単に遮音にあらず、音楽を楽しむために設計された耳栓イアーピース
大音量から耳を守る耳栓が発売となった。単に遮音する耳栓ではないぞ。音楽を楽しむことを前提に開発されたアイテムなのだ。
◆イアーピース画像
Ear Peace(イアーピース)と名付けられたこのイアープロテクション(耳栓)は、コンサート、クラブ、スポーツイベント等の環境でハイクオリティでクリアな音を楽しみつつも、大音量から聴覚を保護するベストな耳栓として開発されたもの。不要な音域を遮音することで、耳栓をはめたまま快適に音楽が楽しめ、会話も問題なく行える。音に妥協することなくライフスタイルにこだわる人々に使ってもらいたいという最新アイテムだ。
実際、スタジオコーストで開催された大音量コンサートやニコファーレでのクラブイベントで使用してみたが、うたい文句に偽りなく、音量を適切に下げてくれる割には、付けたまま会話も普通にできる逸品だった。わざとらしい音質変化は感じないが、中域が比較的聞きやすく設計されているのかもしれない。スペック上は、音質を変えずに約17dbの音量をカットするという。いたずらに音を遮断するのではなく、音楽的要素を保ちながら体感音量をぐっと下げてくれるのは、実に都合がいい。
使用感も上々で、通常イヤホンでカナル型を使用している人であれば、全く違和感もないまま使用できるだろう。いわゆる2段キノコの形状をしているが、特許取得済の形状は安全に装脱着できる。頼りないほど柔らかいが結構しっかりとしており、安全で強い低アレルギー性を誇るシリコンでできている。しっかりとしたアルミケースが付属するので、カバンやキーホルダーに常備・携帯していればよさそうだ。
ちなみに、アメリカ国立衛生研究所にあるNIDCD(国立聴覚・伝達障害研究所)の調査によると、20歳から69歳のアメリカ人のうち15%(2600万人)の人が、大音量が発生する環境での仕事、レジャーにより聴力を損失していると報告されている。多くの人々が、耳栓は「音を妨げ快適さを損なう」と考えているため、これまでも耳栓は敬遠されてきた。だからこそ、どの世代にもどのシーンでも違和感無くスタイリッシュに馴染むハイパフォーマンスな耳栓の登場が待ち焦がれていたという。
このイアーピースは米音響研究所Michael Associatesにおいて最新の方法でテストされ、80%の人が11デシベル以上の聴覚のプロテクションを、20%の人が17デシベルの聴覚のプロテクションを得るという結果がでている。この差異は外耳道の大きさと形状、耳栓の装着具合の違いから発生するものだ。
使用ガイド通りにきちんと装着することで、17デシベル以上のプロテクションをもたらし音圧を75%減らすことができる。聴力を損失してしまう要因は大音量とともに、時間の長さが大きく影響する。長時間にわたって大きな音にさらされる状況であれば、イアーピースはもはやマストだ。ライブ会場、バンド、ブラスバンドなどの練習時の聴覚保護、モータースポーツの現場、その他大音量が発生する様々な職場やレジャーシーンにおいても、イアーピースを常時手元に用意しておくのがよさそうだ。
なお、以下はイアーピースを使って感動したという、Jay-Zのツアー照明スタッフの声だ。
「照明ディレクターとして過去5週間、Jay-Zのツアーでイアーピースを使っているけれど、性能の素晴らしさと装着が簡単なことにとても感動している。10デシベル程度のフィルタリングによって、ちょうどよい音量に保護されるんだ。君達はよくやったね!」──Jay-Z 照明監督:Patrick Dierson(パトリック ディアソン)
イアーピース
\1,680(税込)
・赤、黒、シルバー、3色のケースカラー
・予備1つを含む計3つのイヤーピース
・日本語によるインストラクション付
text by BARKS編集長 烏丸
◆イアーピース・オフィシャルサイト