舞花×LGYankees対談・後編 「舞花ちゃんの音楽も、舞花ちゃんも無限だと思う」

シングル「やだよ…」を5月9日にリリースする舞花。タイトル曲と2曲目の「Molly feat.LGYankees」は、LGYankeesがプロデュースしている。
そこで、舞花×LGYankeesによる対談。楽曲制作に至るまでを振り返ってもらった前編に引き続き、後編では、制作された「やだよ…」「Molly feat.LGYankees」について掘り下げてもらった。
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── 最初に聴いたときに嫉妬したという声の持ち主との作品が出来てみて、HIROさんの感想は?
HIRO:
やっぱり嫉妬はしましたけど、嫉妬すれば嫉妬するほど、僕たちの曲にフィーチャーしてくれたというのが嬉しいんですよね。感動が大きかった。
── そんな出会いがきっかけで舞花のシングル「やだよ…」のプロデュースということになったわけですよね。表題曲と「Molly feat.LGYankees」の2曲、どんなイメージで作っていったんですか?
DJ No.2:
舞花ちゃんのイメージはギターなので、それを受けて僕なりに書いたのが「Molly feat.LGYankees」だとすると、「やだよ…」は「Close To You feat.舞花」の路線のキャラで、別れちゃってヒステリック……みたいな感じで、もうちょっと振り切った曲にしたいと思いましたね。
── DJ No.2さんの中では膨らんでいるイメージが結構あったんですね?
DJ No.2:
LGのときにはミックスまでやらせていただいて、声は聴きまくったんで、「もっとこう唄ってもらってもいいかな」とか、「こういう方向もあるな」とか、そういう思いもあったんですよ。だから、もっと振り切ってもいいなって。
HIRO:
僕は作家としてのナンツーをすごくリスペクトしていて。LGのフィーチャリングの場合は、僕の声を入れなくてはいけないので、作り方に対していろんな制限があるじゃないですか。そういうのを取っ払ってDJ No.2が作った舞花ちゃんの曲を聴いてみたいという願望があったんですよ。だから、2曲もそういう曲をやらせてもらえるのは嬉しかったですよね。良いもの作ってよって気持ちもあったけど、聴いてみたらめちゃくちゃ良かったし。
── 今まで、ラブソング的なものはあったけど、ここまで女の子の恋愛に特化した曲はなかったですよね?
舞花:
そうですね。でも、今回の場合は、恋愛のほうよりも、自分に置き換えて唄ったという感じですね。恋愛じゃなくても、「やだよ」って言えない状況が誰しもあるじゃないですか。私はそういう状況のときに、一発目から「やだよ」って言えないんですね。ある程度、「やだよ」って言わざるを得ない状況になってから最後に言うか、そうならないようにうまくやろうとするか、意外にスコンと言えない。「やだよ…」の主人公はすごく不器用で、普段は強がってて言えないようなことを歌の中で、グチャグチャの感情を整理もせずにバーンって出しているような感じの内容。そういうのが、意外に自分っぽいっていうか、重なる部分がたくさんあったんです。ただ、今まで切ない系は似合わないって思ってたんですよ。可愛い声で歌うとか出来ないって(笑)。だから自信はぜんぜんないんだけど、自分としてはフィットしたかなと思います。
── 自信がないと言っていますが……。
DJ No.2:
あれで、ですか?(笑)。自信、持ったほうがいいと思います。
舞花:
たぶん、こういう曲を歌うのが初めてだからなんでしょうね。ちゃんと唄えているのかという実感がまだ客観的にわからないんです。唄いきれたっていう実感がないから自信がない。
DJ No.2:
そういう気持ちがあるなら、たぶん、それが曲に対して良い方向に向いているんだと思います。わけのわからない気持ちを歌ったわけですからね。
舞花:
DJ No.2さんにそう言っていただけて、すごく嬉しいです。私にとっては挑戦でしたからね。