ヨーヨー・マ、支援プロジェクト「フォー・ザ・ピープル・オブ・ジャパン」でパフォーマンスを披露

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1981年以来ほぼ毎年のように日本を訪れているヨーヨー・マだが、東日本大震災のニュースをきいた彼が、「フォー・ザ・ピープル・オブ・ジャパン」と銘打ったプロジェクトを立ち上げ、世界中にいる友人たちに自ら連絡をとり、日本へパフォーマンスを届けようと呼びかけを開始した。

◆ヨーヨー・マ「無伴奏チェロ組曲」パフォーマンス映像

音楽を聴くことで日本の人々に少しでも心安らぐひと時を過ごしてもらえればとの想いで、ヨーヨー・マは、心をこめた演奏を届けてくれた。今回「日本の人々のために(For The People of Japan)」とヨーヨー・マが選んだのはバッハの「無伴奏チェロ組曲」だ。バッハの「無伴奏チェロ組曲」はチェリストのバイブルといわれる最難関かつ深遠な作品であり、ヨーヨー・マが4歳のときから日々演奏してきた大切な曲であるという。今回は、その中から第1番のプレリュード、そして哀悼の意味をもつ「サラバンド」(第1番から第6番まで全6曲)を特別に選んで演奏している(合計7曲、3月24日ボストンにて収録)。

「日本の人々が大変な状況にある今、私は一人のアーティストとして、芸術や文化の在り方について深く考えさせられています。文化/芸術は、このような過酷な現実に直面している人々の痛みを少しでも和らげることができるのだろうか。東京在住のある友人は、この疑問にこう応えてくれました。「自分が適切だと思ったことをためらうことなく実行するべき。行動しなければなにも始まらないのだから。」私は、この映像によって、日本に住む皆様に少しでも心の安らぎがもたらされることを切に願っています。」──ヨーヨー・マ

また、ヨーヨー・マの呼びかけにとその熱意に賛同したアーティストたちのパフォーマンスも、「フォー・ザ・ピープル・オブ・ジャパン」サイトから観ることができる。ピアニストのラン・ラン、アンスネスやギター・デュオのセルジオ&オダイル・アサド、オペラ歌手ルネ・フレミング、ニューヨーク・フィルなど、そうそうたるアーティストたちが名を連ね、深遠なパフォーマンスを披露してくれている。


◆「フォー・ザ・ピープル・オブ・ジャパン」サイト
◆ヨーヨー・マ・オフィシャルサイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
◆BARKS洋楽チャンネル
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