[クロスビート取材こぼれ話] ザ・ダムド
2011年デビュー35周年を迎え、アニヴァーサリー・ツアーを敢行中のパンク・レジェンド、ザ・ダムド。渋谷AX公演の直前、ホテルでキャプテン・センシブル(G、Vo)との対面インタビューに成功した。
◆キャプテン・センシブル画像
ロビーでキャプテンの到着を待っていると、長身の英国人紳士がこちらに歩み寄ってくる。「初めまして、私の名前はレイモンド・バーンズ。またの名をキャプテン・センシブルと言います。今日はよろしく!」。力強く握手する相手をよく見ると、なるほど確かにキャプテンだ。しかしステージ上でのハチャメチャな印象とはまるで違い、落ち着いたジェントルな口調。ロックスターらしく偉ぶったところもまったくない。通訳氏も「この人が?あのダムドの?」と目を丸くしていた。
インタビューはキャプテンお気に入りのヱビスビール片手に進行。一世一代の傑作「地獄に堕ちた野郎ども」の誕生背景をたっぷり語ってもらった。「70年代のロックスターたちが大嫌いだった」というキャプテンは、話が盛り上がってくると突然立ち上がって「特に嫌い」なリック・ウェイクマンの演奏シーンを全力でものまね。エリック・クラプトンやジョン・レノンについて語る際も、いちいち微妙に似てる声帯模写入りで語ってくれるので腹筋が痛い。
取材中、キャプテンの横には黙々とビデオを回し続ける巨体の白人男性が。しかも会話の途中に割って入り「あ、この話は違うアングルから撮りたいから一瞬待って」などといちいちうるさい。困った人だなあと思いつつ取材を終えると…なんと彼、映画『極悪レミー』を監督したウェス・オーショスキーその人だった!何でもダムドの35周年を記念したドキュメンタリー映画を撮影中とのこと(ステージ袖から撮影するウェスの姿を目にしたファンも多いはず)。完成はまだまだ先だが、新旧映像を交えたかなり面白い内容になっているそうだ。
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