Sony Creative Software、「2011 Studioシリーズ」を発表、Vegas Movie StudioほかSound Forge、ACIDもリニューアル

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Sony Sony Creative Softwareとフックアップは共同主催による新製品発表会を開催、「Vegas Movie Studio HD Platinum 11」をはじめとする「2011 Studioシリーズ」製品を発表した。発表会では、ビデオ編集ソフトをはじめ、バンドル製品、音楽制作ソフトの新バージョンが披露されたほか、楽器メーカーZOOMスタッフによるセッションも用意された。

今回の発表のメインとなったはビデオ編集ソフト「Vegas Movie Studio HD Platinum 11」。HDVやAVCHDを含むほぼすべての形式のビデオの編集が可能で、特殊効果とトランジションのほか、手ぶれ補正、カラー補正、ホワイトバランス、音声のノイズ除去などのツールを搭載。さらにYouTubeへのアップロードやBlu-rayディスクへの書き込み、DVDオーサリングなど、コンシューマー向けながら充実した機能を備える。

新バージョンの目玉はステレオスコピック3D編集。2Dメディア同様に編集ができ、サイドバイサイド、ラインバイライン、アナグリフ方式の出力が可能だ。3Dモニターを使った3D動画の視聴のほか、赤/青の3Dメガネを使った低コストでの3D動画の視聴ができるのもうれしいところ。紙製の3Dメガネも付属する。またタイトル作成ではテキストのアニメーション機能が新たに追加。文字が1文字ずつ動いたり、伸縮したりといった動きのあるタイトルがカンタンに作成できるようになっている。音声関連では、イベント単位でのエフェクトの割り当てが可能となった(従来はマスター出力、バスレ、トラック単位)。これにより、複数トラックでの音声編集時のエフェクト追加がよりシンプルかつ手軽に行えるというわけだ。パッケージには、DVD/Blu-rayへの書き込みを行う「DVD Architect Studio 5」のほか、56種類のDVDテンプレート、360曲のサウンドトラック、操作手順チュートリアルなどが含まれる。

●バンドルパッケージも用意、音楽関連ソフトはリニューアル
ラインナップには、「Vegas Movie Studio HD Platinum 11」単体のほか、各種バンドルパッケージが用意される。これらのバンドルパッケージもリニューアルされている。いずれも発売は6月24日。概要は以下のとおり。

・Vegas Movie Studio HD Platinum 11 Production Suite
「Vegas Movie Studio HD Platinum 11」に各種ソフトウェアを追加したパッケージ。オーディオ編集ソフト「Sound Forge Audio Studio 10」のほか、NewBlueFXトランジション、エフェクト、および3Dタイトルを同梱。さらにDVD収録のビデオチュートリアルやオリジナルサウンドトラック400曲も用意。そしてiZotope Vocal Eraserプラグインが新規追加されている。価格は通常版19,740円、特別優待版15,540円、アップグレード版8,400円。

・Imagination Studio 3
Studioシリーズの「全部入り」パッケージ。「Vegas Movie Studio HD Platinum 11」の内容に加え、音楽制作ソフト「ACID Music Studio 8」、オーディオ編集ソフト「Sound Forge Audio Studio 10」、オリジナルサウンドトラックを同梱する。価格は26,040円。

また、単体発売されている音楽関連の2つのソフトについては、バージョンナンバーこそ更新されていないが、パッケージデザイン変更のほか内容が一部リニューアルされる。「ACID Music Studio 8」(14,490円/アップグレード版6,300円)はボーナス特典としてSony Sound Seriesループ集1本が無料でダウンロードできるクーポンが同梱。「Sound Forge Audio Studio 10」(11,340円/アップグレード版5,250円)はiZotope Audio Enhancerプラグインがボーナス特典として追加されている。これら2つのソフトウェアはいずれも6月下旬の発売だ。

●ZOOM Q3HDともベストマッチ、VegasはZOOMスタッフもオススメ
発表会では、エフェクターやMTRでおなじみのZOOMのスタッフによるセッションも用意された。ZOOMは、音楽関連製品とともに動画も撮れるレコーダー「Q3HD」をラインナップしている。「Q3HD」は24ビット/96kHzでの録音、HD映像の撮影が可能な製品で、発売以来人気を集め、現在では主力製品となっているという。この「Q3HD」とともに、Sony Creative Softwareのビデオ編集ソフトを使いこなしていているということで登場したのが、ZOOMのセールスディヴィジョンジェネラルマネージャー玉津良則氏だ。

まず紹介されたのは「Q3HD」開発に至る経緯。ZOOMでは、社内に用意された製品チェック用スタジオにおいて、常にミュージシャンが実際に音を出してそれを録音、チェックしている。その中で、音のチェックと同時に、ドラマーが姿勢やグリップの感じを絵で見たいという要望が出たことからVGA画質の「Q3」が開発されたという。それをさらにHD対応で画質アップさせたのが「Q3HD」というわけだ。


▲発表会にはZOOMスタッフが同社のビデオレコーダーQ3HDを携えて登壇(写真左)。「Vegas Movie Studio HD Platinum 11」には赤/青メガネも同梱される(写真右)。

個人でもビデオ撮影を趣味にし、友人のバンドのライブ映像を撮影・編集しているという玉津氏は、「Vegas Movie Studio」の上位モデルである「Vegas Pro」を使用。「Vegas Pro」の利点として、4カメラ、5カメラで収録した素材でも軽快な動作で作業できる点や、エンドロール作成やエフェクトによる合成がカンタンにできる点、オーディオ編集機能の充実を挙げた。また、ZOOMでは製品開発時にオーディオ編集の基本のソフトウェアとして「Sound Forge」を使用しているというエピソードも披露。「Vegas Proは、Sound Forgeと同じオーディオエンジンを利用しているということで、連携もとりやすいとした。また、店頭でも「Vegas」シリーズをオススメしているという。そして、「Vegas Proの多くの機能を受け継ぎながら低価格なVegas Movie Studioはうらやましい」「これからHD編集を始める人は手頃な値段で始められるのでオススメな商品」としめくくった。

◆Vegas Movie Studio HD Platinum 11
価格:通常版 14,490円/特別優待版 10,290円/アップグレード版 6,300円
発売日:2011年6月24日

◆Vegas Movie Studio HD Platinum 11 製品詳細ページ
◆Sony Sony Creative Software
◆フックアップ
◆BARKS 楽器チャンネル
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