ドナルド・“ダック”・ダン、伝説的ベーシストの主要グルーヴ10選
5/13に東京赤坂のホテルで急逝したドナルド・“ダック”・ダン。R&B、ブルース、ロック・ゴスペルなどの世界を股にかけた革新的ベーシストはブッカーT& MG'Sの他数多くのアーティストと仕事をしてきた。以下は彼のもっとも記憶に残るパフォーマンス10選だ。
「ラスト・ナイト」(1961年)
スタックス・レコーズ初のハウス・バンド、マー・キーズの曲でビルボード・ホット100の3位、R&Bシングル・チャートの2位に輝いた。
「アイ・キャント・ターン・ユー・ルース」(1965年)
故オーティス・レディングの名曲。ダンの弾むようなベースがパワーを与えている。
「ソウル・マン」(1967年)
サム&デイヴのクラシック・ソングでホット100の2位に輝きグラミー賞も獲得した。
「ヒップ・ハグ・ハー」(1967年)
ブッカーT.&MG'Sの5作目のアルバムのタイトル曲でその5年前の「グリーン・オニオンズ」以来のホット100シングル(37位)となった。
「ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン」(1967年)
アルバート・キングが演奏し歌うのはたんなるブルースにとどまらない。ダンのベースがそれを力強くサポートしている。
「アイ・サンク・ユー」(1968年)
サム&デイヴのスタックスからの最後のリリース曲でポップ・シングルのトップ10入りを果たした。それもダンの豊かだが無駄のないグルーヴがあってこそ。
「(シッティン・オン)ザ・ドック・オブ・ザ・ベイ」(1968年)
オーティス・レディングの死後1位となったシングル。ダンのシンプルだが効果的な3音のパターンが曲にどっしりした安定感を与えている。
「タイム・イズ・タイト」(1969年)
ブッカーT.&MG'Sの2番目に有名な曲。映画『アップ・タイト』のサントラに使われホット100で5位になった。
ビートルズ・メドレー(1970年)
『アビー・ロード』へのMG'Sのインストゥルメンタルによるオマージュ。ダンの遊び心のあるプレイが聞き物。
「ストップ・ドラギン・マイ・ハート・アラウンド」(1981年)
スティーヴィー・ニックスとトム・ペティのホット100の3位となったデュエット。このヒットで彼女のソロのキャリアが確立された。
◆ニュース提供:ビルボード
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