ポール・ロジャース、ブライアン・メイ&スティーヴ・ルカサー&二―ル・ショーン奇跡の競演映像
ブライアン・メイ、スティーヴ・ルカサー、二―ル・ショーン…といった奇跡の競演映像が収録されたポール・ロジャースのライブ作品『ライヴ・アット・モントルー1994』がリリースとなる。
◆『ライヴ・アット・モントルー1994』ティーザー映像
1968年にデビュー、フリーとバッド・カンパニーの一員としてブリティッシュ・ロックの王道を貫いてきたポール・ロジャースだが、若いロック・ファンにはフレディ・マーキュリーの後任としてクイーンのステージに立ったシンガーという認識かもしれない。2010年10月にバッド・カンパニーでの来日公演においても、声量のあふれるヴォーカルで観衆を酔わせたばかりだ。
彼は1993年に『マディ・ウォーター・ブルース』を制作した。アメリカ黒人ブルースの巨人マディ・ウォーターズに捧げたこのアルバムで、マディの代表曲の数々に加えアルバート・キングなどをカバー。ジェフ・ベックやデヴィッド・ギルモア、ブライアン・メイ、ゲイリー・ムーア、ニール・ショーンといったスーパー・ギタリストが勢揃いしたこのアルバムは、彼にとって起死回生のヒット作となった。グラミー賞候補となったこの作品に伴うワールド・ツアーは、少しずつバンド・メンバーを替えながら約2年におよぶ大規模なものであった。
ソロ名義での初来日公演が実現したのは1993年9月のこと。この時のラインアップはニール・ショーン(ギター/ジャーニー)、ディーン・カストロノヴォ(ドラムス/後にジャーニーに加入)、トッド・ジェンセン(ベース)というもので、当時ニールが在籍していたハードラインのメンバー達だった。『マディ・ウォーター・ブルース』からの曲はもちろん、フリーやバッド・カンパニーの名曲も披露。TVドラマ主題歌「夜明けの刑事」も飛び出す盛り沢山のステージで、「ポール・ロジャースここにあり」と健在ぶりを日本のファンにアピールすることになった。
そして1994年7月、彼らはスイスのモントルーに到達することになる。1994年7月1日から16日にかけて開催された第28回モントルー・ジャズ・フェスティバルには、7月6日メイン・ホールであるストラヴィンスキー・オーディトリアムに出演を果たした。その時の貴重な映像が『ライヴ・アット・モントルー1994』だ。
ポール・ロジャース&カンパニーはメンバー交替があり、来日公演と同じなのはポールとニール・ショーンのみ。ジェイソン・ボーナム(ドラムス)、イアン・ハットン(ギター)、ジョン・スミスソン(ベース)という、ボーナムのメンバー達がそのままバックを務めている。来日時のバンドはポールを除く全員がアメリカ人だったが、このラインアップはいずれもイギリス人で、ポールの音楽によりフィットしたブリティッシュのフィーリングを出している。
この日のセット・リストは来日公演と同様、フリーとバッド・カンパニー、『マディ・ウォーター・ブルース』からのブルース・カヴァー曲という構成だが、かなり選曲が異なっている点が興味深い。『マディ・ウォーター・ブルース』からのナンバーも数多くプレイされている
数多くのスーパー・ギタリストが参加した『マディ・ウォーター・ブルース』に伴うスペシャル・ライヴということもあり、モントルーのステージには超豪華ゲスト陣が登場している点も特筆ポイントだ。まず「グッド・モーニング・リトル・スクールガール」で登場するのはブライアン・メイ。アルバムで彼が参加した「アイム・レディ」も披露されている。この濃密な交流が、後のクイーン+ポール・ロジャースへと結びつくことを思うと、興味深い。
続いて「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」でステージに上がるのがスティーヴ・ルカサーだ。この年のモントルー・ジャズ・フェスティバルに自らのバンドであるロス・ロボトミーズを率いて参加しており、ポールとも共演することになったというものだ。
そして最後のクライマックス「フーチー・クーチー・マン」ではオールスター・ジャムが繰り広げられる。ブライアン・メイ、スティーヴ・ルカサーに加え、ルーサー・アリスン、シャーマン・ロバートソン、エディ・カークランド、ロバート・ルーカス、ケニー・ニールの饗宴は、スペシャルな夜を締めくくるに相応しいものとなった。
2011年には62歳を迎えるポール・ロジャースだが、まだしばらくは世界最高のロック・ヴォーカリストの王冠を明け渡すつもりはなさそうだ。一時は失いかけたその王冠を取り戻し、自分の頭上にがっちり結わえ付けた瞬間をドキュメントしたのが、この『ライヴ・アット・モントルー1994』なのである。
『ライヴ・アット・モントルー1994』
DVD+CD 5980円(税込)
DVD 3980円(税込)
2CD 2500円(税込)
トールケース仕様、日本語字幕付、日本語解説
[DVD] 音声:ドルビー・デジタル ステレオ/ ドルビー・デジタル 5.1chサラウンド、DTSサラウンド・サウンド
参加ミュージシャン:ニール・ショーン(ジャーニー)、ブライアン・メイ(クイーン)、スティーヴ・ルカサー(TOTO)、ジェイソン・ボーナム、イアン・ハットン、ジョン・スミスソン、エディ・カークランド、ルーサー・アリスン、シャーマン・ロバートソン、ロバート・ルーカス
DVD
1.Travelling Man(フリー)
2.Wishing Well(フリー)
3.Louisiana Blues(マディ・ウォーターズ)
4.Fire And Water(フリー)
5.Muddy Waters Blues(ポール・ロジャース)
6.Good Morning Little School Girl(サニー・ボーイ・ウィリアムソンI)
7.I'm Ready(マディ・ウォーターズ)
8.Little Bit Of Love(フリー)
9.Mr. Big(フリー)
10.Feel Like Making Love(バッド・カンパニー)
11.Let Me Love You Baby(バディ・ガイ)
12.Hunter(アルバート・キング)
13.Can't Get Enough(バッド・カンパニー)
14.All Right Now(フリー)
15.Crossroads (ロバート・ジョンソン)
16.Hoochie Coochie Man(マディ・ウォーターズ)
CD
1.Travelling Man(フリー)
2.Wishing Well(フリー)
3.Louisiana Blues(マディ・ウォーターズ)
4.Fire And Water(フリー)
5.Muddy Waters Blues(ポール・ロジャース)
6.Good Morning Little School Girl(サニー・ボーイ・ウィリアムソンI)
7.I'm Ready(マディ・ウォーターズ)
8.Little Bit Of Love(フリー)
9.Mr. Big(フリー)
10.Feel Like Making Love(バッド・カンパニー)
11.Let Me Love You Baby(バディ・ガイ)
12.Hunter(アルバート・キング)
13.Can't Get Enough(バッド・カンパニー)
14.All Right Now(フリー)
15.Crossroads (ロバート・ジョンソン)
16.Hoochie Coochie Man(マディ・ウォーターズ)
◆ワードレコーズ・ダイレクト
◆ワードレコーズ楽天店
◆BARKS洋楽チャンネル
◆『ライヴ・アット・モントルー1994』ティーザー映像
1968年にデビュー、フリーとバッド・カンパニーの一員としてブリティッシュ・ロックの王道を貫いてきたポール・ロジャースだが、若いロック・ファンにはフレディ・マーキュリーの後任としてクイーンのステージに立ったシンガーという認識かもしれない。2010年10月にバッド・カンパニーでの来日公演においても、声量のあふれるヴォーカルで観衆を酔わせたばかりだ。
彼は1993年に『マディ・ウォーター・ブルース』を制作した。アメリカ黒人ブルースの巨人マディ・ウォーターズに捧げたこのアルバムで、マディの代表曲の数々に加えアルバート・キングなどをカバー。ジェフ・ベックやデヴィッド・ギルモア、ブライアン・メイ、ゲイリー・ムーア、ニール・ショーンといったスーパー・ギタリストが勢揃いしたこのアルバムは、彼にとって起死回生のヒット作となった。グラミー賞候補となったこの作品に伴うワールド・ツアーは、少しずつバンド・メンバーを替えながら約2年におよぶ大規模なものであった。
ソロ名義での初来日公演が実現したのは1993年9月のこと。この時のラインアップはニール・ショーン(ギター/ジャーニー)、ディーン・カストロノヴォ(ドラムス/後にジャーニーに加入)、トッド・ジェンセン(ベース)というもので、当時ニールが在籍していたハードラインのメンバー達だった。『マディ・ウォーター・ブルース』からの曲はもちろん、フリーやバッド・カンパニーの名曲も披露。TVドラマ主題歌「夜明けの刑事」も飛び出す盛り沢山のステージで、「ポール・ロジャースここにあり」と健在ぶりを日本のファンにアピールすることになった。
そして1994年7月、彼らはスイスのモントルーに到達することになる。1994年7月1日から16日にかけて開催された第28回モントルー・ジャズ・フェスティバルには、7月6日メイン・ホールであるストラヴィンスキー・オーディトリアムに出演を果たした。その時の貴重な映像が『ライヴ・アット・モントルー1994』だ。
ポール・ロジャース&カンパニーはメンバー交替があり、来日公演と同じなのはポールとニール・ショーンのみ。ジェイソン・ボーナム(ドラムス)、イアン・ハットン(ギター)、ジョン・スミスソン(ベース)という、ボーナムのメンバー達がそのままバックを務めている。来日時のバンドはポールを除く全員がアメリカ人だったが、このラインアップはいずれもイギリス人で、ポールの音楽によりフィットしたブリティッシュのフィーリングを出している。
この日のセット・リストは来日公演と同様、フリーとバッド・カンパニー、『マディ・ウォーター・ブルース』からのブルース・カヴァー曲という構成だが、かなり選曲が異なっている点が興味深い。『マディ・ウォーター・ブルース』からのナンバーも数多くプレイされている
数多くのスーパー・ギタリストが参加した『マディ・ウォーター・ブルース』に伴うスペシャル・ライヴということもあり、モントルーのステージには超豪華ゲスト陣が登場している点も特筆ポイントだ。まず「グッド・モーニング・リトル・スクールガール」で登場するのはブライアン・メイ。アルバムで彼が参加した「アイム・レディ」も披露されている。この濃密な交流が、後のクイーン+ポール・ロジャースへと結びつくことを思うと、興味深い。
続いて「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」でステージに上がるのがスティーヴ・ルカサーだ。この年のモントルー・ジャズ・フェスティバルに自らのバンドであるロス・ロボトミーズを率いて参加しており、ポールとも共演することになったというものだ。
そして最後のクライマックス「フーチー・クーチー・マン」ではオールスター・ジャムが繰り広げられる。ブライアン・メイ、スティーヴ・ルカサーに加え、ルーサー・アリスン、シャーマン・ロバートソン、エディ・カークランド、ロバート・ルーカス、ケニー・ニールの饗宴は、スペシャルな夜を締めくくるに相応しいものとなった。
2011年には62歳を迎えるポール・ロジャースだが、まだしばらくは世界最高のロック・ヴォーカリストの王冠を明け渡すつもりはなさそうだ。一時は失いかけたその王冠を取り戻し、自分の頭上にがっちり結わえ付けた瞬間をドキュメントしたのが、この『ライヴ・アット・モントルー1994』なのである。
『ライヴ・アット・モントルー1994』
DVD+CD 5980円(税込)
DVD 3980円(税込)
2CD 2500円(税込)
トールケース仕様、日本語字幕付、日本語解説
[DVD] 音声:ドルビー・デジタル ステレオ/ ドルビー・デジタル 5.1chサラウンド、DTSサラウンド・サウンド
参加ミュージシャン:ニール・ショーン(ジャーニー)、ブライアン・メイ(クイーン)、スティーヴ・ルカサー(TOTO)、ジェイソン・ボーナム、イアン・ハットン、ジョン・スミスソン、エディ・カークランド、ルーサー・アリスン、シャーマン・ロバートソン、ロバート・ルーカス
DVD
1.Travelling Man(フリー)
2.Wishing Well(フリー)
3.Louisiana Blues(マディ・ウォーターズ)
4.Fire And Water(フリー)
5.Muddy Waters Blues(ポール・ロジャース)
6.Good Morning Little School Girl(サニー・ボーイ・ウィリアムソンI)
7.I'm Ready(マディ・ウォーターズ)
8.Little Bit Of Love(フリー)
9.Mr. Big(フリー)
10.Feel Like Making Love(バッド・カンパニー)
11.Let Me Love You Baby(バディ・ガイ)
12.Hunter(アルバート・キング)
13.Can't Get Enough(バッド・カンパニー)
14.All Right Now(フリー)
15.Crossroads (ロバート・ジョンソン)
16.Hoochie Coochie Man(マディ・ウォーターズ)
CD
1.Travelling Man(フリー)
2.Wishing Well(フリー)
3.Louisiana Blues(マディ・ウォーターズ)
4.Fire And Water(フリー)
5.Muddy Waters Blues(ポール・ロジャース)
6.Good Morning Little School Girl(サニー・ボーイ・ウィリアムソンI)
7.I'm Ready(マディ・ウォーターズ)
8.Little Bit Of Love(フリー)
9.Mr. Big(フリー)
10.Feel Like Making Love(バッド・カンパニー)
11.Let Me Love You Baby(バディ・ガイ)
12.Hunter(アルバート・キング)
13.Can't Get Enough(バッド・カンパニー)
14.All Right Now(フリー)
15.Crossroads (ロバート・ジョンソン)
16.Hoochie Coochie Man(マディ・ウォーターズ)
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