【インタビュー】パラモア「一度聴いてもらえれば、パラモアが誰なのか分かってくれると思うわ」
2012年11月にヴォーカルのヘイリー・ウィリアムズが「いよいよスタジオを後にする準備をしている」とツイートしてから約1ヵ月後、3人編成となった新生パラモア(ヘイリー・ウィリアムス、ジェレミー・デービス、テイラー・ヨーク)がオフィシャル・サイトで新作のリリースを発表した。新たな1歩を踏み出す彼らが名づけたアルバム・タイトルはセルフ・タイトル『パラモア』である。
◆パラモア画像
パラモアの4thアルバム『パラモア』が4月10日にリリースとなる。2009年に発表された『ブラン・ニュー・アイズ』は全米アルバム・チャート2位、全英アルバム・チャート1位を獲得するなど世界的な人気バンドに成長したものの、その後メンバーの脱退という憂うべき事態に直面。しかしながら3人編成として再起動を果たした新生パラモアは力強いメッセージを放った。
「これ以上ない誇りと情熱を持って、新作がセルフタイトル・アルバムとなることを発表します。制作過程を通して、今作はセルフ・タイトルにしようと決めていました。私たちはこのアルバムを制作することで、バンドとして、そして友だちとして、自分たちを再発見することとなりました。芸術的に新たな領域を探求する自由を与えられ、ミュージシャンとして、シンガーとして、そして人として、自分たち自身を解放することができたのです。私たちは心から、このアルバムには内容にふさわしいタイトルをつけるべきだと感じました。このアルバムは、私たちそのものなのです」──パラモア
『パラモア』の音は未だ編集部に届いていないが、BARKSではパラモアにインタビューを敢行、バンドメンバーからから貴重な回答を得ることができた。
──メンバーが5人から3人になったことで、バンドはどのような変貌を遂げましたか?サウンドへの影響は?
ヘイリー・ウィリアムズ:私達はアルバムを書かなきゃいけないってことは分かってたけど、どんなサウンドになるかは分かってなかった。ただ分かってたのは、楽しいものにしたいってことだったわ。私達は楽しい時間を過ごしたかったの。過去に「ザッツ・ワット・ユー・ゲット」や「ミザリー・ビジネス」みたいな曲をやったけど、テイラーも「ザッツ・ワット・ユー・ゲット」も書いたのよ、それをやったんだから、またやれると思ってて。それで時々テイラーが何かちょっとしたアイディアを作ったものを聴いて、「私達っぽくは聴こえないけど、私はすごく好き、すごく好きだわ」って思ったの。それから、私達はその曲をパラモアの曲に変えて行ったのよ。
──これまでとは違う意識にあったようですね。
ヘイリー・ウィリアムズ:すごく楽しかった。だって、そんな機会を過去のアルバムでは持てなかったから。私達は違うことに挑戦するしかない場所に押しやられたの。昔と同じピースとパーツを持っていないんだから、同じことは繰り返せなかった。だから、すごくエキサイティングだったの。私達、新しいバンドにいるような気分になったわ。
──不安は感じなかった?
ヘイリー・ウィリアムズ:テイラーがすごく怖がってたのは知ってるけど、足を踏み出してくれた。私達にとって、全員がこのアルバムに飛び込むことが大事だったの。それで、スタジオに入る時には「うん、これは私達の曲だわ。こうなるべきだったのよ」って思えた。そして全てが成長して、このアルバムになった感じなの。本当にエキサイティングよ。一年前の私達は、こうなるなんて全然分かってなかったから。だから全員がいい意味で驚いてるし、これは正しいことだって自信もついたの」
テイラー・ヨーク:全員が、過去最高に、ステップアップしたんだよ。全員が一緒に作ったもので、完全に新しい動力なんだよ。ヘイリーは過去最高の歌詞とメロディを書いたと思うし、ジェレミーなんて、彼があんな風にベースを弾けるなんて全然知らなくて、彼はそうやって完全に曲のサウンドを変えたんだよ。皆が僕のことを話してくれるのはすごく優しいけど、僕達全員でやったんだ。素晴らしかったよ。
ジェレミー・デービス:これまでの僕達の音楽の大半は顔面を直撃するようなギターだったり、ギター・メロディーだったりで、あの時はそれがすごく良かったし曲に必要だったんだけど、今の僕達がやっていることを聴くのは、すごく新鮮だね。テイラーが僕達に曲をもって来る時って、紙の上にちょっと何か書いてあるぐらいの感じで、あとは空白なんだ。だから僕達が埋められるスペースがあって、すごく良かった。それが彼女のメロディにとっても、僕の多くのプレイでも、助けになったと思う。本当にこれまでとは違ってたんだ。「ギター・メロディーはこれだから、その上に築いてくれ」とか「これが完成した絵だから、これで」って感じじゃなくて、「ここに一筆書いたから、これを完成させようよ」っていう感じだったんだ。だからこういう曲になったんだと思う。これまでとは違うサウンドにね。
──日本には『パラモア』のサウンドが未だ届いていません。どのようなアルバムになったか、日本のファンへ伝えたいのですが。
ヘイリー・ウィリアムズ:すごく多様性があるものになってるわ。作曲でもレコーディングでも長い時間をかけたから、色々なムードや、私達が今好きだと感じているようなものが入る機会があったの。このアルバムの最初の半分ぐらいを作曲していた時は、私はすごく自分に厳しかった。今みたいにハッピーな人間じゃなかったの。私はいっぱい学んで、いっぱい経験して、単純に成長してたのよ。
──非常にストイックだったんですね。
ヘイリー・ウィリアムズ:でも、全体的にこのアルバムはすごくハッピーでアップビートで、本当にポジティヴよ。その上でそれぞれに違うモードがあって、作品の旅が聴こえてくる感じなの。雨の日みたいな私達が辛い時の曲もあったし、その一週間後には、すっごくハッピーな曲を作ったりしたの。単に私達が、躁鬱なのかもしれないけど(笑)。私達がバンドになって以来、ずっと作ろうとしてきたアルバムが作れた気がしているわ。そういうものを作ろうとしてるんだって自分達は分かってなかったと思うんだけど、最終的にそうなったの。バンドとしての私達を理解するために、このアルバムを買って欲しいわ。パラモアのファンで、このアルバムを持っていなかったら、今の私達を知ることはないわ。この作品は、本当に、私達なの。私達のあらゆる部分が、この1枚に入っている。アルバムについては何時間でも話せちゃうけど、一度聴いてもらえれば、パラモアが誰なのか分かってくれると思うわ。
──だからこその『パラモア』というタイトルなんですね。
ヘイリー・ウィリアムズ:そうよ。
──またライブをしに来日してくれますか?今後もセーラー服は着てくれますか?
ヘイリー・ウィリアムズ:まだ予定は出てないんだけど、また行くわよ。私達、日本でプレイするのが大好きなの。本当にたくさんのいい思い出があるわ。「ミザリー・ビジネス」のある部分は、日本で書かれたのよ。大阪だったと思う。本当にクールな思い出がいっぱいあって、素晴らしいファンがいっぱい、長年の間、私達と一緒にい続けてくれている。また日本に戻るのが楽しみよ。私達は日本から遠く離れた国にいるけれど、なぜか日本のエネルギーや文化に共感を覚えるの。だから日本に行く度に去るのがすごく嫌なの。だから、また日本を体験するのを楽しみにしてるし、お好み焼きを食べて(笑)、いっぱいお買い物したい。本当に最高の、色々な靴下とか、レギンスがあるわよね。だから、靴下を買いに行くのがすっごく楽しみ」
──今日の靴下も?
ヘイリー・ウィリアムズ:これは日本のじゃないけど、アメリカで買えるのってこれぐらいなの。だから、私達は本当に日本に行くのを楽しみにしてるわ。うん、それにまたクレイジーなコスプレの衣装を着るのも待ち遠しいわ。だって、すごく楽しいもの。日本にはすごく楽しいことが一杯あって、日本の皆は本当にクリエイティヴよね。すごくインスパイアされるの。本当よ。
『パラモア』
2013年4月10日発売
WPCR-14900 \1,980(税込)
1.Fast In My Car / ファスト・イン・マイ・カー
2.Now / ナウ
3.Grow Up / グロウ・アップ
4.Daydreaming / デイドリーミング
5.interlude: Moving On / インタールード: ムーヴィング・オン
6.Ain’t It Fun / エイント・イット・ファン
7.Part II / パートII
8.Last Hope / ラスト・ホープ
9.Still Into You / スティル・イントゥー・ユー
10.Anklebiters / アンクルバイターズ
11.Interlude: Holiday / インタールード:ホリデイ
12.Proof / プルーフ
13.Hate To See Your Heart Break / ヘイト・トゥー・シー・ユアー・ハート・ブレイク
14.(One Of Those) Crazy Girls / (ワン・オブ・ゾゥズ)クレイジー・ガールズ
15.Interlude: I’m Not Angry Anymore / インタールード:アイム・ノット・アングリー・エニモア
16.Be Alone / ビー・アローン
17.Future / フューチャー
◆ニューアルバム『パラモア』予約注文受付中(iTunes)
◆パラモア・オフィシャルサイト(海外)
◆パラモア・オフィシャルサイト
◆パラモア画像
パラモアの4thアルバム『パラモア』が4月10日にリリースとなる。2009年に発表された『ブラン・ニュー・アイズ』は全米アルバム・チャート2位、全英アルバム・チャート1位を獲得するなど世界的な人気バンドに成長したものの、その後メンバーの脱退という憂うべき事態に直面。しかしながら3人編成として再起動を果たした新生パラモアは力強いメッセージを放った。
「これ以上ない誇りと情熱を持って、新作がセルフタイトル・アルバムとなることを発表します。制作過程を通して、今作はセルフ・タイトルにしようと決めていました。私たちはこのアルバムを制作することで、バンドとして、そして友だちとして、自分たちを再発見することとなりました。芸術的に新たな領域を探求する自由を与えられ、ミュージシャンとして、シンガーとして、そして人として、自分たち自身を解放することができたのです。私たちは心から、このアルバムには内容にふさわしいタイトルをつけるべきだと感じました。このアルバムは、私たちそのものなのです」──パラモア
『パラモア』の音は未だ編集部に届いていないが、BARKSではパラモアにインタビューを敢行、バンドメンバーからから貴重な回答を得ることができた。
──メンバーが5人から3人になったことで、バンドはどのような変貌を遂げましたか?サウンドへの影響は?
ヘイリー・ウィリアムズ:私達はアルバムを書かなきゃいけないってことは分かってたけど、どんなサウンドになるかは分かってなかった。ただ分かってたのは、楽しいものにしたいってことだったわ。私達は楽しい時間を過ごしたかったの。過去に「ザッツ・ワット・ユー・ゲット」や「ミザリー・ビジネス」みたいな曲をやったけど、テイラーも「ザッツ・ワット・ユー・ゲット」も書いたのよ、それをやったんだから、またやれると思ってて。それで時々テイラーが何かちょっとしたアイディアを作ったものを聴いて、「私達っぽくは聴こえないけど、私はすごく好き、すごく好きだわ」って思ったの。それから、私達はその曲をパラモアの曲に変えて行ったのよ。
──これまでとは違う意識にあったようですね。
ヘイリー・ウィリアムズ:すごく楽しかった。だって、そんな機会を過去のアルバムでは持てなかったから。私達は違うことに挑戦するしかない場所に押しやられたの。昔と同じピースとパーツを持っていないんだから、同じことは繰り返せなかった。だから、すごくエキサイティングだったの。私達、新しいバンドにいるような気分になったわ。
──不安は感じなかった?
ヘイリー・ウィリアムズ:テイラーがすごく怖がってたのは知ってるけど、足を踏み出してくれた。私達にとって、全員がこのアルバムに飛び込むことが大事だったの。それで、スタジオに入る時には「うん、これは私達の曲だわ。こうなるべきだったのよ」って思えた。そして全てが成長して、このアルバムになった感じなの。本当にエキサイティングよ。一年前の私達は、こうなるなんて全然分かってなかったから。だから全員がいい意味で驚いてるし、これは正しいことだって自信もついたの」
テイラー・ヨーク:全員が、過去最高に、ステップアップしたんだよ。全員が一緒に作ったもので、完全に新しい動力なんだよ。ヘイリーは過去最高の歌詞とメロディを書いたと思うし、ジェレミーなんて、彼があんな風にベースを弾けるなんて全然知らなくて、彼はそうやって完全に曲のサウンドを変えたんだよ。皆が僕のことを話してくれるのはすごく優しいけど、僕達全員でやったんだ。素晴らしかったよ。
ジェレミー・デービス:これまでの僕達の音楽の大半は顔面を直撃するようなギターだったり、ギター・メロディーだったりで、あの時はそれがすごく良かったし曲に必要だったんだけど、今の僕達がやっていることを聴くのは、すごく新鮮だね。テイラーが僕達に曲をもって来る時って、紙の上にちょっと何か書いてあるぐらいの感じで、あとは空白なんだ。だから僕達が埋められるスペースがあって、すごく良かった。それが彼女のメロディにとっても、僕の多くのプレイでも、助けになったと思う。本当にこれまでとは違ってたんだ。「ギター・メロディーはこれだから、その上に築いてくれ」とか「これが完成した絵だから、これで」って感じじゃなくて、「ここに一筆書いたから、これを完成させようよ」っていう感じだったんだ。だからこういう曲になったんだと思う。これまでとは違うサウンドにね。
──日本には『パラモア』のサウンドが未だ届いていません。どのようなアルバムになったか、日本のファンへ伝えたいのですが。
ヘイリー・ウィリアムズ:すごく多様性があるものになってるわ。作曲でもレコーディングでも長い時間をかけたから、色々なムードや、私達が今好きだと感じているようなものが入る機会があったの。このアルバムの最初の半分ぐらいを作曲していた時は、私はすごく自分に厳しかった。今みたいにハッピーな人間じゃなかったの。私はいっぱい学んで、いっぱい経験して、単純に成長してたのよ。
──非常にストイックだったんですね。
ヘイリー・ウィリアムズ:でも、全体的にこのアルバムはすごくハッピーでアップビートで、本当にポジティヴよ。その上でそれぞれに違うモードがあって、作品の旅が聴こえてくる感じなの。雨の日みたいな私達が辛い時の曲もあったし、その一週間後には、すっごくハッピーな曲を作ったりしたの。単に私達が、躁鬱なのかもしれないけど(笑)。私達がバンドになって以来、ずっと作ろうとしてきたアルバムが作れた気がしているわ。そういうものを作ろうとしてるんだって自分達は分かってなかったと思うんだけど、最終的にそうなったの。バンドとしての私達を理解するために、このアルバムを買って欲しいわ。パラモアのファンで、このアルバムを持っていなかったら、今の私達を知ることはないわ。この作品は、本当に、私達なの。私達のあらゆる部分が、この1枚に入っている。アルバムについては何時間でも話せちゃうけど、一度聴いてもらえれば、パラモアが誰なのか分かってくれると思うわ。
──だからこその『パラモア』というタイトルなんですね。
ヘイリー・ウィリアムズ:そうよ。
──またライブをしに来日してくれますか?今後もセーラー服は着てくれますか?
ヘイリー・ウィリアムズ:まだ予定は出てないんだけど、また行くわよ。私達、日本でプレイするのが大好きなの。本当にたくさんのいい思い出があるわ。「ミザリー・ビジネス」のある部分は、日本で書かれたのよ。大阪だったと思う。本当にクールな思い出がいっぱいあって、素晴らしいファンがいっぱい、長年の間、私達と一緒にい続けてくれている。また日本に戻るのが楽しみよ。私達は日本から遠く離れた国にいるけれど、なぜか日本のエネルギーや文化に共感を覚えるの。だから日本に行く度に去るのがすごく嫌なの。だから、また日本を体験するのを楽しみにしてるし、お好み焼きを食べて(笑)、いっぱいお買い物したい。本当に最高の、色々な靴下とか、レギンスがあるわよね。だから、靴下を買いに行くのがすっごく楽しみ」
──今日の靴下も?
ヘイリー・ウィリアムズ:これは日本のじゃないけど、アメリカで買えるのってこれぐらいなの。だから、私達は本当に日本に行くのを楽しみにしてるわ。うん、それにまたクレイジーなコスプレの衣装を着るのも待ち遠しいわ。だって、すごく楽しいもの。日本にはすごく楽しいことが一杯あって、日本の皆は本当にクリエイティヴよね。すごくインスパイアされるの。本当よ。
『パラモア』
2013年4月10日発売
WPCR-14900 \1,980(税込)
1.Fast In My Car / ファスト・イン・マイ・カー
2.Now / ナウ
3.Grow Up / グロウ・アップ
4.Daydreaming / デイドリーミング
5.interlude: Moving On / インタールード: ムーヴィング・オン
6.Ain’t It Fun / エイント・イット・ファン
7.Part II / パートII
8.Last Hope / ラスト・ホープ
9.Still Into You / スティル・イントゥー・ユー
10.Anklebiters / アンクルバイターズ
11.Interlude: Holiday / インタールード:ホリデイ
12.Proof / プルーフ
13.Hate To See Your Heart Break / ヘイト・トゥー・シー・ユアー・ハート・ブレイク
14.(One Of Those) Crazy Girls / (ワン・オブ・ゾゥズ)クレイジー・ガールズ
15.Interlude: I’m Not Angry Anymore / インタールード:アイム・ノット・アングリー・エニモア
16.Be Alone / ビー・アローン
17.Future / フューチャー
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◆パラモア・オフィシャルサイト(海外)
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