セックス・ピストルズのEP、最も高価なビニール盤に

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『Record Collector』誌が、いま最も価値のあるビニール盤のリストを発表した。“レア=高値がつく=投資向き”ということで<The Best Vinyl Investments(投資に最適なビニール盤)>と題されたこのリスト。専門家たちからの意見をまとめった結果、現在、最も高値がついているのは、セックス・ピストルズの「God Save The Queen」だという。

「持っている!」と喜んだ人もいるかもしれないが、残念でした。これは、世に出回っているヴァージン・レコードがリリースしたEPではなく、世に出回らなかったA&M Recordsヴァージョン。ピストルズは1977年3月、A&M Recordsと契約。「God Save The Queen」をリリースする予定だったものの、そのエキセントリックな言動に手を焼いたA&Mはわずか1週間足らずで彼らとの契約を破棄した。このため、すでに出来上がっていたEP(2万5,000枚)のほとんどが廃棄されており、『Record Collector』紙は現存するものに1枚8,000ポンド(約110万円)との評価額をつけている。

続いて高値をつけたのは、ザ・ビートルズの『Please Please Me』(Black & Goldヴァージョン)で3,500ポンド(約48万円)。このほか、ジャズ・サックス奏者ハンク・モブレーが1957年にリリースしたセルフ・タイトル・アルバム、60年代後半に活躍したサイケデリック・バンドOrange Bicycleのキーボードリスト、ウィル・マローンのソロ・アルバム『Wil Malone』(1970年)、そしてザ・ローリング・ストーンズのデビュー・アルバム『The Rolling Stones』(1964年)がトップ5に入るそうだ。

ストーンズのデビュー・アルバムはいま、1,000ポンド(約13万6,000円)の価値があるという。

Ako Suzuki, London

◆BARKS洋楽チャンネル
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