ヤマハ、ピアノ演奏を手軽に保存、いつでも楽しめるiPhoneアプリ「Piano Diary」無料提供

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ヤマハは、iPhone、iPod touchを使い、クラウド上に手軽にピアノ演奏データを保存することができる「Piano Diary」の無料提供を開始した。

「Piano Diary」は、インターネット・テクノロジー「クラウド」を取り入れた、新しい楽器の楽しみ方を提案するアプリケーション。ログインしたユーザーの演奏データは、すべてサーバーに保存され、いつでもどこからでも再生が可能だ。その手軽さは、「Piano Diary」という名前の通り、まさに「日記感覚」。カンタンにピアノ演奏を記録、保存された演奏データは、楽器に接続していなくても搭載されるソフトシンセにより「Piano Diary」単体で再生して楽しむことができる。

使用にはiPhone/iPod touch/iPad用MIDIインターフェース「i-MX1」(6,000円前後)が必要。iPhone/iPod touch/iPadに「Piano Diary」をインストール後、「i-MX1」を接続。「i-MX1」のMIDI端子はMIDI楽器に接続する。あとは演奏を記録するだけだ。保存した演奏はそのままの状態でプレイバックOK。作曲のアイディア・メモ用として、自分の演奏をチェックするトレーニングツールとして、上達の記録として、練習量の記録・確認といった用途に使えるというわけだ。


▲アプリ画面。左から記録した演奏時間、曲数などが確認できるプロフィール画面、YouTubeへのアップロード画面、再生画面。右は接続図。利用にはi-MX1とMIDIピアノなどが必要。

演奏を公開できるのも大きな特徴だ。保存した演奏データと写真を使ってオリジナルのスライドショーを作ることが可能。もちろん、写真はiPhoneで撮影したものでOK。完成したスライドショーは、「Piano Diary」からダイレクトにYouTubeにアップできるので、自分の演奏を多くの人に披露できるのだ。ちなみに、「Piano Diary」で記録されるのはオーディオデータではなくあくまでも演奏情報(MIDIデータ)。これをヤマハのサーバーでオーディオデータにレンダリングし、写真と組み合わせた状態でYouTubeにアップされるという仕組みだ。これらの処理は自動で行われるため、ユーザーが意識することはない。

このほか、演奏を持ち歩くことも可能。MIDI楽器がなくてもいつでもどこでも演奏データを内蔵ソフトシンセで再生することができる。再生時にはリバーブやコーラスをかけたり、違う音で再生することも可能。ボーカルや他の楽器の練習用として、音楽仲間とのコミュニケーション・ツールとして利用できる。

対応楽器はサイレントピアノや自動演奏ピアノ等のMIDIポートの付いているピアノ。MIDIポートの付いている電子ピアノのほとんどでも使えるが、アプリはあくまでもピアノ用に作られているため、より複雑なMIDI楽器の全てのパラメータには対応していない。詳しくは、下記リンクのFAQから。

<おもな仕様>
対応機種:iPad2 / iPad /iPhone 4 / iPhone 3GS / iPod touch(第4世代 第3世代)
動作環境:iOS4.2以降
言語:日本語、英語

◆Piano Diary
価格:無料(App Storeで配布)
発売日:2011年7月29日
http://itunes.apple.com/jp/app/piano-diary/id449809658?mt=8

◆Piano Diary FAQ
◆プレスリリース
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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