テネイシャスD、見る者の斜め上を行くトンでもSFX映像公開

ポスト
6年ぶりの最新アルバム『鳳凰♂昇天(Rize Of The Fenix)』の発売を控えているテネイシャスDが、またいかした映像をオフィシャルサイトで公開した。アルバムからのリード・トラック「Rize Of The Fenix(邦題:鳳凰♂昇天)」の新ミュージック・ビデオだ。

本国の事情によりアルバムに収録されているエクスプリシット・ヴァージョンではなくクリーン・ヴァージョンで、かつ短く編集されたヴァージョンを元に作られたミュージック・ビデオだが、これがまた最高すぎる映像だ。

まるでハリウッド映画並みのCGクオリティーのSFX作品か?と最高に期待させるイントロからして、一発で釘付けになる映像なのだ。こりゃすげえ…とあおられるのもつかの間、端々でわざとグリーン・バックを露呈させたり、チープなCGをいびつに挟みこんだり、と絶妙にこける。かと思えばまたもやグリグリガリガリ超豪華変態CGに戻ったりと、常に期待の斜め上を行く仕上がりなのだ。

映像は壮大(?)だが、歌っている内容は簡単に言えば「前作はちょっとコケちゃったけど、まあ一生懸命頑張ります」といった実に薄っぺらい中身で、これまた脱力とともに笑みがこぼれる楽曲。人知れず「テネイシャスDさいこー!」と叫びたくなる点は、これまでの流れと同様だ。でも、このビデオ、本当にいろんな意味ですごい。

なお、どうやら諸事情により日本盤の発売日は、5月23日(水)から6月6日(水)へびよーんと延期された模様。延期に伴いCDエクストラの内容にも一部変更が生じたようだが、そんな些細なことはどうでもいい。とにかく楽しませてくれればいいのだ。そして彼らの作品が最高ならば、それだけでいいのだ。


『鳳凰♂昇天』
2012年6月6日発売 SICP-3490 \2,520(税込)
※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
※初回のみの紙ジャケ仕様
※CDエクストラとして字幕付き特典映像を収録
CD
1.鳳凰♂昇天/Rize Of The Fenix
2.ねらえ!お手頃ネエちゃん/Low Hanginin' Fruit
3.ギターの先生/Classical Teacher
4.セニョリータ/Señorita
5.宇宙船デス・スター/Deth Starr
6.ローディーはつらいよ/Roadie
7.フルートとトロンボーン/Flutes and Trombones
8.スターのジャックと怒れるケイジ/Ballad of Hollywood Jack and the Rage Kage
9.やってやんよ/Throw Down
10.ロックは死んだ、完全に/Rock is Dead
11.やられちまった/They Fucked Our Asses
12.あの輝かしい日々をもう一度/To Be The Best
13.俺のナオンはアラフォー/39
14.クアンタム・リープ/Quantum Leap *
15.リヴァーズ・オブ・ブラウン/Rivers Of Brown *
*日本盤ボーナス・トラック
CDエクストラ収録映像
1.ねらえ!お手頃ネエちゃん/Low Hangin' Fruit
2.ご無沙汰してます/Where Have We Been
3.鳳凰物語/Tale Of The Fenix
4.ロックは死んだ、完全に/Rock Is Dead

◆「Rize Of The Fenix(邦題:鳳凰♂昇天)」ビデオ公開オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報