マドンナ、パリ公演での卍印使用で訴えられることに?
80公演にもおよぶ<MDNA>ツアー真っただ中のマドンナ。土曜(7月14日)フランス・パリ公演は7万人以上の観客を集め大成功に終了したが、同ステージでの表現で訴えられることになりそうだ。ステージ・スクリーンにフランスの政治団体、極右国民戦線の党首マリーヌ・ル・ペンを映し出したが、その顔の上にヒットラーの象徴である卍印を付けたのだ。
「ノーバディ・ノウズ・ミー」を歌っているとき、マドンナ自身をはじめ、共和党保守派のサラ・ペイリン・アラスカ州知事、ベネディクト法王、エジプトのホス二・ムバラク元大統領ら、いろいろな顔が映し出されたが、その1人が今年フランス大統領選で3位の得票を獲得していたル・ペンであり、卍印だけでなくヒットラーに似たイメージの男がスーパー・インポーズされてもいた。
実は、イスラエルのテルアヴィヴ公演でもマドンナは、この映像を使っていた。その時は極右国民戦線では非難したものの訴えることは取り止めており、ただし、フランスで同じことをしたら訴えると言明。ル・ペンの父親で初代極右国民戦線党首のジャン・マリー・ル・ペンも、もしフランスでしたらマドンナに100万ドル払わせてやる、と憤慨していた、そして、パリ公演での同じ映像。これには怒り心頭した極右国民戦線、すばやく訴訟の手続きに入ったという。
「卍印を付けることは、ル・ペンがナチスと言っていることと同じだ」と同党の弁護士は、彼女だけでなく、党員、サポーター、さらに大統領選で投票してくれた人々の名誉を傷つけたとして数日中に訴えを起こすそうだ。一方、フランスの人種差別反対団体SOSレイシズムは、マドンナを絶賛、擁護する立場を表明している。
◆ニュース提供:ビルボード
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