ローランドのソーシャル・ツール「Vドラム・フレンド・ジャム」が 「2011年度 グッドデザイン賞」を受賞

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ローランドの電子ドラム「V-Drums」の練習用ツール「V-Drums Friend Jam(Vドラム・フレンド・ジャム)」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2011年度グッドデザイン賞」を受賞した。

「V-Drums Friend Jam」は、インターネットを使って世界中の仲間と交流しながら電子ドラムを練習できるソーシャル・ツール。「V-Drums Friend Jam」をパソコンにインストールすると、練習曲がインターネットから自動的にダウンロードされ、ロックやジャズ、ポップスなどお好みの曲に合わせてドラム演奏を楽しめる。演奏結果は、テクニック、スタミナなど5つの観点からその場で採点、世界ランキングで得点を表示するので、世界中のドラマーと競うことが可能。さらに、得点や成果をツイッターに投稿して、ドラマー同士の交流を図ることができるのがソーシャル・ツールたるゆえんだ。ローランドがデザインのポイントとしたのが以下の点。

「ドラマーの演奏意欲を高めながら、感情豊かで創造性にあふれた演奏を促すため、ツール自体のデザイン性や操作性を追求しました。具体的には、マウスなどを触ることなくドラムスティックだけの操作を可能にしたり、演奏者一人ひとりを世界地図上の光点で表して『世界とつながっている』感覚を演出したり、ジャンルごとに分かれたカラフルな箱から練習曲を選ぶ『楽しみ』や『ワクワク感』を創出するなど、さまざまな工夫を施しています。」

そして、今回の「2011年度グッドデザイン賞」の審査員による評価コメントが以下のように紹介されている。

「ドラムの演奏が上手な人も、そうでない人も、このアプリケーションを使って演奏した人の感想は、きっと楽しいということであろう。インターフェースのグラフィックが自分の振舞いと連動して動くことは、単純にとても気持ちがいい。しかし、その気持ち良さは単純に同期しているからではなく、そこで表現されているインターフェースデザインが視覚的にも動き的にも非常にレベルが高いからである。人の情感に働きかけるインターフェースデザインの好例と言えよう。」

今回の受賞は、2011年9月のAdobe社の「AIRコンテスト2011」における最優秀賞に続く受賞となる。SNSアプリケーション制作におけるエンジニアリングの視点から注目を集めたのに続き、デザイン面でも評価されたかっこうだ。

「V-Drums Friend Jam」は、2011年2月の公開以来、利用者は現在130カ国/1万人を突破。このツールをきっかけに、ドラマー同士の交流が始まったり、家族でドラムを楽しむ機会が増えているという。また、ツイッター上で寄せられた利用者の要望をもとに新機能を搭載されたバージョン2.0が、9月30日にリリースされている。家庭や教室など複数のメンバーがパソコン一台で使用する場合でも、ツイッター・アカウントをすぐ切り替えられる機能や、プロによる演奏のお手本をツール上から動画で簡単に参照できる機能などが加わっている。今回の受賞やバージョンアップをきっかけにさらに注目を集め、より利用者が増えそうなこの「V-Drums Friend Jam」。「V-Drunms」ユーザーはもちろん、電子ドラムの購入を検討している人も、この楽しさをお見逃しなく。

◆ニュースリリース
◆V-Drums Friend Jamのホームページ
◆ローランド
◆BARKS 楽器チャンネル
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