ローランドの家庭用電子ピアノ「HPシリーズ」に新モデル 上位モデルはグランドピアノのような立体的なサウンドを生み出す新技術も

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ローランドは、電子ピアノの新製品として、ローランド・ピアノ・デジタル「HP507」「HP505」「HP503」を2月下旬より発売する。

ローランドの家庭用電子ピアノ「HPシリーズ」がラインナップを一新、「HP507」「HP505」「HP503」の3機種が登場した。全モデルに、ローランド最高峰の「スーパーナチュラル・ピアノ音源」、「アイボリー・フィール鍵盤」、「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」を搭載。グランドピアノさながらの美しい音や弾き心地を実現している。上位モデル「HP507」「HP505」は、新技術採用により、グランドピアノ独特の、自然で動きのある立体的な音場を再現。奥行きと広がりのある豊かな音を感じながら、ピアノ演奏が楽しめるようになっている。


▲写真は左から、HP507-PES(黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ)、HP505-RWS(ローズウッド調仕上げ)、HP503-LWS(ライトウォールナット調仕上げ)。

また、省スペース性にも注目。高級感にあふれ優美なデザインでありながら、すべてのモデルにおいて奥行き50cm以下の省スペース設計を実現。どんな部屋にもすっきり設置できるようになっている。さらに、上位モデルでは、消費電力を大幅に削減するなど、環境にも配慮して設計されている。カラーは、「HP507」「HP505」がローズウッド調仕上げ、サテンブラック仕上げ、黒塗鏡面艶出し塗装仕上げの3色、「HP503」はローズウッド調仕上げと新色となるライトウォールナット調仕上げの2色をラインナップする。

新HPシリーズの大きな特徴の1つは、グランドピアノの音、鍵盤タッチ、ペダルフィールを実現していることだ。


▲発表会では全機種全カラーが用意された。写真は左からHP505-SBS(サテンブラック仕上げ)とHP507-RWS(ローズウッド調仕上げ)。
まずは音。音源はいずれの機種も同社最高峰の「スーパーナチュラル・ピアノ」音源。タッチの強弱で音量だけでなく音色までが無段階に変化し、イメージしたとおりのサウンドを弾き分けることができるのが特徴。ループ感のない自然な減衰も実現している。また、ピアノ音を構成する響きの要素(弦と弦の共鳴、ダンパー・ペダルを踏んだ時に生まれる音の広がり、鍵盤を離すときの余韻)をエントリーモデルから再現しているのもポイントだ。また、グランドピアノ音色に加えて、新たにピアノの原型となったフォルテピアノやチェンバロの音色を内蔵。モーツァルト、ベートーベン、ショパンなどのピアノ曲を、作曲家が活躍した当時の音色で楽しむことができるのも注目だ。

続く鍵盤は、「HP507」「HP505」では、連打性や表現力の高い「PHAIII(プログレッシブ・ハンマーアクションIII)アイボリー・フィール鍵盤」を搭載。弱く弾くとすっと沈み、強く弾くとしっかりとした手応えを感じる感触までも忠実に再現。表面は、象牙と黒檀の自然な風合いと触り心地を再現した吸湿性のある素材を採用。手にしっくりとなじみ、快適な弾き心地となっている。「HP503」は、「PHA(プログレッシブ・ハンマーアクション)IIIアイボリー・フィールS鍵盤」を搭載。白鍵は象牙調、黒鍵は、つや消し仕上げの見た目と触り心地の鍵盤となっている。


▲こちらはHP505-PES(黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ)。下に敷かれているのは新発売の家庭用ピアノマット「ピアノ・セッティング・マット」。床の傷付き防止のほか打鍵音の階下への振動を軽減。
最後はペダル。ピアノ演奏の重要な要素であるダンパー・ペダルには、「プログレシッブ・ダンパー・アクション・ペダル」を全モデルに搭載。踏み始めは軽く、ダンパーが動き始める瞬間から重みを感じるアコースティック・ピアノ同様の踏み応えを再現している。また、ハーフ・ペダル時の、離鍵後すぐに音が減衰し、豊かな広がりや響きが残る特有の余韻や響きもコントロールしやすくなり、ペダルを使った繊細な演奏表現が可能だ。

新技術「アコースティック・プロジェクション」により、グランドピアノ独特の立体音場空間を再現しているのが上位機種の見所。ピアノを弾いたときに広がる独特の音場空間は、さまざまな音の要素の調和により生み出される。「HP507」「HP505」では、演奏者が手元でダイレクトに感じる音、上部から広がって奏者を包み込む明るく華やかな響き、足元から響いてくるピアノの胴鳴りや迫力の低音を、ピアノ本体に設置されたマルチ・ステレオ・スピーカーそれぞれから再生。それらのサウンドが空間でブレンドされることにより、グランドピアノさながらの立体感のある自然な音の広がりや動きを感じながら、演奏を楽しむことができる。周波数ごとにスピーカーが分けられる一般的なマルチ・スピーカー構成とはまったく異なる、音の広がりが実感できる音場となっている。スピーカー構成は、「HP507」が6つ、「HP505」が4つ。


▲鍵盤フタを1段スライドさせることで操作パネルを隠せるアコースティック・ポジション。アコースティック感覚で演奏に集中できるこの機構はエントリーモデルのHP503から全機種に搭載。小さい子どもが弾く場合にも効果的。

全モデルに日本語表示の液晶画面を採用、直感的な操作が可能になったのも家庭での使用にはうれしいところ。ボリューム調整ができ、2系統のヘッドホンも使用できるので、夜間など時間帯を気にせずレッスンや演奏が楽しめる。また、豊富な練習曲も内蔵。ピアノの名曲(75曲)のほか、ピアノのレッスンでよく使われている「バイエル」(106曲)や「ブルグミュラー」(25曲)も用意。USBメモリーに保存した曲を再生しながら演奏したり、自分の演奏をUSBメモリーでパソコンに取り込んでオーディオCDにすることもできるなど、デジタルならではの機能も充実している。

◆HP507/HP505/HP503
価格:オープン
発売日:2011年2月下旬

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