ローランド、2013年春の新製品内覧会レポ、BOSSコンパクトや小型ギターアンプ・キーボード・PC用インターフェイスなど多数登場
ローランドは、2月5日同社東京オフィスで新製品内覧会を開催、ギター、キーボード、レコーダー、PC用オーディオインターフェイスなどの新製品を披露した。
今回お披露目されたのは、世界最大の楽器展示会<NAMM Show 2013>で発表された新製品。家庭で楽しめるモデルから、ライヴ、教育市場向けまで幅広いラインナップが揃った。本稿では各機種の概要を写真とともにお届けする。なお、価格は一部を除いてすべてオープンプライスとなっている。
■これまでなかったサウンドが得られるBOSSコンパクト・ペダル3モデルTE-2/DA-2/MO-2
▲左からTera Echo TE-2、Multi Overtone MO-2、Adaptive Distortion DA-2。 ギター関連ではまずBOSSコンパクト・ペダル3製品が登場。いずれもローランドの最新デジタル・テクノロジー「MDP」により従来のエフェクトとは一線を画すサウンドが得られるのが特徴で、ギターサウンドの可能性を広げてくれる注目モデルとなっている。発売は2月16日だ。
まず、BOSSコンパクト・シリーズの記念すべき100号機目となる「Tera Echo TE-2」は、ディレイともリバーブとも違う新感覚の空間系エフェクト。ダイナミックな広がりを生み出しながらも、太い音を創出かつ原音を邪魔することなく自然な感じで演奏できるのが魅力。ペダルを踏み続けるとエフェクト音を持続するホールド機能も大きな特徴で、ステレオ入出力にも対応する。
▲デモ演奏ではこれら3機種を組み合わせたサウンドも披露、迫力のある複雑なテクスチャーが広がり、その余韻はオルガンのようでもある。 2つめの「Adaptive Distortion DA-2」は従来のディストーションとは異なるまったく新しい歪み系サウンドが得られるエフェクト。ハイゲインでも分離感のあるクリアなサウンドが特徴で、クランチから強烈なハイゲインサウンドまで幅広く対応する。アダプティブ(=適応性のある)というだけあって、非常に太い音だけでなく、ピッキングのアタック感や輪郭がくっきりとした音で、いろんなシーン、音楽で使える歪み系エフェクターという印象。低音弦のリフだけでなく高域でも伸びやかに歪み、抜けのいい音でソロやリードにも対応。また、コード弾きでもにごりにくく、ボリューム操作や演奏の強弱への反応がよいのもポイントだ。
「Multi Overtone MO-2」は、原音に新たな倍音をミックスして音に厚みと広がりを与えるエフェクトで、3つのモードを備える。モード1では一聴するとピッチ系エフェクトのような効果だが、ピッチシフターよりも音が安定しているのが特徴。ピッチを検出しているわけではないので、ギター奏法のすべてに付いてくる。モード2ではオクターブ上の音に加え原音と同じ音程の音が鳴るのだが、原音にディチューン(ピッチの揺れ)が加えられ、ギターとは思えない幻想的なサウンドも。さらにモード3ではさらにオクターブ下の音も加えられ、重厚なサウンドが得られる。
■iPhoneと楽しめるコンパクトなギター・アンプ「CUBE Lite」&モニター・アンプ「CUBE Lite MONITOR」
家庭でのギター・プレイにうれしいのがテーブルトップタイプのギター・アンプ「CUBE Lite」。小型ながらサブ・ウーファー搭載の2.1chスピーカーを採用。ギターサウンドとオケを同時に鳴らしても豊かな低音が得られる。アンプ部はCOSMによる迫力のサウンドが特徴。JC CLEAN、CRUNCH、そしてハイゲインのEXTREMEの3つのアンプタイプに加え、コーラスやリバーブを備える。さらにiPhoneやiPadが接続できる4極ミニケーブルi-CUBE LINKも搭載(通常のステレオミニケーブル使用でAUX INとしても利用可能)。無料アプリの「CUBE JAM」によりお気に入りの曲に合わせて手軽に練習や録音ができるのもウリだ。
「CUBE Lite」と同形状・同サイズの姉妹製品として、マイクやキーボード用の「CUBE Lite MONITOR」もラインナップされる。CUBE Lite同様2.1chスピーカー、i-CUBE LINKを搭載。入力は標準タイプのL/R(LはMICにも対応)とi-CUBE LINK(ステレオミニジャックのAUX INとしても利用可能)を備える。いずれも2月16日発売予定。
▲CUBE Liteは、ブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップ。つまみ類は上部に配置。コネクタは角度をつけた背面にあり、アクセスもしやすい。
▲デモでは、「『CDのようにいい音』というよりも、いいアンプの音。ギタリストがライヴで大きなアンプで鳴らす音圧感が小さい音で得られる」と紹介(写真左)。CUBE Lite MONITORはホワイトのみのラインナップ(写真右)。
■ドラム・セットにカンタンに組み込める小型のトリガー・パッドBT-1
ドラム関連では、ドラム・セットに組み込んで使用する「BT-1」が登場(1月25日より発売中)。Vドラム音源TD-30/15/11やサンプリングパッドSPD-SX、SPD-30に対応した「バー・トリガー・パッド」と名付けられた製品だ。アーチ形状でコンパクト、ドラムのフープに取り付けられるので、専用スタンドを必要としないのが大きな魅力。心地良い打感触、高い演奏性はVドラムゆずり。演奏パッドとしてはもちろん、音色切り替えやフレーズの再生/停止を行うコントローラーとしても利用可能。アコースティック・ドラムのフープやロッドにも取り付けられるので、アコースティック+エレクトロニックなハイブリッド・ドラム・セットも構築できる。アイディア次第でドラム演奏の可能性を広げてくれる製品だ。価格は7,980円。
▲大きなセッティングの変更なくドラムのフープのほか、さまざまな組み込み方に対応するBT-1。LUNA SEAの真矢、長谷川浩二、山木秀夫など、すでに多くのドラマーが導入していることが紹介された。
■抜群の演奏性&可搬性&省スペースのモバイルRD、ステージ・ピアノ「RD-64」
ステージ・ピアノでは新たに「RD-64」がRDシリーズに加わった。フル・スーパーナチュラル・キーボードサウンド、アイボリー・フィールG鍵盤によるグランドピアノのタッチに、MIDIコントローラーモード、軽量・コンパクトという特徴を備えている。使える音を厳選、アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノ、クラビネット、コンボオルガンをそれぞれ3タイプ計12種類のサウンドを収録。各音色にはそれぞれに最適化された専用エフェクトを2系統装備する。USB接続でDAWをコントロールできるMIDIコントローラーモードのほか、A-49/A-88で好評のスーパーナチュラル・モードも搭載。音源モジュールINTEGRA-7用の鍵盤としても最適な仕様となっている。発売は3月下旬。
▲RD-64のデモでは、「上位機種RD-700NXのRDサウンドが入っている」「使える音が厳選されており、音色で迷うこともない」と紹介。
■即戦力のピアノ/オルガン/シンセ音源搭載のライヴ・キーボード「V-Combo VR-09」
▲VR-09は、オーバードライブやディレイ、リバーブなどのエフェクトはつまみが独立、エフェクターでホンキートンクの音が作れたりと、音色を手軽にエディットできる点がアピールされた。 「VR-09」は即戦力のキーボードサウンド、パフォーマンスに最適な強力なエフェクト、軽量・コンパクトを実現したV-Comboの最新機種。JUNOシリーズ並みの5.5kgで、バッテリー駆動にも対応する。サウンドセクションは、オルガン、ピアノ、シンセサイザーの3つのブロックで構成。オルガンは最新のVirtual Tone Wheel方式、さらにトランジスタータイプのオルガンサウンドも新規で搭載する。ピアノは88鍵ステレオ・マルチサンプリング。シンセでは専用音源ならではの音作りに対応。D-50、JD-800などの名機のサウンドからブラスやストリングスといった使用頻度の高いサウンドも収録する。エフェクトは音色ごとに最適なものがスタンバイ。ロータリー専用スイッチやDビーム、専用つまみにより知識なしでも強力なエフェクトをコントロール、活用が可能なのもポイント。オルガンの音色を設定するハーモニック・バーがシンセ音色ではADSR調整になるのもなかなか直感的。また、iPadアプリ「VR-09 Editor」によるエディット機能も魅力の1つ。ワイヤレスUSBアダプタWNA1100-RLで無線接続にも対応する(Apple iPad Camera Connection Kitによる優先接続にも対応)。3月下旬発売。
■スピーカー内蔵、録音・再生にも対応する学校用キーボード「BK-3」
▲ステレオスピーカーをトップパネル奥に配置したBK-3。豊富なリズムスタイルや録音・再生機能搭載で、器楽合奏、合唱、ダンス授業にも。 続く「BK-3」はコンパクトなボディに多彩な機能を凝縮した学校用キーボード。教育現場での活用に最適なモデルだ。ローランドならではの高品位なサウンドを904種類内蔵。ピアノをはじめオーケストラ楽器やパーカッション楽器も収録しているので、合奏や学校の授業に便利。250種類におよぶ世界のリズムスタイルを搭載。華やかな伴奏やオリジナル教材づくりに活用できる。USBメモリー端子を装備しており、オーディオの録音・再生もこなす。授業での音楽鑑賞、イベントでのBGM再生など、オーディオデッキを用意することなく本機だけで再生できるので合唱の練習にももってこいだ。本体重量は7.5kg。スピーカー内蔵なのでどこでも演奏が可能だ。価格は59,850円で、発売は3月下旬予定。
■ラジカセ感覚でCD作成可能なレコーダー「CD-2u」&「SD-2u」
レコーダーでは「CD-2u」が登場。パソコン不要、ラジカセ感覚で録音からCD制作までを直感的な操作で行えるレコーダーの最新モデルだ。楽器の録音はもちろん、編集に役立つ機能を強化している。独自開発のカスタムチップの採用により、従来からあったスピードチェンジ再生、キーチェンジ再生の音質が格段に向上しているのもポイント。センター・キャンセルに加え、中央に定位する音を強調するセンター・フォーカス機能を新たに搭載。さらに内蔵マイクに加えて2系統のXLR端子、プラグインパワー対応マイク入力も備える。また、CDドライブを取り除いたSDレコーダー「SD-2u」もラインナップされる。こちらはCDドライブの有無以外の機能は「CD-2u」と同じだ。発売はいずれも2月下旬予定。
▲大きめのボタンやダイヤルで操作性もよいCD-2u(写真左)。同サイズのSD-2uはCDドライブなしバージョン(写真右)。いずれもトップパネルの文字を日本語表記にするシート付属で、子どもから年配の人まで広く対応。
■12系統のVS-PREAMP搭載のオーディオインターフェイスフラッグシップモデル「STUDIO-CAPTURE」
PCミュージック関連の注目は「STUDIO-CAPTURE」。最大24ビット/192kHzに対応するローランドのオーディオ・インターフェイスのフラッグシップモデルだ。「OCTA-CAPTURE」「QUAD-CAPTURE」で評価の高いVS-PREAMPを12系統搭載。リュックサックに収まるコンパクトなボディに最大16イン/10アウトの入出力を備える。他社製品のようにADAT端子で数をかせぐことなく、アナログ入出力を充実させているのが見どころ。独自開発のカスタムチップ採用で、V-MIXERゆずりのコンプレッサーをはじめとした信号処理もさらに高精度を実現。専用コントロールパネルの操作性も特筆すべき点で、チャンネルごとに専用のボタンが用意され各種設定が素早く行えるほか、複数チャンネルの選択でまとめて設定することも可能だ。また、入力レベルを瞬時に自動設定可能なAUTO-SENS機能も最大16チャンネルに対応、マルチ・マイクでのレコーディングに威力を発揮する。2台同時使用で32イン/18アウトのシステムにも対応するのも見逃せない。スタジオでのマルチトラック録音はもちろん、プライベート・スタジオでのミキサー、USTREAMなどの配信用ミキサーとしても活躍するモデルだ。想定実売価格は10万円前後で、3月下旬発売予定。
▲アナログ入力は前面に4(XLR/TRSコンボ)、背面にコンボ×8とフォーン×4。出力はフォーン8とXLRのモニターアウトを装備。12のXLR入力端子はファンタム電源対応。デジタル入出力も備える。レベルメーターによる入力レベルの視認性も抜群だ。展示はDAWソフトのSONAR X2とともに(写真右)。SONAR X2のタッチパネルによる操作と合わせて、非常に使いやすいシステムが構築できる。
■2イン/2アウトの「DUO-CAPTURE mk2」はiPad接続に対応
シンプルな2イン/2アウトのオーディオインターフェイス「DUO-CAPTURE」は、新たにiPadとの接続に対応し、「DUO-CAPTURE mk2」として登場した。最大24ビット/48kHz対応で、電源はバスパワー。入力はステレオミニと標準タイプのMIC/GUITAR、出力は標準タイプのヘッドフォンおよびステレオミニのヘッドフォン/ラインが用意される。付属ソフトには最大32オーディオトラックが使用できるDAWソフトの「SONAR X1 LE」を用意。iPadとの接続にはApple Camera Connection Kitを使用する。発売は2月下旬予定。想定実売価格は8,000円前後。
▲入出力を前面に配置したDUO CAPTURE mk2。インプット/アウトプットのボリュームは天面に用意。iPadと接続、GarageBandのギター・アンプ・シミュレーターでギター演奏ができる展示が用意された。
■タッチ・モニター搭載、HDMI対応のビデオスイッチャー「V-4EX」
▲INPUT 1~3はHDMIまたはコンポジット、INPUT 4はHDMI、コンポジット、Sビデオ、RGBのいずれかが利用可能。展示はHDMIアダプタを装着したiPadも用意されている。 映像関連では、USTREAMやニコニコ生放送などのライヴ配信にも対応したビデオスイッチャー「V-4EX」が登場している。4チャンネル、10入力/3出力でデジタル&アナログのさまざまなソースをミックス可能。HDMIに対応し、新開発のプログレッシブ処理エンジンで高画質のパフォーマンスを実現。画質向上に加え、タッチ・モニターにより操作感もアップ。直感的なパフォーマンスが可能となっている。さらにオーディオ入力、USBビデオ出力も搭載。ドライバーなしでPCと接続できるのも魅力だ。価格は189,000円、3月中旬発売予定。
◆TE-2 製品詳細ページ
◆DA-2 製品詳細ページ
◆MO-2 製品詳細ページ
◆CUBE Lite 製品詳細ページ
◆CUBE Lite MONITOR 製品詳細ページ
◆BT-1 製品詳細ページ
◆RD-64 製品詳細ページ
◆VR-09 製品詳細ページ
◆BK-3 製品詳細ページ
◆CD-2u 製品詳細ページ
◆SD-2u 製品詳細ページ
◆STUDIO-CAPTURE 製品詳細ページ
◆DUO-CAPTURE mk2 製品詳細ページ
◆V-4EX 製品詳細ページ
◆Roland CONNECT NAMM Show 2013 発表新製品
◆ローランド
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
今回お披露目されたのは、世界最大の楽器展示会<NAMM Show 2013>で発表された新製品。家庭で楽しめるモデルから、ライヴ、教育市場向けまで幅広いラインナップが揃った。本稿では各機種の概要を写真とともにお届けする。なお、価格は一部を除いてすべてオープンプライスとなっている。
■これまでなかったサウンドが得られるBOSSコンパクト・ペダル3モデルTE-2/DA-2/MO-2
▲左からTera Echo TE-2、Multi Overtone MO-2、Adaptive Distortion DA-2。
まず、BOSSコンパクト・シリーズの記念すべき100号機目となる「Tera Echo TE-2」は、ディレイともリバーブとも違う新感覚の空間系エフェクト。ダイナミックな広がりを生み出しながらも、太い音を創出かつ原音を邪魔することなく自然な感じで演奏できるのが魅力。ペダルを踏み続けるとエフェクト音を持続するホールド機能も大きな特徴で、ステレオ入出力にも対応する。
▲デモ演奏ではこれら3機種を組み合わせたサウンドも披露、迫力のある複雑なテクスチャーが広がり、その余韻はオルガンのようでもある。
「Multi Overtone MO-2」は、原音に新たな倍音をミックスして音に厚みと広がりを与えるエフェクトで、3つのモードを備える。モード1では一聴するとピッチ系エフェクトのような効果だが、ピッチシフターよりも音が安定しているのが特徴。ピッチを検出しているわけではないので、ギター奏法のすべてに付いてくる。モード2ではオクターブ上の音に加え原音と同じ音程の音が鳴るのだが、原音にディチューン(ピッチの揺れ)が加えられ、ギターとは思えない幻想的なサウンドも。さらにモード3ではさらにオクターブ下の音も加えられ、重厚なサウンドが得られる。
■iPhoneと楽しめるコンパクトなギター・アンプ「CUBE Lite」&モニター・アンプ「CUBE Lite MONITOR」
家庭でのギター・プレイにうれしいのがテーブルトップタイプのギター・アンプ「CUBE Lite」。小型ながらサブ・ウーファー搭載の2.1chスピーカーを採用。ギターサウンドとオケを同時に鳴らしても豊かな低音が得られる。アンプ部はCOSMによる迫力のサウンドが特徴。JC CLEAN、CRUNCH、そしてハイゲインのEXTREMEの3つのアンプタイプに加え、コーラスやリバーブを備える。さらにiPhoneやiPadが接続できる4極ミニケーブルi-CUBE LINKも搭載(通常のステレオミニケーブル使用でAUX INとしても利用可能)。無料アプリの「CUBE JAM」によりお気に入りの曲に合わせて手軽に練習や録音ができるのもウリだ。
「CUBE Lite」と同形状・同サイズの姉妹製品として、マイクやキーボード用の「CUBE Lite MONITOR」もラインナップされる。CUBE Lite同様2.1chスピーカー、i-CUBE LINKを搭載。入力は標準タイプのL/R(LはMICにも対応)とi-CUBE LINK(ステレオミニジャックのAUX INとしても利用可能)を備える。いずれも2月16日発売予定。
▲CUBE Liteは、ブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップ。つまみ類は上部に配置。コネクタは角度をつけた背面にあり、アクセスもしやすい。
▲デモでは、「『CDのようにいい音』というよりも、いいアンプの音。ギタリストがライヴで大きなアンプで鳴らす音圧感が小さい音で得られる」と紹介(写真左)。CUBE Lite MONITORはホワイトのみのラインナップ(写真右)。
■ドラム・セットにカンタンに組み込める小型のトリガー・パッドBT-1
ドラム関連では、ドラム・セットに組み込んで使用する「BT-1」が登場(1月25日より発売中)。Vドラム音源TD-30/15/11やサンプリングパッドSPD-SX、SPD-30に対応した「バー・トリガー・パッド」と名付けられた製品だ。アーチ形状でコンパクト、ドラムのフープに取り付けられるので、専用スタンドを必要としないのが大きな魅力。心地良い打感触、高い演奏性はVドラムゆずり。演奏パッドとしてはもちろん、音色切り替えやフレーズの再生/停止を行うコントローラーとしても利用可能。アコースティック・ドラムのフープやロッドにも取り付けられるので、アコースティック+エレクトロニックなハイブリッド・ドラム・セットも構築できる。アイディア次第でドラム演奏の可能性を広げてくれる製品だ。価格は7,980円。
▲大きなセッティングの変更なくドラムのフープのほか、さまざまな組み込み方に対応するBT-1。LUNA SEAの真矢、長谷川浩二、山木秀夫など、すでに多くのドラマーが導入していることが紹介された。
■抜群の演奏性&可搬性&省スペースのモバイルRD、ステージ・ピアノ「RD-64」
ステージ・ピアノでは新たに「RD-64」がRDシリーズに加わった。フル・スーパーナチュラル・キーボードサウンド、アイボリー・フィールG鍵盤によるグランドピアノのタッチに、MIDIコントローラーモード、軽量・コンパクトという特徴を備えている。使える音を厳選、アコースティック・ピアノ、エレクトリック・ピアノ、クラビネット、コンボオルガンをそれぞれ3タイプ計12種類のサウンドを収録。各音色にはそれぞれに最適化された専用エフェクトを2系統装備する。USB接続でDAWをコントロールできるMIDIコントローラーモードのほか、A-49/A-88で好評のスーパーナチュラル・モードも搭載。音源モジュールINTEGRA-7用の鍵盤としても最適な仕様となっている。発売は3月下旬。
▲RD-64のデモでは、「上位機種RD-700NXのRDサウンドが入っている」「使える音が厳選されており、音色で迷うこともない」と紹介。
■即戦力のピアノ/オルガン/シンセ音源搭載のライヴ・キーボード「V-Combo VR-09」
▲VR-09は、オーバードライブやディレイ、リバーブなどのエフェクトはつまみが独立、エフェクターでホンキートンクの音が作れたりと、音色を手軽にエディットできる点がアピールされた。
■スピーカー内蔵、録音・再生にも対応する学校用キーボード「BK-3」
▲ステレオスピーカーをトップパネル奥に配置したBK-3。豊富なリズムスタイルや録音・再生機能搭載で、器楽合奏、合唱、ダンス授業にも。
■ラジカセ感覚でCD作成可能なレコーダー「CD-2u」&「SD-2u」
レコーダーでは「CD-2u」が登場。パソコン不要、ラジカセ感覚で録音からCD制作までを直感的な操作で行えるレコーダーの最新モデルだ。楽器の録音はもちろん、編集に役立つ機能を強化している。独自開発のカスタムチップの採用により、従来からあったスピードチェンジ再生、キーチェンジ再生の音質が格段に向上しているのもポイント。センター・キャンセルに加え、中央に定位する音を強調するセンター・フォーカス機能を新たに搭載。さらに内蔵マイクに加えて2系統のXLR端子、プラグインパワー対応マイク入力も備える。また、CDドライブを取り除いたSDレコーダー「SD-2u」もラインナップされる。こちらはCDドライブの有無以外の機能は「CD-2u」と同じだ。発売はいずれも2月下旬予定。
▲大きめのボタンやダイヤルで操作性もよいCD-2u(写真左)。同サイズのSD-2uはCDドライブなしバージョン(写真右)。いずれもトップパネルの文字を日本語表記にするシート付属で、子どもから年配の人まで広く対応。
■12系統のVS-PREAMP搭載のオーディオインターフェイスフラッグシップモデル「STUDIO-CAPTURE」
PCミュージック関連の注目は「STUDIO-CAPTURE」。最大24ビット/192kHzに対応するローランドのオーディオ・インターフェイスのフラッグシップモデルだ。「OCTA-CAPTURE」「QUAD-CAPTURE」で評価の高いVS-PREAMPを12系統搭載。リュックサックに収まるコンパクトなボディに最大16イン/10アウトの入出力を備える。他社製品のようにADAT端子で数をかせぐことなく、アナログ入出力を充実させているのが見どころ。独自開発のカスタムチップ採用で、V-MIXERゆずりのコンプレッサーをはじめとした信号処理もさらに高精度を実現。専用コントロールパネルの操作性も特筆すべき点で、チャンネルごとに専用のボタンが用意され各種設定が素早く行えるほか、複数チャンネルの選択でまとめて設定することも可能だ。また、入力レベルを瞬時に自動設定可能なAUTO-SENS機能も最大16チャンネルに対応、マルチ・マイクでのレコーディングに威力を発揮する。2台同時使用で32イン/18アウトのシステムにも対応するのも見逃せない。スタジオでのマルチトラック録音はもちろん、プライベート・スタジオでのミキサー、USTREAMなどの配信用ミキサーとしても活躍するモデルだ。想定実売価格は10万円前後で、3月下旬発売予定。
▲アナログ入力は前面に4(XLR/TRSコンボ)、背面にコンボ×8とフォーン×4。出力はフォーン8とXLRのモニターアウトを装備。12のXLR入力端子はファンタム電源対応。デジタル入出力も備える。レベルメーターによる入力レベルの視認性も抜群だ。展示はDAWソフトのSONAR X2とともに(写真右)。SONAR X2のタッチパネルによる操作と合わせて、非常に使いやすいシステムが構築できる。
■2イン/2アウトの「DUO-CAPTURE mk2」はiPad接続に対応
シンプルな2イン/2アウトのオーディオインターフェイス「DUO-CAPTURE」は、新たにiPadとの接続に対応し、「DUO-CAPTURE mk2」として登場した。最大24ビット/48kHz対応で、電源はバスパワー。入力はステレオミニと標準タイプのMIC/GUITAR、出力は標準タイプのヘッドフォンおよびステレオミニのヘッドフォン/ラインが用意される。付属ソフトには最大32オーディオトラックが使用できるDAWソフトの「SONAR X1 LE」を用意。iPadとの接続にはApple Camera Connection Kitを使用する。発売は2月下旬予定。想定実売価格は8,000円前後。
▲入出力を前面に配置したDUO CAPTURE mk2。インプット/アウトプットのボリュームは天面に用意。iPadと接続、GarageBandのギター・アンプ・シミュレーターでギター演奏ができる展示が用意された。
■タッチ・モニター搭載、HDMI対応のビデオスイッチャー「V-4EX」
▲INPUT 1~3はHDMIまたはコンポジット、INPUT 4はHDMI、コンポジット、Sビデオ、RGBのいずれかが利用可能。展示はHDMIアダプタを装着したiPadも用意されている。
◆TE-2 製品詳細ページ
◆DA-2 製品詳細ページ
◆MO-2 製品詳細ページ
◆CUBE Lite 製品詳細ページ
◆CUBE Lite MONITOR 製品詳細ページ
◆BT-1 製品詳細ページ
◆RD-64 製品詳細ページ
◆VR-09 製品詳細ページ
◆BK-3 製品詳細ページ
◆CD-2u 製品詳細ページ
◆SD-2u 製品詳細ページ
◆STUDIO-CAPTURE 製品詳細ページ
◆DUO-CAPTURE mk2 製品詳細ページ
◆V-4EX 製品詳細ページ
◆Roland CONNECT NAMM Show 2013 発表新製品
◆ローランド
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
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