VAMPS、sads、土屋アンナにCNBLUE。<a-nation musicweek>最終日は「ROCK NATION」

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8月3日(金)からスタートしたa-nationの新しいイベント<a-nation musicweek Charge Go! ウイダーinゼリー>が8月12日(日)、最終日を迎えた。この日はロック系のアーティストを中心とした「ROCK NATION」として開催。メイン会場の国立代々木競技場第一体育館にはCNBLUE、土屋アンナ、sads、VAMPSの4組が出演し、東京・渋谷を舞台にした“タウンフェス”として行なわれた「musicweek」のファイナルを個性的なパフォーマンスで盛り上げた。

◆VAMPS、土屋アンナ、CNBLUE 画像@「ROCK NATION」

オフィシャルレポートをお届けしよう。

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オープニングは、韓国ロックグループ・CNBLUE。メンバー4人が姿を見せた瞬間に凄まじい歓声が上がり、会場の温度が一気に上がる。最初の曲は、鋭いギター・リフを軸にした2ndシングル「Where you are」。サビのフレーズでは大合唱が生まれるなど、女性ファンを中心に圧倒的な人気ぶりを見せつける。「こんなステキなイベントに呼んでいただき、ありがとうございます!」(ジョン・ヨンファ)というメンバーからも、このスペシャルなライヴを全身で楽しんでることが伝わってきた。

さらに8月1日にリリースされたニューシングル「Come on」も披露。本格的なロック・サウンドと親しみやすいキャラクター、そして、全身全霊のパフォーマンス。CNBLUEの魅力がストレートに伝わるステージだったと思う。

続いては、土屋アンナ。スピード感に満ちたビートと重厚なバンドサウンドの中で迫力のあるボーカルを響かせ、オーディエンスの心と身体をしっかりと揺らしていく。客席に近づいて最前列の観客と握手するなど、自由な振る舞いも彼女らしい。

「どうも、土屋です。やばい、楽しいね!」というMCのあとは、新曲の「carry on」。ドラマティックなメロディを激しく歌い上げる彼女の姿は、まさに生まれながらのロックシンガー。これほどロックが似合う女性は本当に稀だと思う。

「私、ロック大好きだからさ。今日はしっかり盛り上がりまくって!」という言葉から始まった後半も、高揚感に満ちたナンバーを連発。会場のロック濃度をさらに上げる、圧巻のライヴだった。

3番目に登場したsadsも、独特の世界観でオーディエンスを圧倒。ハードコアパンク、ゴシック、インダストリアル、ノイズなどを融合させた唯一無二のサウンド、そして、清春のカリスマ性によって観客の理性が吹っ飛び、会場が凄まじい熱狂に包まれていく。「……あと4曲、一生懸命やります。とりあえず、誰のファンとか関係ないから、この瞬間をめちゃくちゃにしてください!」という清春のMCと代表曲「SANDY」によって、ライヴのテンションは完全にマックスへ。さらに「暴れろ!」「頭振れ!」と煽りまくり、アリーナ全体がオールスタンディング状態へ突入していく。あらゆる常識をブチ破り、本能のまま暴れまくる。それはロックの本質を射抜く、素晴らしいシーンだったと思う。'10年に活動を再開したsadsはいま、さらなる絶頂期に入りつつあるようだ。

最後に登場したは、HYDE(L'Arc~en~Ciel)、K.A.Z(Oblivion Dust)によるユニット、VAMPS。現在、約2年ぶりとなる全国ツアー「VAMPS LIVE 2012」の真っ最中の彼らはオープニングから驚愕のへビィロック・ナンバーを放ちまくり、会場全体を熱狂の渦へと巻き込んでいく。圧倒的なダイナミズムと官能的なムードを共存させたHYDEのボーカル(鍛えられた肉体も美しい!)、爆音ギターサウンドと美しいメロディセンスを同時に感じさせてくれるK.A.Zのギター。ロックシーンの最前線に立ち続けるふたりのパフォーマンスは、やはり凄い。

「代々木、一緒にいこうぜ!」というHYDEのシャウトに導かれた後半は、まさに狂乱のパーティ状態。VAMPSのバンドイメージを象徴するようなラストの「SEX BLOOD ROCK‘N’ROLL」まで、快楽的なロック・ミュージックが大音量で響き渡った。

イベント開催中の10日間、m-flo、三代目 J Soul Brothers、the GazettE、AKB48など、ジャンルを超えたアーティストたちが魅力的なステージを展開。音楽を中心にファッション、フード、アミューズメントなどを融合させた「musicweek」は、新しいスタイルの都市型フェスとして幅広いユーザーからの支持を獲得したはず。8月18日(土)からは、EXILE、東方神起、浜崎あゆみなどが出演する「stadium fes.」がスタートする。進化を続けるa-nationは、これからも大きな注目を集めることになるだろう。

取材・文:森朋之

◆a-nation オフィシャルサイト
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