トニー・ベネット、96歳で死去
1950年代から活躍し続けたアメリカのポピュラー歌手、トニー・ベネットが、7月21日、96歳で永眠した。
◆トニー・ベネット画像
50~60年代にかけて、「Because Of You」「Cold, Cold Heart」「ストレンジャー・イン・パラダイス」「霧のサンフランシスコ」など数々のヒット曲を世に送り出し、ポピュラー音楽界で不動の地位を築いた後、2006年にエルトン・ジョン、ポール・マッカートニー、ジョージ・マイケル、U2のボノらとコラボした『Duets: An American Classic』、続いて、エイミー・ワインハウス、レディー・ガガ、マライア・キャリーらとデュエットした『Duets II』(2011年)、レディー・ガガとのコラボレーション・アルバム『Cheek To Cheek』(2014年)等を発表し、若い音楽ファンにも知られるようになり、幅広い世代から愛されてきた。
80歳を過ぎても精力的に公演を開き、力強いヴォーカル・パフォーマンスを披露していたが、2021年初め、アルツハイマー病を患っていることが公表され、表舞台から退いた。
グラミー賞を19度受賞し、2001年にグラミー賞特別功労賞生涯業績賞、2005年にケネディ・センター名誉賞が授与された。
多くのミュージシャンから追悼の言葉が寄せられており、U2、マライア・キャリー、スモーキー・ロビンソン、ビリー・ジョエル、オジー・オズボーン、キース・リチャーズらがその功績を称え、哀悼している。
Ako Suzuki