WEAVER、2012年に向かう強力な架け橋となるシングル「笑顔の合図」
8月にリリースしたアルバム『ジュビレーション』で、WEAVERはバンドの根幹を再確認した。音楽でリスナーを幸せにするとはどういうことなのか? 日常であれば“きれいごと”と片づけられるかもしれないメッセージにリアルな生気を宿すにはどうすればいいのか? 3月の震災以降、自分たちが結成当初から掲げていた信念とあらためて真っ向から対峙して制作した『ジュビレーション』は、人間としても、ミュージシャンとしても確かに3人をタフにしたし、そこで生まれた迷いなき音楽の結晶は、今後もバンドの大きな指針となって、これから歩んでいく道を照らし続けるだろう。
そのことを証明するのが、2011年の最後にリリースするニュー・シングル「笑顔の合図」だ。リード曲の「笑顔の合図」は、開放感に満ちたサビのメロディから幕を開け、疾走感を牽引する2ビートのリズム・インとホーンを導入したイントロが響いた時点で、この楽曲がWEAVER史上最高の躍動感とポップネスを獲得していると確信する。
「“笑顔の合図”は『Asian Ace』というテレビ番組のエンディングテーマを書き下ろすことからはじまりました。番組の内容が様々な人が夢を追いかける姿を捉えたドキュメンタリーということもあって、『感動と夢』というキーワードをいただいて。夢を描く際に、それを追う苦悩を描くことも大事だと思うんですけど、この曲はその先にある達成感や喜び、世界が広がっていく感じをメロディで表現したいと思ったんです。なので、サビはこれまで以上に突き抜けたものにしたいと思いました」(杉本雄治/Vo&Piano)
「デモを聴いたときに衝撃を受けたんですよ。杉本がこんなに突き抜けたサビのメロディを書いたことに。これまで彼の作る曲は自分の心の葛藤や傷みを乗せるメロディが多かったんです。でも、『ジュビレーション』から、葛藤や傷みをずっと表現してきた杉本だからこそパワフルに前に開けた曲を書くようになったんですよね。プロのミュージシャンとして自分はこうやって聴き手を引っ張っていきたいんだ、という彼の意志をそこに感じました。演奏面では、きれいに収まりたくないという思いがあって。サビの2ビート特有の躍動感も含めて、少し荒くてもいいから生々しさを出すことをいちばん意識しました。それが前に突き進む強さを鳴らすことになると思ったので」(奥野翔太/Ba)
そして、作詞を手がける河邉は、「感動と夢」というキーワードをこのように昇華し、いま自分たちがそれを鳴らす必然性を言葉に込めた。
「僕らも未だに音楽を表現しながら夢を追いかけているんですよね。そうやって自分たちに置き換えて考えたときに、夢に向かって進んでいく過程で笑顔が大きな力になると思ったんです。例えばライヴで、僕らがお客さんのたくさんの笑顔に触れたときにもらえる力ってホントにすごいんです。いままでは歌詞にバンドの思いを重ねることってあまりしてこなかったんですけど、いまはバンドが貫こうとしている意志を投影することで出せる強さがあると思っていて。“笑顔の合図”の歌詞はその第一歩として書きました」(河邉徹/Dr)
カップリングのM2「66番目の汽車に乗って」は、彼らが17歳のときに生まれた楽曲であり、WEAVERがピアノ・バンドになるきっかけにもなった記念碑的な1曲。シンプルなグルーヴの魅力を押し出したプレイに惹きつけられる。M3「泣きたいくらい幸せになれるよ」は、“涙を流すほどの幸福”を切実さと軽やかさが同居したサウンドに乗せて描いたミディアム・バラードだ。また、M4には「笑顔の合図 杉本雄治 独奏曲(Piano Instrumental Ver.)」を収録。『ジュビレーション』でも重要な役割を担った杉本によるピアノ独奏曲が、作品全体に豊かな音楽的彩りを添えている。2012年に向かうバンドの強力な架け橋となるシングルだ。
New Single
「笑顔の合図」
2011年12月21日発売
AZCS-2017 ¥1260(tax in)
1. 笑顔の合図
2. 66番目の汽車に乗って
3. 泣きたいくらいに幸せになれるよ
4. 笑顔の合図 杉本雄治 独奏曲(Piano Instrumental Ver.)
5. 笑顔の合図(Instrumental Ver.)
<WEAVER 3rd TOUR 2011「ジュビレーション」~太陽と月のパレード~>
12月20日(火)渋谷公会堂
12月21日(水)渋谷公会堂
◆オフィシャル・サイト
◆WEAVER OFFICIAL MySpace
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