シェリル・クロウ、ブロードウェイ・ミュージカルで音楽を担当
『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、シェリル・クロウが間もなく上演されるブロードウェイ・ミュージカルの音楽と歌詞の書き下ろしを依頼されていたことがわかった。
この作品は、1959年のボルティモアを舞台にした若者たちの成長を描くコメディ映画『ダイナー』をミュージカル化したもので、1982年に公開された映画版ではバリー・レビンソンが脚本と監督を務めた。そしてミュージカル化にあたっては、そのレビンソン自らがクロウの楽曲制作を強く後押ししたという。
この依頼に対して、クロウは「バリーから初めて楽曲制作の話をもらった時、私はすでに『ダイナー』の大ファンだったの。だから登場人物も完全に把握していて、すぐに精力的に曲作りを始めることができたわ」と語っている。
クロウにとっては今回が初のミュージカル作品となるが、すでに映画のほうでは『ハートブルー』、『カーズ』、『ビー・ムービー』を始めとする数多くの作品にオリジナル曲やカバー曲を提供している。また『グリー』の先駆けのような作品で、90年代に短期間で終了してしまった警察を舞台にしたミュージカル・ドラマ『コップ・ロック』の曲を担当したり、シンガーとしてブレイクする以前には、ミズーリ州セントルイス郊外の小学校で音楽教師をしていたなど、クロウには意外な過去もある。
映画『ダイナー』は、レビンソンのキャリアの中でも非常に重要な位置を占める作品で、脚本の質の高さが認められてアカデミー賞を受賞。それを契機に、その後レビンソンは『グッド・モーニング、ベトナム』、『レインマン』を始めとする数々の映画を監督するに至った。また『ダイナー』からは多くの俳優が大きく育ち、ケヴィン・ベーコン、ミッキー・ローク、ポール・レイザー、エレン・バーキンといった将来のスターたちが誕生した。
『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、ミュージカル版『ダイナー』は来年の夏に地方でプレビューが行われるそうで、舞台監督と振り付けはトニー賞に輝くキャスリーン・マーシャルが担当するとのことだ。
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