スペースシャトルに思いを馳せて、宇宙なコンピ登場

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2011年5月16日にスペースシャトル・エンデバーの最後の打ち上げが成功し話題となっているが、続く7月8日(日本時間9日未明)のアトランティスの打ち上げを持って、NASAのスペースシャトル計画は終了となり、これをもって宇宙船スペースシャトルは引退となることが発表されている。

そんな中での登場である。引退を迎えるスペースシャトルに想いを馳せたコンピレーションCD『宇宙☆クラシック ~フォーエヴァー・スペースシャトル~』だ。どどーん。

6月1日発売となったこのCDは、全曲が宇宙に関連した楽曲で構成されている。宇宙を舞台にした映画『スター・ウォーズ』『E.T.』『2011年宇宙の旅』『ライトスタッフ』の中で印象的に使用されたオーケストラ演奏によるテーマ曲や、クラシックの名曲からホルストの組曲『惑星』、マーラーの交響曲など、聴くだけで宇宙を感じさせる壮大なクラシックの名曲もばっちりカバー。宇宙で初めて流れた音楽とされるベートーヴェンの交響曲第6番『田園』も収録されている。アポロ計画の前にNASAによって実行された有人宇宙飛行のジェミニ計画にて、ジェミニ7号が1965年12月の打ち上げの後、立つこともできないほどの狭い船内にいる宇宙飛行士を応援するために交信回線を通して管制室からこの曲が届けられている。ロマンなのだ。

はやぶさの帰還をはじめ、若田光一さんの国際宇宙ステーションの日本人初の船長選任など、宇宙関連の話題は豊富だ。そして全12曲約73分収録されて1500円というお手ごろな価格、しかも演奏はサー・サイモン・ラトル、ルドルフ・ケンペ、サー・トーマス・ビーチャムといった超一流の点で、こちらも話題。『宇宙☆クラシック ~フォーエヴァー・スペースシャトル~』がいざなう音楽の旅は、73分間の宇宙遊覧なのです。

『宇宙☆クラシック ~フォーエヴァー・スペースシャトル~』
2011年6月1日発売
TOCE-56397 1,500円(税込)PC配信900円
1.ツァラトゥストラはかく語りき 序奏(リヒャルト・シュトラウス)
デイヴィッド・ベル(オルガン)、クラウス・テンシュテット指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
*映画『2001年宇宙の旅」使用曲
2.美しき青きドナウ(ヨハン・シュトラウス2世)
ヴィリー・ボスコフスキー指揮、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団
*映画『2001年宇宙の旅」使用曲
3.交響曲第6番へ長調作品68『田園』 第1楽章(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)
ルドルフ・ケンペ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
*宇宙で初めて流れたとされる曲。
4.組曲『惑星』 作品32 I .火星~戦争をもたらす者(グスターヴ・ホルスト)
サイモン・ラトル指揮、フィルハーモニア管弦楽団
5.交響曲第8番第1部 讃歌(グスタフ・マーラー)
サイモン・ラトル指揮、バーミンガム市交響楽団、バーミンガム市合唱団、他
*マーラーが「この曲には宇宙の鳴動を感じる!」と自ら語った曲
6.『スター・ウォーズ』メイン・テーマ(ジョン・ウィリアムズ)
ジェフ・ラヴ指揮、ジェフ・ラヴ管弦楽団
7.組曲『惑星』 作品32 IV.木星~快楽をもたらす者(グスターヴ・ホルスト)
サイモン・ラトル指揮、フィルハーモニア管弦楽団
*映画『ライトスタッフ』挿入歌
8.交響曲第41番『ジュピター』第1楽章(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)
サー・トーマス・ビーチャム指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
9.『E.T.』メイン・テーマ(ジョン・ウィリアムズ)
ロン・グッドウィン指揮、ロン・グッドウィン・コンサート・オーケストラ
10.交響曲第2番『ロマンティック』第3楽章(ハワード・ハンソン)
レナード・スラットキン指揮、セントルイス交響楽団
*映画『エイリアン』挿入曲
11.組曲『惑星』 作品32 VII.海王星~神秘主義者(グスターヴ・ホルスト)
サイモン・ラトル指揮、フィルハーモニア管弦楽団
12.レクイエム 作品48 7.「楽園にて」(ガブリエル・フォーレ)
アンドリュー・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団、ピュイグ=ロジェ(アンリエット)

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