上原ひろみ、浜松市文化芸術特別賞を授与

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4月20日、浜松市が、第53回グラミー賞最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム賞を受賞した上原ひろみに、「浜松市文化芸術特別賞」を授与した。当賞は、文化・芸術の面で特に優れた功績を挙げた浜松市民及び出身者に授与する賞で、彼女が初の受賞者となった。

◆浜松市文化芸術特別賞」授与の様子

上原ひろみは浜松市生まれ。6歳よりピアノを始め、同時にヤマハ音楽教室で作曲を学び、高校までを浜松で過ごしてきた。17歳の時にはチック・コリアと共演し、1999年ボストンのバークリー音楽院に入学。在学中にジャズの名門テラーク・レーベルと契約し、2003年5月バークリー音楽院を首席で卒業。アルバム『アナザー・マインド』で世界デビュー。以来、世界各国でライブ活動を行なってきたジャズ・ピアニストだ。

2003年度には「浜松ゆかりの芸術家」として顕彰を受け、2006年度からは浜松市の親善大使「浜松市やらまいか大使」に就任、浜松の魅力を国内外に伝える活動をも行なってきた人物のひとり。

「グラミー賞受賞という、大変栄誉ある賞をいただき誇りに思っています。スタンリー・クラークには、感謝の気持ちがいっぱいです。また、大好きな浜松市から浜松市文化芸術特別賞を受賞できたことも本当うれしく思っています。今後は、この賞にふさわしいミュージシャンにならないといけないと思っています。」──上原ひろみ

浜松市長鈴木康友氏は、「浜松市は、これまでにも数々の有名な音楽家を輩出してきましたが、上原さんは、まさにその代表格。また、現在浜松市では、音楽分野でユネスコ創造都市ネットワーク※の加盟を目指しています。今年の3月に本部(フランス・パリ)に加盟申請しました。加盟が認められればアジア初。上原さんには、今後も音楽の都を目指す浜松を代表するミュージシャンとして活躍していただきたい。」と、その喜びと今後の展望を語った。

ユネスコ創造都市ネットワークとは、2004年にユネスコが文化や産業の活性化を目指す世界の都市間交流を促進するために作った組織。音楽、工芸、デザイン、文学、食文化、メディアアート、映画の7分野で構成され、2011年3月時点で世界28都市が加盟しており、日本では、神戸市と名古屋市がデザイン、金沢市がクラフトの分野で加盟している。
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