エイミー・ワインハウス、最後の作品はトニー・ベネットとの念願の共演

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7月23日ロンドンの自宅で急逝してしまうという、あまりに短いエイミー・ワインハウスのアーティスト人生であったが、素晴らしい才能の逸失が悔やまれる中、現在彼女の最後の録音と呼ばれているのが、トニー・ベネットとのデュエット作品である。

◆エイミー・ワインハウス&トニー・ベネット画像

トニー・ベネットとデュエットした「ボディ・アンド・ソウル」は、2011年3月23日にロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音された。二人が寄り添うツーショット写真はそのときに撮影されたものだ。このなんとも優しく穏やかな表情に悲しみがこみ上げる。

この楽曲「ボディ・アンド・ソウル」は10月5日に発売となるトニー・ベネットのニュー・アルバム『デュエッツII』に収録されるもの。『デュエッツII』は、その名の通り、世界中のスーパースターとトニー・ベネットとのデュエットによる夢の競演が収められた作品で、そこにはレディー・ガガ、ジョッシュ・グローバン、ジョン・メイヤー、マイケル・ブーブレ、ノラ・ジョーンズ、マライア・キャリー、シェリル・クロウ、ブラック・アイド・ピーズといった面々が登場する。エイミーもこの中の一員として、名を連ねていたものだ。

エイミー・ワインハウスにとってトニー・ベネットとのデュエットの共演は念願のものであった。トニー・ベネットは60年以上ものアーティストとしてのキャリア、100枚を超えるアルバム、グラミー賞生涯業績賞を含む15のグラミー賞を誇る生ける伝説。レコーディングの際に収録されたインタビューでエイミーは、「トニーと隣り合わせに立って、こうして一緒に歌えることが夢みたい。彼の歌は本当に素晴らしいんだもん。私が何年か前にグラミー賞のときは、本当に感動したわ。それは、私が受賞できたからじゃなくて、プレゼンターのトニーが私の名前を呼んでくれたからなの」と語っていた。

トニー・ベネットは、今回追悼コメントを発表、彼女の死を惜しんでいる。

「エイミー・ワインハウスはとても偉大なアーティストであり、彼女の悲劇的な死を知って心から悲しく思っています。彼女はヴォーカリストとして素晴らしいセンスを持ったミュージシャンで、彼女の類稀な才能がこんなにも早く終わりを告げてしまったことに対し、本当にショックを覚えています。彼女は愛らしくて知的な人で、私たちが一緒にレコーディングをした時にはソウルフルで非常に素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。彼女と一緒に歌う機会を得られたことを誇りに思います。彼女が、自身が抱えていた問題を乗り越えられるようにと心から願っていました。彼女のお父様であるミッチェルとご家族の皆さま、そして彼女のことを愛していた全ての人に心よりお悔やみ申し上げます。」

念願の共演を果たしたばかりであったエイミーだが、その歴史はここでストップとなってしまった。だが、彼女が残した作品は、これから未来永劫、語り歌い継がれていくのだ。

『デュエッツII』
2011年10月5日
初回限定盤DVD付2枚組 SICP-3256~3257 ¥3,780
通常盤1CD SICP-3258 ¥2,520
※日本盤ボーナストラック「思い出のサンフランシスコ with ジュディ・ガーランド」
共演アーティスト:レディ・ガガ、エイミー・ワインハウス、マライア・キャリー、ブラック・アイド・ピーズ、アレサ・フランクリン、ノラ・ジョーンズ、シェリル・クロウ、ジョン・メイヤー、アンドレア・ボチェッリ、マイケル・ブーブレ、アレハンドロ・サンス、ナタリー・コール、ジョシュ・グローバン、フェイス・ヒル、K.D.ラング、ウィリー・ネルソン、クイーン・ラティファ、キャリー・アンダーウッド、ジュディ・ガーランド

◆トニー・ベネット・オフィシャルサイト
◆トニー・ベネット・オフィシャルサイト(海外)
◆BARKS洋楽チャンネル
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