【インタビュー】摩天楼オペラ、荘厳なクワイアが織り込まれ、ドラマティックな流れに感涙必至のスペクタクル叙事詩『喝采と激情のグロリア』

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■“永遠を生む 私達のグロリア ここで生まれて ここで命を落とすの”という
■2行に僕らが表現してきた“喝采と激情のグロリア”の最終的な答えが描かれているんです(苑)

――そんな夜明けの情景から幕を開ける「喝采と激情のグロリア」の圧倒感ときたら、もう尋常じゃない! さすが、以前から“摩天楼オペラ史上最高のメロディ”と苑さんが仰っていただけはあると感服しました。

苑:サビの合唱部分は、すでに「GLORIA」と同時期には生まれてましたからね。そこから他パートの作曲/編曲を進めて、最後に大サビがポンと出てきたときに“コレはスゲェ曲が出来たな”って確信できたんですよ。

Anzi:この大サビをスタジオで初めて合わせた瞬間、もう、ドラマを感じましたね。瞬間的にギター・リフも降りてきましたし、間奏のギター・ソロ部分は勝手に“夢と希望に満ちあふれてるゾーン”と名づけてます(笑)。メロディ自体は単調な上、物悲しい激情を語ってるBメロと同じコード進行なのに、すごく明るい未来が見えたんですよ! 乗っかるメロディが違うだけで、ここまで印象が変わるものなのかと、なんだか音楽の可能性を垣間見た気がしますね。

苑:分解すると、「GLORIA」と全く同じ英詞を当てているサビの部分が喝采ゾーンで、そこに向かうまでの物語を描いたAメロ、Bメロが激情ゾーン。で、大サビが喝采と激情のグロリアゾーンです。

彩雨:いろんなゾーンがあるぶん、曲のパーツもメチャクチャ多くて! 我ながら、よくまとめたなと思います。大サビに関してもキーが違うバージョンがあったり、コード進行もピアノの部分、弦楽器隊と合わせてる部分とで2種類覚えなきゃいけなかったり、もう訳がわからない!

悠:そうなんだ(笑)。まぁ、パーツが多いのと緩急が激しいことも含めて、アルバムの中で一番シネマティックだし、観てるように聴いてもらえる曲じゃないかと。ミュージックビデオは通常立ち入り禁止になっている上野の東京国立博物館・表慶館で撮影したんですけど、こちらを観てもらえれば、より感動してもらえると思います。

Anzi:重要文化財の貴重な床なんだよね。そんなところにドラムセットを置いて大丈夫だったのか(笑)。

――歴史ある建物の重厚感が楽曲のダイナミズムとマッチしていますし、何よりラスト2行で聴かせる苑さんの渾身のアカペラには鳥肌が立ちましたね。

苑:ありがとうございます。“永遠を生む 私達のグロリア ここで生まれて ここで命を落とすの”という、その2行に僕らが表現してきた“喝采と激情のグロリア”の最終的な答えが描かれているんです。つまり、僕らはいつか死ぬけれど、摩天楼オペラの作品は永遠に残っていてほしい……と、そんな願いが籠められているんですよ。

――裏返せば、永遠に残るだけの素晴らしい作品を生み出せたという自信の表れでもあるでしょうし、4月24日から始まる全国ツアー<GLORIA TOUR -scene III->と、一連のグランド・フィナーレとなる6月8日のZepp Tokyoで、生の演奏を目の当たりにできるのが純粋に楽しみです。

悠:<scene III>では初めて行くところ、久々の場所もありますが、前の2ツアーに参加していなくてもアルバムを聴いてもらえれば絶対に笑顔で帰ってもらえる自信はあるので、尻込みせずに素直な気持ちで楽しんでほしいです。そしてZepp Tokyoでは、その先の未来が見えるようなライヴをしたいですね。このテーマを堂々と掲げることのフィナーレなだけで、ココで摩天楼オペラの活動は終わりじゃないですから、この先も栄光に向かって自分たちの正義を貫き、やりたいようにやっちまおう!と思ってます。

Anzi:僕たち、今までいろんな方たちに“大きな会場が似合うね”と言われてきて、実際スタジアムだとか大きい会場で鳴っているのが想像できる曲ばかりを描いてきましたし、そういう大きなステージに立つロックバンドに憧れてもいるんですね。なので、まだまだ先の未来を見据えつつ、これまでの最大キャパとなるZepp Tokyoで、どれだけ圧倒的なサウンド感、スケール感を叩きつけられるかを僕ら自身、楽しみにしています。

彩雨:今回のキーワードである“合唱”が、これまでのツアーを通じて日に日に大きくなっているのは僕らだけじゃなく、ファンのみんなも感じてくれていると思うんです。なので、それ以上の合唱を一緒に楽しんでいけたらいいなと。

苑:“喝采と激情のグロリア”の最終章なわけですから、文字通り拍手喝采と喜怒哀楽の激情に溢れて、訪れた人たちの記憶に残るようなライヴを全会場でやりたいですね。そしてグランドフィナーレでは、この一夜に僕の人生すべてを賭けて臨みます。

取材・文●清水素子

2nd ALBUM『喝采と激情のグロリア』
3月6日(水)リリース
KICS-1883 \2,800 (tax in)
01. -overture-
02. GLORIA
03. Plastic Lover
04. 悪魔の翼
05. Freesia
06. CAMEL
07. Merry Drinker
08. SWORD
09. Innovational Symphonia
10. 永遠のブルー
11. Midnight Fanfare
12. 喝采と激情のグロリア
【初回プレス盤限定】
・アナザージャケット1種ランダム封入(全5種)
・特殊パッケージ仕様

<GLORIA TOUR -scene III->
4/24(水) 新宿 LOFT
4/28(日) 梅田 AKASO
4/29(月/祝) 名古屋 CLUB QUATTRO
5/8(水) 金沢 vanvan V4
5/9(木) 新潟 RIVERST
5/12(日) 札幌 KRAPS HALL
5/14(火) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
5/15(水) 仙台 MACANA
5/23(木) 岡山 IMAGE
5/24(金) 広島 NAMIKI JUNCTION
5/26(日) 福岡 DRUM Be-1
5/29(水) 松山 SALON KITTY
5/31(金) 神戸 VARIT
6/1(土) 京都 MOJO

<GLORIA TOUR -GRAND FINALE->
6/8(土) 東京 Zepp Tokyo

◆摩天楼オペラ 『喝采と激情のグロリア』スペシャル・サイト
◆摩天楼オペラ オフィシャルサイト
◆摩天楼オペラ キングレコード レーベルサイト

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