ヤマハ、70年代後半の貴重なヒストリカルモデルを復刻「L-53 CUSTOM復刻モデル」

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ヤマハは、ヤマハ アコースティックギターのヒストリカルモデル「L-53 CUSTOM復刻モデル」を3月23日より20本限定で発売する。ヤマハ高級アコースティックギターディーラー「L Islandプラチナ店」にて受注を開始、3月下旬から7月中旬にかけて順次出荷する予定。

1966年10月からアコースティックギターの販売を開始し、フォークソングを始めとする音楽シーンを支えてきたヤマハ。中でもフォークギターの高級モデル「Lシリーズ」(L=luxury[豪華])は、ヤマハを代表するフラッグシップモデルとして1974年から販売され、数多くのアーティストやギターファンに愛されてきた。そのLシリーズの歴史的なモデルが復刻されることとなった。

今回発売される「L-53 CUSTOM復刻モデル」は、1975年11月から1980年まで販売されていた「L-53 CUSTOM」の初期型をできる限り忠実に再現したもの。「L-53 CUSTOM」は、「L-51」「L-52」「L-54」とともに「CUSTOM」の名称が付けられた最初のLシリーズであり、現在もファンの間で「L四天王」の異名で呼ばれているギターの一つ。明快でヌケの良い音を意図した設計で、入手困難な材を用い、あざやかなアバロンのインレイをあしらった、貴重なモデルとなっていた。

その特徴は、音量が豊富でバランスの良いサウンドにある。「L-53 CUSTOM」は、明快でヌケの良い音を意図した設計により、音量が豊富でハリのある中低音と柔らかく伸びる高音がバランスよく鳴り響くのが特長だった。「L-53 CUSTOM復刻モデル」は、1975年当時の設計を踏襲し、往年のサウンドを再現している。

鮮やか発色のインレイを再現しているのにも注目だ。「L-53 CUSTOM」は、オーソドックスなボディ形状でありながら、アバロンのインレイを贅沢に使ったヘッドが特長だった。今回の復刻では、このアバロン独特の鮮やかな青い発色を再現。さらに、象嵌には初期型に採用していた美しいバイアス模様を施している。

また、当時の「L-53 CUSTOM」と同様に、表板に蝦夷松、裏・側板にハカランダ単板とセンターに黒檀単板を用いた3ピースの構成により、L-53特有のサウンドを再現。そして、表板には、長期間を経た木材と同様の変化を生む独自の木材改質技術「Acoustic Resonance Enhancement (A.R.E.)」を施し、長年弾き込まれたビンテージのようなL-53サウンドを狙っている。

<おもな仕様>
表板:蝦夷松単板(A.R.E.)
裏・側板:ハカランダ単板、センター黒檀単板 3ピース
ネック:ホンジュラスマホガニー、黒檀 5ピース
指板・下駒:黒檀
糸巻 TM-67G
弦:ダダリオEXP-12ミディアムゲージ
付属品:専用ハードケースLL-D3

◆L-53 CUSTOM復刻モデル
価格:1,995,000円
発売日:2012年3月23日

◆L-53 CUSTOM復刻モデル 製品詳細ページ
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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