桑田佳祐、最新曲「愛しい人へ捧ぐ歌」の感動のミュージックビデオが解禁

通常盤は2枚組、完全生産限定盤は3枚組という大作となったスペシャル・ベスト・アルバム『I LOVE YOU -now & forever-』のリリースを、7月18日に控える桑田佳祐。その『I LOVE YOU -now & forever-』DISC2のエンディングを飾る「愛しい人へ捧ぐ歌」のミュージックビデオの先行視聴が、7月5日より動画サイト＜GyaO！＞にて解禁された。

この「愛しい人へ捧ぐ歌」は、桑田佳祐本人が出演している「ドコモthanksキャンペーン」のテレビCMソングとしても話題になっている最新曲。そして、「本当は怖い愛とロマンス」や「幸せのラストダンス」などの桑田作品をこれまでも手がけ、今作の監督を務めた監督・川村ケンスケ氏は、湘南の海をバックに情感溢れる映像が展開する「愛しい人へ捧ぐ歌」へこうコメントを寄せる。

「桑田さんからのアイデアである＜フラダンス、しかも、素朴な雰囲気の＞と＜海＞というキーワードを元に、大きい意味での＜愛＞を伝えるメロディーと言葉をどうやったら映像で伝えられるかと思いました。そこで浮かんだのが、＜命の生まれてきた場所・海＞と、＜そこにたたずむ、生まれたままの姿の人間＞を見せるというアイデアでした。そして、桑田さんの背景はリアルな海ではなく＜大きな大きな、写真で撮られた『海』＞とすることで、実際の＜海＞、と、みんなの頭の中にあるそれぞれの＜海＞、両方を想像して感じてもらえたら……と考えました。そしてそれらを、曲のムードと少し逆方向の＜抑えた色味やトーン＞で描写しました。それにより、さらに曲の世界感が広がってつたわったら良いな、と思っております」── 川村ケンスケ監督

湘南の海辺に設えられた大きな額縁の向こうで、ゆったりとたゆたうようにフラダンスを踊る女性たち。その海辺で、何も纏わず生まれたままの姿でたたずむ女性。そのひとりとおぼしき女性と子供のふれあい、そして、美しくもプリミティブである大自然は、人間の存在そのものと＜母子愛＞に象徴される深い愛情を描き出す。その映像をバックに桑田佳祐は「愛しい人へ捧ぐ歌」のメロディを歌い上げるが、よく見ると、フラダンサーが踊っている海は大きな額縁で切り取られ、桑田が歌う後ろに大きく広がる海はじつは写真だった……。そんな、虚実が裏返しになったような映像が交差することで、幻想的で神聖で清らかな印象が観る者へ伝わってくる。

映像と音楽が合わさり、より味わい深く感動的になった「愛しい人へ捧ぐ歌」のミュージックビデオ。7月13日からは＜桑田佳祐2012オフィシャルサイト＞でも公開される予定になっている。

◆桑田佳祐2012オフィシャルサイト