOTO、宮本、高嶋が加わった『チリチリ+金髪+ロング+ショート(命名:高嶋ちさ子)』の4ヴァイオリンズ(?)。4人の個性がぶつかりあう格闘技のようなセッションで、満員で埋まった2000人の観客を圧倒。
ラストは全出演者によるライブイマージュ恒例「マイ・フェイバリット・シングス」で締め、3時間超に及ぶ初日公演を終えた。この後、ライブイマージュ13は、5月19日の東京国際フォーラムまで全国5ヶ所7公演が行われる。尚、東京公演にはフランスのテノール歌手、アモリ・ヴァッシーリがゲストで参加する。
<ライブイマージュ13>
※出演アーティスト(50音順):小松亮太(バンドネオン)、ゴンチチ(ギター)、高嶋ちさ子(ヴァイオリン)、NAOTO(ヴァイオリン)、葉加瀬太郎(ヴァイオリン)、羽毛田丈史(ピアノ)、→Pia-no-jaC←(ピアノ+カホン)、宮本笑里(ヴァイオリン)、アモリ・ヴァッシーリ(テノール歌手/東京公演のみ)
4月29日(月・祝) 愛知県芸術劇場・大ホール 開場17:15/開演18:00
5月3日(金・祝) 大阪・オリックス劇場 開場16:15/開演17:00
5月4日(土・祝) 大阪・オリックス劇場 開場14:15/開演15:00
5月11日(土) 福岡サンパレス 開場17:00/開演17:30
5月18日(土) 東京国際フォーラム・ホールA 開場16:00/開演17:00
5月19日(日) 東京国際フォーラム・ホールA 開場14:00/開演15:00
◆<ライブイマージュ>オフィシャルサイト
◆<ライブイマージュ>画像
▲ゴンチチ |
▲NAOTO |
▲小松亮太 |
▲高嶋ちさ子 |
▲→Pia-no-jaC← |
▲宮本笑里 |
▲羽毛田丈史 |
▲葉加瀬太郎 |
1組目はゴンチチの二人。2013年末には還暦を迎えるというゴンザレス三上は「加古さんが卒業して、僕たちが最年長になりました。<ライブイマージュ>も今年で卒業かも(笑)!」と自虐的なMCで場を和ませ、昨秋放送されたドラマ『ゴーイング マイ ホーム』のテーマ曲などをじっくりと演奏。
続いて登場したNAOTOがこの日選んだレパートリーは、加古隆の「黄昏のワルツ」。ライブイマージュ・オーケストラのコンサート・マスターとして初めて参加した時に加古が演奏していたという想い出の曲だそう。「今日ここで、この曲を演奏出来て感慨深いです。」と加古隆への想いを語る。
3組目の小松亮太は、自身が音楽を担当した5月25日公開の映画『体脂肪計タニタの社員食堂』のテーマ曲などを披露し、大人を感じさせるバンドネオンの音色を広い会場に響き渡せる。
4組目は初参加の高嶋ちさ子が登場。高嶋といえば、歯に衣着せぬトークがお馴染み。「何で私に声をかけないのか?と、ずっと思ってました。13年目にしてようやく出演できました!今回はチリチリ(葉加瀬太郎)に、金髪(NAOTO)、ロング(宮本笑里)にショート(本人)と4人のヴァイオリンが参加します!」と身も蓋もない自己紹介で会場を爆笑の渦に包む。そんな毒舌トークとは裏腹に、2012年にリリースしたアルバム収録曲の「シェルブールの雨傘」等を優しい音色のヴァイオリンで奏で、トークと演奏の違いが楽しめる。葉加瀬に「普通1回目は初々しいだけど、既に女王様の風格!』と言わしめる程の貫禄のパフォーマンスで会場を酔わせ、第1部が終了し休憩に入る。
第2部のトップ・バッターは初参加の→Pia-no-jaC←。ピアノとカホンというシンプルな構成ながら、アグレッシブな演奏でオーディエンスの度肝を抜く。後半には葉加瀬太郎も参加し、ジプシー舞曲の名曲「チャールダーシュ」を演奏し、さながらカーニバルのように会場を盛り上がる。彼らの演奏を見ると、ピアノは打楽器の仲間だったという事を改めて認識させられる程の激しいパフォーマンス。
続いては宮本笑里。高校生の頃、初めて<ライブイマージュ>コンサートを観に来た時に、父が演奏していた曲です!と、宮本文昭の「風笛」を演奏。この宮本文昭ナンバーや、加古隆ナンバーと、過去の出演者のレパートリーを披露する事で、古くからのファンをも満足させる。この演出の妙こそが、今や二世代に渡ってファンに支持され続ける<ライブイマージュ>の人気の秘訣だ。
7組目はライブイマージュの音楽監督も兼ねるピアニストの羽毛田丈史。「あの数々の名場面を、頭に思い浮かべながら聴いて下さい!」とコメントし、今冬放送された大ヒットドラマ『とんび』の劇中音楽メドレーを披露。
「どうもチリチリで~す!」と舞台に上がった葉加瀬太郎は、最後の出演者。お馴染みの『情熱大陸』など、時には激しく、時には優雅にヴァイオリンを弾く。圧巻は、NAOTO、宮本、高嶋が加わった『チリチリ+金髪+ロング+ショート(命名:高嶋ちさ子)』の4ヴァイオリンズ(?)。4人の個性がぶつかりあう格闘技のようなセッションで、満員で埋まった2000人の観客を圧倒。
ラストは全出演者によるライブイマージュ恒例「マイ・フェイバリット・シングス」で締め、3時間超に及ぶ初日公演を終えた。この後、ライブイマージュ13は、5月19日の東京国際フォーラムまで全国5ヶ所7公演が行われる。尚、東京公演にはフランスのテノール歌手、アモリ・ヴァッシーリがゲストで参加する。
<ライブイマージュ13>
※出演アーティスト(50音順):小松亮太(バンドネオン)、ゴンチチ(ギター)、高嶋ちさ子(ヴァイオリン)、NAOTO(ヴァイオリン)、葉加瀬太郎(ヴァイオリン)、羽毛田丈史(ピアノ)、→Pia-no-jaC←(ピアノ+カホン)、宮本笑里(ヴァイオリン)、アモリ・ヴァッシーリ(テノール歌手/東京公演のみ)
4月29日(月・祝) 愛知県芸術劇場・大ホール 開場17:15/開演18:00
5月3日(金・祝) 大阪・オリックス劇場 開場16:15/開演17:00
5月4日(土・祝) 大阪・オリックス劇場 開場14:15/開演15:00
5月11日(土) 福岡サンパレス 開場17:00/開演17:30
5月18日(土) 東京国際フォーラム・ホールA 開場16:00/開演17:00
5月19日(日) 東京国際フォーラム・ホールA 開場14:00/開演15:00
◆<ライブイマージュ>オフィシャルサイト
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