ローランドからハイビジョンのライブ配信と収録が同時にできるビデオ・コンバーター「VC-30HD」登場

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ローランドは、映像/音声信号をUSB とi.Link(IEEE1394) に同時出力するビデオ・コンバーター「VC-30HD」を、2011年7月下旬から発売する。

近年、「Ustream」「Stickam」「ニコニコ生放送」などを用い、イベントや講演、ライブハウスなどの会場からのインターネット・ライブ配信が急増し、また収録も広く行われている。この「配信」と「収録」を同時に、ハイビジョンで実現するのがビデオ・コンバーター「VC-30HD」だ。

入力は、映像と音声をフル・デジタルで接続できる「HDMI端子」をはじめ、「コンポーネント」「コンポジット」「S-ビデオ」など従来のアナログ端子も搭載。多くの機器をダイレクトに接続可能。

出力は「USB」と「i.Link」の2つの端子から同時出力する「デュアル・アウトプット」を実現。この「デュアル・アウトプット」により、2台分の働きをするのがポイント。たとえば、USBをパソコンに、i.LinkをBlu-rayディスク・レコーダーに接続すれば、配信と収録を1台の「VC-30HD」で行えるというわけだ。i.Link出力は市販の各種ビデオ機器に接続可能なので、さまざまなフォーマットに対応が可能。ハイビジョン収録すら安価なBlu-rayディスク・レコーダーで実現できるのはうれしい限り。医療・研究など、ハイビジョン化が進む「記録」にも活躍してくれるはずだ。

また、「VC-30HD」1台に2台のパソコンを接続すれば「ダブル配信」も可能。「高画質配信とスマートフォン用配信」「異なる2種の配信サービスを同時に利用」など、2系統の出力を活かした効果的なライブ配信を実現可能だ。

6月7日に行われた「ローランド Audio & Visual 新製品発表会 2011」では、発表会の模様が「VC-30HD」を用いて、Ustream、Stickam、ニコニコ生放送で同時配信されたほか、さまざまな事例が紹介された。ステージではライブバンドの生演奏の配信を実演。「VC-30HD」とマルチフォーマットビデオミキサー「V-1600HD」を用い、マルチカメラ撮影、スイッチング、配信、収録のオペレートを1人でこなすデモンストレーションは、ライブ配信の新たな可能性を見せてくれた。また、パソコンの映像出力をi.Linkを介して「VC-30HD」に入力、「VC-30HD」のブリッジ機能を使って、USB出力はパソコンでのライブ配信に、i.Link出力はBlu-rayレコーダーなどでの収録に用いる、といった活用例も示された。


▲発表会では、Ustream、Stickam、ニコニコ生放送をはじめとするライブ配信の盛り上がりと、それに対するローランドの取り組みを紹介。発表会の模様はライブ配信され、会場に来られなかった人も見られるようになっていた。


▲バンドの生演奏をライブ配信するデモンストレーションも紹介。「V-1600HD」ではパソコンに仕込んだ動画ファイルの再生映像とマルチカメラによる画像とのスイッチングや合成などが行われ、その映像を受け取った「VC-30HD」により配信とBlu-rayレコーダーへの出力・収録が行われた。


▲展示会場では「VC-30HD」とともに各種配信関連製品を展示。これらの機器とマルチカメラなどにより構築された配信システムに触れることもできるようになっていた。

◆VC-30HD
価格:194,250円
発売日:2011年7月下旬

◆VC-30HD 製品詳細ページ
◆ローランド
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
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