ヤマハからコンパクト&高出力・高音質のポータブルPAシステム「STAGEPAS 400i/600i」登場「いつでも、どこでも、ステージに」

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ヤマハは、ポータブルPAシステム「STAGEPAS(ステージパス)シリーズ」の新製品として、「STAGEPAS 400i」「STAGEPAS 600i」を12月22日より発売する。

「STAGEPASシリーズ」は、「いつでも、どこでも、ステージに」というコンセプトで企画・開発されたポータブルPAシステム。2005年3月の「STAGEPAS 300」発売以来、運びやすいコンパクトなパッケージでありながら、本格的なミキサー、アンプ、スピーカーがセットになった利便性と性能が受け入れられ、数多くのライヴやイベントで利用されている。そんな「STAGEPASシリーズ」に新たに2モデルが加わることとなった。

今回登場する「STAGEPAS 400i」と「STAGEPAS 600i」は、コンパクトながら高出力・高音質を実現するポータブルPAシステムとして国内外で高い評価を得ている「STAGEPAS 300/500」の後継モデル。iPod/iPhoneのデジタル接続、高品位デジタルリバーブ、フィードバックサプレッサー、マスターEQなど、ライブやイベントで便利な機能とPAを扱ったことがない人にも使いやすい工夫が加えられている。

「STAGEPAS 400i」は、ショップ・地域コミュニティ・学校等での小規模イベント・ライヴや講演会・ミニステージでの仮設PA、バンド練習用のPAセットとして、さらに大出力を誇る「STAGEPAS 600i」は、本格的なバンドセッション・ライヴ用PAシステムとして、さまざまなシーンでより簡単に、より幅広く使うことができるようになっている。

最大の特徴は、ポータブルかつセットアップが簡単なオールインワンシステムである点。着脱式のパワードミキサーと2本のスピーカー、スピーカーケーブルのセットから成り、このシステムだけで音声の拡声・再生を必要とするさまざまなシーンに対応可能。片側のスピーカーにはミキサー、もう一方のスピーカーにはスピーカーケーブルやマイク、小物などをそれぞれコンパクトにまとめて収納することができ、持ち運びも簡単。また、細部にわたり設置性を向上する設計を施しており、セットアップも簡単に行える。


▲写真左は、着脱式のパワードミキサーと2本のスピーカー、スピーカーケーブルのセットから成るSTAGEPAS 600i一式。4モノ マイク/ライン+6モノ/3ステレオ ライン入力を装備。写真右のSTAGEPAS 400iは、4モノ マイク/ライン+4モノ/2ステレオ ライン入力を備える。

新開発のパワーアンプとスピーカー、高性能DSPの採用により出力・音質・信頼性が向上しているのも見逃せない。従来モデルよりさらに高音質にパワフルに進化しているのだ。その秘密は、新開発の高効率パワーアンプの採用にある。「STAGEPAS 400i」は200W+200Wの計400W、「STAGEPAS 600i」は340W+340Wの計680Wの大出力を誇る。新設計の2ウェイスピーカーには、音響性能に優れたコンポーネントを採用し、表現力に優れた明瞭度の高いサウンドを実現。また、新規採用した最新鋭の自社製DSP(デジタルシグナルプロセッサー)により、緻密な音質チューニングを行うだけでなく、高度なリミッティングやプロテクションも行い、大音量で使う場合でも繊細な音のニュアンスを維持するとともに、信頼性も大幅に向上させている。

BGM再生などに便利なiPod/iPhoneのデジタル接続への対応も注目だ。デジタル接続により、iPod/iPhone内の音楽を高音質で再生可能。また、接続中はiPod/iPhoneへの充電も可能。長時間の再生はもちろん、使用中に急にバッテリーがなくなり再生が止まってしまうようなトラブルも防げる。

さらに、アコースティック楽器やボーカルに最適な業務用エフェクターとして幅広く使われている「SPXシリーズ」の高品位なデジタルリバーブを搭載。ノブを回すだけでリバーブの種類(4タイプ)の切り替えとリバーブタイムの調整ができ、別売のフットスイッチを接続すれば、ソロパフォーマンス時でも足元でリバーブのオン/オフが可能だ。また、スピーカーの音をマイクで拾ってしまうことによって起こる不快なハウリング音をワンボタンで自動的に除去するスマートなフィードバックサプレッサーも搭載。加えて、ノブを回すだけでスピーチや楽器演奏、迫力のある低音が必要な音楽までさまざまなシーンに最適な音質補正を施す新しいスタイルのマスターEQ、「1-Knob Master EQ」も搭載。複雑な操作をすることなく、その場で最適な設定を瞬時に得ることが可能になった。

ミキサー部については、「STAGEPAS 600i」は4系統マイク/ライン入力+最大6系統ライン入力の合計10インプット、「STAGEPAS 400i」は4系統マイク/ライン入力+最大4系統ライン入力の合計8インプットに対応。いずれもCH1/2にはファンタム電源の供給が可能でコンデンサーマイクやダイレクトボックスを接続可能。また、CH3、CH4の端子にはXLRまたはフォーンプラグのどちらでも接続できるコンボジャックを採用、CH4はHi-Z接続に対応しているため、エレキギターやエレキベースを直接接続OK。さらに、RCAピンやステレオミニの端子も備える。

各チャンネルには、シンプルで使いやすい3バンドEQ(「STAGEPAS 400i」は2バンド)を搭載しており、4系統のマイク/ライン入力チャンネルにはそれぞれのチャネルごとにリバーブのかかり具合を設定することができるため、演奏者の細かな要望にも応えることが可能。さらに、パワードスピーカー「DXRシリーズ」などを接続しメインスピーカーの拡張やモニターシステムの構築が可能なモニターアウト端子、より迫力のある低音を再生するパワードサブウーファー「DXSシリーズ」が接続可能なサブウーファー端子を搭載しており、用途に応じたシステムの拡張が可能となっている。

ちなみに、「STAGEPAS」の名称には、PA(Public Address:拡声装置)System(システム)の意味に加え、ライヴステージで出演者や主催者に渡されるステージパス(STAGE PASS)の意味も込められている。

◆STAGEPAS 400i
価格:オープン
◆STAGEPAS 600i
価格:オープン
発売日:2012年12月22日

◆STAGEPAS 製品詳細ページ
◆プレスリリース
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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