ニュース・最新情報
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全英アルバム・チャート、The Lottery Winnersの新作が初登場1位
今週のUKアルバム・チャートは、英国マンチェスター地域出身のインディ・ポップ・バンド、The Lottery Winnersの5枚目のスタジオ・アルバム『Anxiety Replacement Therapy』が初登場で1位に輝いた。
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ザ・ダムド、2021年にオリジナル・メンバーによる再結成公演開催
英国のパンク・ロック・バンド、ザ・ダムドが、2021年にオリジナル・メンバー4人──デイヴ・ヴァニアン(Vo)、ブライアン・ジェイムス(G)、ラット・スケイビーズ(Ds)、キャプテン・センシブル(B)が揃い、UKツアーを開催することを発表した。
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<サマソニ>にマイケル・モンロー、ザ・ダムド、The Birthday、CHAI、リタ・オラら18組
8月16日(金)~18日(日)に東京と大阪で開催される<サマーソニック 2019>の出演アーティストの追加発表が行なわれた。
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ザ・ダムド、10年ぶりのニュー・アルバムからの新曲MVを公開
この春10年ぶりにニュー・アルバムをリリースするザ・ダムドが、今週、同作に収録される「Standing On The Edge Of Tomorrow」のミュージック・ビデオを公開した。
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ザ・ダムド、T・ヴィスコンティを迎え、10年ぶりのアルバムを制作
ザ・ダムドが、トニー・ヴィスコンティをプロデューサーに迎え、約10年ぶりとなるアルバムの制作を開始することを発表した。
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レミー、ニック・メイスンら、ザ・ダムドのドキュメンタリーに出演
ザ・ダムドのドキュメンタリー映画『THE DAMNED: Don’t You Wish That We Were Dead』の予告編映像が公開された。
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クラシック・ロック・アワーズ、発表
火曜日(11月13日)、音楽誌『Classic Rock』が開催するアワーズ<Classic Rock Roll Of Honour>の受賞アーティストが発表された。
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ザ・フーのトリビュート・アルバムにイギー・ポップ、ジンジャー・ベイカーらが参加
この秋、ジューダス・プリースト、ドリーム・シアター、ディープ・パープル、キング・クリムゾン、イエスの元メンバー、イギー・ポップ、トッド・ラングレン、ジンジャー・ベイカーらが参加したザ・フーのトリビュート・アルバム『Who Are You: An All Star Tribute To The Who』がリリースされる。
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[クロスビート取材こぼれ話] ザ・ダムド
2011年デビュー35周年を迎え、アニヴァーサリー・ツアーを敢行中のパンク・レジェンド、ザ・ダムド。
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黒夢、「バイオハザード」最新作CMタイアップソングに決定
復活第2弾のニューシングル「アロン」を5月25日にリリースする黒夢。
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[クロスビート編集部員リレー・コラム] 編集長大谷編「ザ・ダムド」
現在発売中のクロスビート2010年12月号、巻頭ではビートルズをたっぷり特集したが、アフター・ビートルズ世代からすれば、まず印象に残ったビートルズと言うとダムドの「ヘルプ」だ。
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パンクって何だ?必見映画『PUNK'S NOT DEAD』
パンク。
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パンク誕生30周年、コンピ・アルバムがリリース!
伝説のパンク・バンド、セックス・ピストルズが「アナーキー・イン・ザ・UK」でセンセーショナルなデビューを飾ったのが、1976年。
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パンク30周年記念コンピ盤リリース&DVD試写会決定!
セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・UK」、ダムド「ニュー・ローズ」、ラモーンズの1stアルバム『ラモーンズの激情』。
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見逃したら孫の代まで後悔するぜっ! シスター・ポールPV完成!!
宮藤官九郎作・演出の舞台『春子ブックセンター』のオープニング・テーマに起用されたり、かつてピストルズやダムドをサポート・アクトに起用したDOCTORS OF MADNESSの初来日公演でバック・バンドをつとめるなど、グラマラスにしてパンキッシュな“グラム・パンク・バンド”として熱烈な支持を集めているSister Paul(シスター・ポール)。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
The Damnedを辞めたかクビになったメンバーの数はElizabeth Taylorの元夫より多く、解散した回数も彼女の離婚より多い。しかし、The Damnedは波乱の20年間を通して、唯一のオリジナル・メンバーでヴォーカリストのDave Vanianのおかげで、何とか変わらずにやってきた。どんなブリティッシュ・パンクバンドよりも質の高いアルバムを、より多くのレーベルでリリースした彼らに匹敵するのはアメリカのIggy Popだ。
''76年、ギタリストのBrian JamesとベーシストのCaptain SensibleとドラマーのRat Scabiesが、Chrissie Hynde(後にPretenders)をクビにし、Dave Vanian(墓堀り人として働いていたらしい)を迎えてグループは結成された。
The Damnedとして初めてロンドンでライヴをやったのは''76年7月。当時はJamesがメインのソングライターで、スピーディなパンク・チューン“New Rose”や“Neat,Neat,Neat”、ギンギラで暗い“Feel The Pain”等を書いた。これらの曲はすべて、Nick Loweがプロデュースした''77年のデビューアルバム『Damned Damned Damned』に収録。4人のオリジナルメンバー全員が参加した唯一のスタジオ・レコーディングである。
バンドの度重なる喧嘩が原因か、次のアルバム『Music For Pleasure』は、“Pleasure”(喜び)とは名ばかりで、ギタリストのLu Edmundsが加わったが1stアルバムのようなエネルギーはなかった。Scabiesがしばらくグループを離れ、Brian Jamesは脱退してLords Of The New Churchに加わった。The Damned は数回にわたって解散と再結成を繰り返した後、ギターにSensible、ドラムに舞い戻ったScabies、そしてベースにAlgy Wardという新しいラインナップで、『Machine Gun Etiquiette』をレコーディングした。
''79年の年末の時点で、彼らが共同で作詞作曲したシングルの代表作は“Love Song”“I Just Can''t Be Happy Today”“Smash It Up”。''80年の『The Black Album』は、シンセサイザーとヴォーカル・ハーモニーでポップとロックとゴシックを融合させた結果、それまでの作品に比べてサウンドが飛躍的に進歩し、“Wait For The Blackout”“Dr. Jekyll And Mr.Hyde”、そして“History of the World (Part1)”のような楽曲がその力量を示した。
ScabiesとSensibleとVanianのユニットが続いたが、''82年に“Happy Talk”で既にソロ・ヒットを飛ばしていたSensibleが、''84年にソロ活動に専念するために脱退し、“Wot”でディスコの頂点に立った。Vanianは黒の長いケープをさらにしっかりと引っ張り、Scabiesと共に不気味かつ劇的な『Phantasmagoria』をリリースした。アメリカのメジャーレーベルMCAからの初めてのアルバムで、今までで最大のヒットとなっている。“Shadow Of Love”と“Grimly Fiendish”が高い注目を浴びたが、バンドにとって最高位をもたらしたのは、ボーナストラックとして収録されたPaul Ryanの“Eloise”のカヴァー曲で、イギリスで3位になった。
続いてタイトルトラックとLoveの“Alone Again Or”のめまいがしそうなカバーをフィーチュアした売れ線のアルバム『Anything』も商業的な成功を収めた。Ozzy Osbourneをまねて、バンドはファイナル・コンサートや再結成ツアーを繰り返し、ついに''89年にオリジナル・メンバーのJamesとSensibleが復帰して、ライヴアルバム『Final Damnation』をリリースした。
The Damnedは今度は本気で解散し、''90年代にThe Damnedは存在しなかった。が、''96年に10年ぶりのスタジオ・アルバム『Not Of This Earth』で復活。Sensibleを欠いたこのアルバムには、Rat ScabiesとBrian Jamesと数人の有名ミュージシャン(Sex PistolsのオリジナルメンバーGlen Matlockなど)が参加した。2曲ほど許せる楽曲もあるが(“I Need A Life”と“Tailspin”)、大多数はメタルっぽいリードにおぼれているだけで(“Testify”)、アルバム全体にかつてのエネルギーとバイタリティはない。限定リリースのみで、このアルバムがひっそりと店頭を通り過ぎただけだったのは、最高のブリティッシュ・パンクバンドのひとつであるThe Damnedの名声にとっては、せめてもの救いだった。