ポール・ポッツ、読売日響とともに美声と響豊なサウンドを披露

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ポール・ポッツと読売日本交響楽団との初共演コンサート<読売日響×ポール・ポッツ グランドコンサート>初日公演が、4月28日(木)東京Bunkamuraオーチャードホールで開催となった。

東日本大震災発生から1ヶ月半が経ち、今もなお震災地を中心に多くの方が過酷な生活を強いられている中、今回のコンサートには「日本は前に進む」というメッセージが込められている。ポール・ポッツは今回の公演に関し「自分を応援し続けてくれた日本の皆さんの為に、今だからこそ日本に行かねばならないと思った。自分が歌手として出来ることは楽しいときを皆さんに過ごしてもらい、少しでも前に進むことの手助けが出来るのではないかと思う」とコメントしている。

司会者の呼び込みでステージに登場したポール・ポッツは「カルーソー」と「ネッラ・ファンタジア」を続けて披露。歌い終わる度に巻き起こる観客からの割れんばかりの拍手に日本語で「ありがとうございます」と応えた。

「今回の震災で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。日本の皆さまのご心痛をお察し致します。このような困難な時期に、私の音楽が少しでもお役にたてるのなら、こんな嬉しいことはありません。本日は心を込めて歌います。私たちのこの気持が東北の皆さまにも届くことを願っています。」──ポール・ポッツ

ポール・ポッツはアルバム『ニュー・シネマ・パラダイス~ベスト・ムービー・ソングス』を携え、「ゴットファーザー 愛のテーマ」「この素晴らしき世界」の他、代表曲「誰も寝てはならぬ」など古今東西の名画を彩った映画音楽の数々を、今回初となる日本のフル・オーケストラと共に美声と響豊なサウンドで披露、感謝の気持ちと復興へのメッセージを歌声に込め、来場者の心を癒してくれた。

また、公演の途中ではクラシカルクロスオーバーのジャンルのみならず国内外で広く活躍しているカノンがゲスト出演し「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を両者の美しい歌声のハーモニーが会場中を包み込み、観客から歓喜の声が上がった。

初日公演は大歓声と感動に包まれ、日本への思いを行動で示してくれたポール・ポッツと読売日響による素晴らしいコンサートとなった。なお、会場には募金箱が設置され、募金を募るなどの活動も行なわれた。

この来日公演の様子は、ダイジェスト版として5月11日(水)深夜1:59~2:59日本テレビ「深夜の音楽会」、BS日テレ5月22日(日)23:00~読響シンフォニックライブ「深夜の音楽会」にて放送予定となっている。

4月28日(木)@Bunkamuraオーチャードホール
1.エルガー/行進曲<威風堂々>第1番
2.カルーソー
3.ネッラ・ファンタジア
4.ミュージック・オブ・ザ・ナイト
5.青い影(センツァ・ルーチェ)
6.禁じられた色彩(戦場のメリークリスマス)
7.ジェルソミーナ(道)
8.ゴットファーザー愛のテーマ
9.映画「バッグドラフト」より
10. この素晴らしき世界(グットモーニング、ベトナム)
11.ある歌の詩(ある愛の詩)
12.グラディアトーレ(グライディエーター)
13.タイム・トゥ・セイ・グッバイ with カノン
14. Wings To Fly~翼をください カノンソロ
15.ニュー・シネマ・パラダイス(ニュー・シネマ・パラダイス)
16.マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニック)
アンコール
17.誰も寝てはならぬ(トゥランドット)

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