[2011楽器フェア速報]V-Drums ワールドチャンピオンシップ 日本大会 決勝

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楽器フェア初日の11月3日、「V-Drums」を使ったドラムコンテスト、<V-Drums ワールドチャンピオンシップ日本大会>がローランドのブース内にある特設ステージで開催された。この決勝へ勝ち進んできた5名のドラマーが国内チャンピオンの座をかけて戦い、優勝者には豪華な賞品とともに、アメリカ行きの切符が手渡される。午前11時という早い時間帯にも関わらず特設ステージは超満員で、注目度はかなり高かった。

ステージにあるのはV-Drumsのセットのみで、各プレイヤーはV-Drumsや電子パッドでシーケンスフレーズやアンサンブルのパターンを再生しながらプレイ。どのプレイヤーも、初めはビートを刻んで徐々に手数を増やし、最後は派手なドラムソロで締める、というパターンなのだが、使っているドラムの音色にはそれぞれの個性が出ていて面白い。中にはドラム以外のシンセ音などを使って、V-Drumsセットをメロディ楽器のように演奏したプレイヤーもいて、電子ドラムの守備範囲の広さを改めて感じた。


▲一般部門優勝の西元純也さん。20万円相当のローランド製品が贈られ、来年のNAMMショーで日本代表としてパフォーマンスすることが決定。
決勝進出者だけあって、当然だが演奏はみんなとてもうまい。ステージのスクリーンにはときおり手や足のアップも映し出されていたのだが、みんなフォームに無理がないし、とくに手首のやわらかい使い方はさすがといった感じ。へヴィメタルからヒップホップ、エスニックな雰囲気まで曲調もバラエティに富んでいて楽しめた。

一般部門の5人に続いては、13歳以下のジュニア部門の3人が登場。この3人、とてもジュニアとは思えないテクニックで客席を驚かせた。音楽を楽しんでプレイしているのが伝わってきたし、サンバのグルーヴを易々と叩きこなしたジュニア部門優勝者の佐藤奏さん(なんとまだ9歳!)のプレイには、会場は一般部門のときよりも沸いていたようだ。


▲会場中の大人が驚いたテクニックを披露したジュニア部門優勝者の佐藤奏さん。
今回の審査員は、ドラマーの山崎彰氏、リズム&ドラムマガジン編集長の小宮勝昭氏、V-Topiaのドラマーのマイケル・シャック氏、そしてローランドのパーカッション開発部豊野英樹氏の4人。彼らが審査のためにいったん退席している間に、ステージにはGacharicSpinが登場。ぶっ飛んだライヴパフォーマンスを見せたかと思うと嵐のように去って行った。

そして最後に結果発表。一般部門は優勝が西元純也さん、準優勝が黒木伸哉さん。ジュニア部門は優勝が佐藤奏さん、準優勝が山地雄大くん、田村丈くん。一般部門優勝者の西元さんは、来年1月のNAMMショーで日本代表としてパフォーマンスをすることになる。

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