マドンナ、34年前に放送中止されたCMが解禁

34年前に放送中止されたマドンナ出演のPepsiのコマーシャルが、現地時間9月12日に開催された＜2023 MTV Video Music Awards＞で放映された。

◆マドンナ動画、画像

米ペプシコ社は1989年、マドンナとスポンサー契約を結び、このCMを制作したが、放送開始の翌日、彼女の楽曲「Like A Prayer」のミュージック・ビデオが公開され物議をかもしたことから、お蔵入りさせた。CM自体の内容が問題視されたわけではなかったが、ペプシコ社は「人々を混乱させるのであれば、広告を取り下げるのは当然」と、コマーシャルの放送を中止した上、マドンナとの契約も解除した。

マドンナは＜MTV Video Music Awards＞でコマーシャルが放送されると、その映像をSNSでシェアし、こう綴った。「34年前、私はLike A Prayerのリリースを祝い、Pepsiとコマーシャルを制作した。そのコマーシャルは、私が黒人の聖人にキスしたり十字架を燃やしたりするビデオのシーン変更を拒否したとき、すぐに放送中止された。自分の芸術性において妥協するのを拒むアーティストとしての私の輝かしいキャリアの始まり。Pepsi、ようやく私たちのコラボレーションの偉才に気づいてくれて、ありがとう。アーティストは秩序を乱すために存在する」

＜MTV Video Music Awards＞で放映されたCMには、最後に「現状を破壊してきた40年を祝い」との一節が付け加えられていた。




マドンナは、キャリア40周年を祝う世界ツアー＜Madonna: The Celebration Tour＞を来月14日に英国で開幕する。

Ako Suzuki