椎名林檎もきた! SOIL&”PIMP”SESSIONSの日比谷野音ライヴ
SOIL&”PIMP”SESSIONSが6月16日(土)に日比谷野外大音楽堂にて開催した『日比谷宣言』のオフィシャル・レポートが到着した。
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5年前の野音での初ワンマンライブと同じく、この日も朝からあいにくの雨模様。そんな中、本日のスペシャル企画の1つ、会場で限定販売される野音ライブの即日プレスCD引き換え券の購入を待つファンが長蛇の列を作る。引き換え券は開場前にはほぼ完売し、ファンのライブに対する期待感が伝わってくる。
夕暮れ時、開場時に本降りだった雨も開演時間が過ぎたあたりから止み始め幻想的な雰囲気の漂う中、SEが流れ出すと自然と手拍子が沸き起こりメンバーが登場。ビッグバンドらしく全員黒のスーツスタイルで、第一部のSOIL&"PIMP"BIG BAND(JAZZIN' SUITE)がスタートした。その初っ端は、ブレッカー・ブラザースの名曲を“カヴァー・”キングのソイルがビックバンドアレンジした、圧倒的な音圧の「Some Skunk funk」。野外ならではの開放感と空に向かって響き渡る音色が心地よい。
各プレイヤーが入れ替わり立ち替わりで各々のパフォーマンスをぶつけ合うスリリングな展開に、オーディエンスはハイテンションの渦に。そして、「本日は雨です! 雨か汗のしぶきか分からないだろう! 踊ろうぜ!」との社長のMCから、白のスーツスタイルに身を包んだスペシャルゲスト・YOUR SONG IS GOODのサイトウ"JxJx"ジュンを呼び込んで、2曲目「マクロケ」を披露。「ラッキーなことに乾杯! こんな素晴らしいバンドを集めることが出来ました」と社長が語ると、メンバー紹介へ。「この編成楽しいよ!!ステージには13人いて、(6月16日の)6と1と6を足すと13。奇跡の数字の日、もっとついてこれるかい?」と客席を煽る。
3曲目「マシロケ」は、みどりんと元晴の掛け合いも印象深く、4曲目「Fuller Love」では丈青のアドリブから、緩急のある展開をオーディエンスが聴き入る。演奏するメンバーも本当にこの日のライブを楽しんでいる様子が随所にうかがえ、社長の「あっという間に第一部ラストとなりました」のMCから「POP KORN」へ。オーディエンスのハンドクラップと歌声が湧き上がり、最高潮の盛り上がりを受けて第一部が終了した。
ステージ転換が終わり、ソイル登場時のいつものSE「続、夕陽のガンマン」が流れ出すと、ハンドクラップが自然と沸き起こる。ステージ上を赤い照明が照らし、第一部とは全く違う雰囲気で第二部「SOIL&"PIMP"SESSIONS(ROCKIN' MOTION)」がスタート。社長の「さぁ第二部始めるぞ!」の掛け声とともにステージがライトアップされ、カラフルな衣装に着替えたソイルの6人の姿がまぶしい。そして、1曲目「No Taboo」からいきなり最速の勢いで、ステージ転換の時間を挟んでいたとは思えない盛り上がりに。「お前たちの力が必要だ!」と社長が煽ると、その声に呼応するかのようなオーディエンスからの地鳴りのような声が巻き起こる。
「ROCKIN' MOTION」と名付けられた第二部は、アップテンポのナンバーを中心に会場を一つに束ねていく。「Suffocation」「閃く刃」と休む間もなくDeath Jazzを鳴らし続け、この日限りのアレンジで「Harbor~SAHARA~Fantastic Planet」のスペシャルメドレーも披露され、「Fantastic Planet」では♪ラララ~のコールが野音の空に響き渡った。
そして、元晴&タブゾンビはこの日もお得意のステージダイブ、社長も思わず客席へ飛び降り、「雨も上がったね!」と嬉しそうにオーディエンスを煽る。さらに、「今日の主役はお前らだ! 皆の愛を感じたよ」と言葉をかけ、あらためてメンバー紹介へ。ラストに紹介されたみどりんのドラムプレイからスタートした5曲目「カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)」では、ステージ下手から女性が登場し、歌い出したのは何と椎名林檎! ビッグすぎるサプライズに、会場のテンションはマックスだ。
椎名は、「私の野音でのライブにソイルがゲスト出演して頂いた時は天気が良かったのに……」と笑いを誘いつつ、「こんな特別な日ですから、皆さんとセッションさせて下さい!」と、「MY FOOLISH HEART」へ。“ララララ、ララララ”の声に合わせて、ステージ上にはレーザーによる歌詞が映る演出も印象的だったステージを、楽曲が終わりきる前にさりげなく後にする椎名に暖かい拍手が送られた。
第二部本編ラストは、「世界で一番素敵なパーティー会場になりました!」と社長が語り披露した「Summer Goddees」。そして、アンコールで再登場すると、社長の「we love music!」の雄叫びをきっかけにオーディエンスとのコール&レスポンスを繰り広げ「殺戮のテーマ」へ。そのエンディングでは、“ソイル”コールに続き、本日登場した全てのゲストミュージシャンの名前を社長が最後にシャウト、大団円の終演となった。
2012年6月16日(土)『日比谷宣言』日比谷野外大音楽堂セットリスト
1st Section : SOIL&"PIMP"BIG BAND (JAZZIN' SUITE)
SE
01.Some Skunk Funk
02.マクロケ(w/サイトウ"JxJx"ジュン)
03.マシロケ
04.Fuller Love
05.THE SLAUGHTER SUITE
06.POP KORN(w/サイトウ"JxJx"ジュン)
※SOIL&"PIMP"BIG BAND
社長、元晴、タブゾンビ、丈青、秋田ゴールドマン、みどりん(SOIL&”PIMP”SESSIONS)
川崎太一朗(EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX)
後関好宏(在日ファンク、WUJA BIN BIN)
武嶋 聡 (EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX)
廣瀬貴雄(JAZZ COLLECTIVE)
向井志門(オーサカ=モノレール、The Swingin' Devils)
類家心平(DCPRG、菊地成孔DUB SEXTET、WUJA BIN BIN)
高橋保行(渋さ知らズオーケストラ)
<Guest> サイトウ"JxJx"ジュン(YOUR SONG IS GOOD)
2nd Section : SOIL&"PIMP"SESSIONS(ROCKIN' MOTION)
SE
01.No Taboo
02.Suffocation
03.閃く刃
04.Harbor~SAHARA~Fantastic Planet
05.カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)(w/椎名林檎)
06.MY FOOLISH HEART~crazy on earth~×椎名林檎(w/椎名林檎)
07.Summer Goddess
EN:殺戮のテーマ~SATSURIKUニューウェイブ
※Guest:椎名林檎
◆SOIL&”PIMP”SESSIONS オフィシャルサイト
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