ライヴ映像でひもとく、トーキング・ヘッズ進化の歴史

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2011年はトーキング・ヘッズ解散20年目となる、アニバーサリー年でもあった。グループのデビューからの歩みを年代記的にまとめた進化の歴史を、貴重ライヴ映像ばかりで構成するという映像作品『クロノロジー ~グレイト・ライヴ1975-2002《デラックス盤》』が、DVDとして11月23日にリリースされた。

◆トーキング・ヘッズ「クロノロジー~グレイト・ライヴ1975-2002」映像

アルバム・デビューを果たす1977年の2年前にあたる、1975年のニューヨークCBGB、翌1976年のキッチンでのライヴ・シーンという貴重な映像、さらに勢いを増してきた1970年代後半のステージ、『リメイン・イン・ライト』にいたる大編成への変遷、ワールドワイドな成功を収めた1980年代、1991年の解散後、2002年のロックン・ロール・ホール・オブ・フェイムでのリユニオン・ライヴまで、全18曲分の映像がみっちりと収録されている。ボーナス映像としては1979年イギリスのTV番組「サウス・バンク・ショウ」でのトーキング・ヘッズ特集と、1978年デヴィッド・バーンへのインタビューが収録されている点も嬉しい。

日本盤にはメンバー全員によるオーディオ・コメンタリーの字幕も付いており、トーキング・ヘッズの実態に迫れる貴重な証言集とも言える作品となっている。演奏の歌詞対訳も日本語字幕が用意されているのも嬉しいところ。

なお、初回生産分のみ限定で、48ページのハードバックカヴァー仕様となる。中身のブックレットは数々の貴重な写真や、伝説のロック評論家・故レスター・バングスが1979年ヴィレッジ・ヴォイスに掲載した、これまた伝説のテキスト原文を20ページ分にわたって復刻され、ここでもきっちり日本語完全対訳が付いている。トーキング・ヘッズをあらゆる角度から深く理解する必携アイテムと言えそうだ。

『クロノロジー ~グレイト・ライヴ1975-2002《デラックス盤》』
2011年11月23日発売
DVD初回生産限定盤 YMBA-10294 \5,040(税込)
約140分/片面2層/COLOR/B&W/日本語字幕/Dolby Digital Stereo
発売:株式会社ヤマハミュージックアンドビジュアルズ


◆BARKS洋楽チャンネル
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