WEAVER、ピアノトリオだからこそ作り上げられる音でMTV Unplugged堂々のライヴ

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WEAVERが、音楽専門チャンネル『MTV』のアコースティックを基調とするライヴ番組『MTV Unplugged』の収録を7月22日、ビルボードライブ東京にて行なった。

◆WEAVER 画像

『MTV Unplugged』は、1989年にニューヨークで初めて実施されて以来、エリック・クラプトンやマライア・キャリーと言った世界の名立たるアーティストが出演してきた伝統的な番組で、日本制作ではこれまでに、宇多田ヒカル、平井堅など19組が実施。WEAVERはその20組目のアーティストとしてステージに立った。

東京の美しい夜景を背景にしたステージに、シックな服装でキメたWEAVERの3人が現われ、ピアノソロのドラマティックな「OVERTURE」から、1曲目「Hard to say I love you ~言い出せなくて~」へ。原曲とはイントロからアレンジが大胆に違っていて、全体の音数が減り、その分ピアノの音が際立っている。間奏にも新たなフレーズが加えられ、一聴してこの日のために念入りに曲が仕上げられたことがわかる。

続く、「白朝夢」もサビ前が印象的なピアノと歌だけのアレンジに変わっていて、わずかな違いだが、同じ曲がこんなに表情を変えるものなのかと驚かせる。アップライトベースの重くもやわらかい音がハマっていた「最終バス」に、「レイス」、「BLUE」と、中盤に演奏された楽曲たちも新たな個性を見せ、杉本が「僕たちにとって一生記憶に残るだろう特別なライヴ」と言ったその並々ならぬ想いが、楽曲から存分に伝わってきた。

さらに、「つよがりバンビ」からの後半戦では、その新たな楽曲の一面に、いつもの彼らのライブの楽しさがプラスされる。前半は緊張感もあった会場がみるみるうちに笑顔で溢れていき、あっという間にラストの「僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」に。ピアノの弾き語りから始まり、サビからドラム、ベースが入るという展開は、楽曲に込められた想いが生き生きと浮かび上がってくるようで、この日を締めくくるに相応しい演奏だった。

約1時間と短い時間ではあったが、彼らのアコースティックの魅力の虜になるには十分だっただろう。

遠慮がちに「ピアノトリオだからこのステージが合うんじゃないかと思っていた」と杉本は言っていたが、こちらの予想をはるかに上回るステージだった。

この模様は、MTVにて8月26日(日)16時から放送される。WEAVERの真髄が堪能できるこのライヴをお見逃しなく。

MTV
「MTV Unplugged:WEAVER」
初回放送:8/26(日) 16:00-17:00

◆WEAVER オフィシャルサイト
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