ソナーポケット「“ありがとう”“愛してる”のきっかけになってくれたら」
卒業や就職など別れの多い季節。「ありがとう」「頑張って」と大切な人に伝えたい言葉が詰め込まれているのが、ソナーポケット(ソナポケ)のアルバム『ソナポケイズム(2)~あなたのうた~』だ。アリナミンCMに起用されている「あなたのうた」、デジタル配信で人気の「100年先まで愛します。」「好きだよ。~100回の後悔~」など全13曲(初回盤、通常盤で収録曲が異なる)には、たくさんの愛が詰まっている。
◆「好きだよ。~100回の後悔~」PV
ソナーポケットは2005年4月、ボーカルのko-daiと、eyeronの2人で地元名古屋で結成。翌2007年1月にトラックメーカーのmattyが加入し3人組になった。2008年9月にシングル「Promise」でデビュー。永遠の愛を歌った同曲は、結婚式などで多く起用され注目を集めた。
順風満帆に見える活動だが、一時はリリースの予定がなくなるなど引退を覚悟した時期もあった。長い苦悩の時間は、歌詞を制作する2人のボーカルの心を閉ざし、歌詞が書けなくなったこともあったそう。ko-daiは苦しい時期をインプットの時間と割り切り、舞台や芝居に出かけるなどし充電。寄せられたファンの言葉に支えられ生まれたのが「あなたのうた」だった。ko-daiは「ソナポケがいるから元気になれると(ファンに)言われ、まず自分が元気にならないと人を元気にできないと、気持ちを立て直すことができました。いつか開けるんじゃないかと思って頑張ることができた」と振り返る。
2年の間に経験した光(デビュー)と闇(苦悩の時期)。その思いがあったからこそ、心からの幸せ、心からの叫びを歌詞に込められるのだと思う。そして「頑張れ!」でなく、「あなた(君)」がいるから「俺(僕)」は強くなれる。一人じゃないという心強さが、聴き手に勇気を与えてくれる。
1月の発売からロングヒットを続けるアルバムに加え、レコチョクのサービス「うたギフト」(楽曲を贈ることができる)を利用する人も多い。言葉が届く楽曲だからこその支持。ko-daiは「普段は恥ずかしくて言えない“ありがとう”“愛してる”の言葉を伝えるきっかけになってくれたらうれしい」と呼びかけた。
3月20日の仙台MA.CA.NAを皮切りに全国5ヵ所をめぐるワンマンツアーがスタート。4月3日には渋谷O-EASTで最終公演が予定されている。eyeronは「お客さんが1、2人のときもあったので、東京で1200人規模の会場でできることがうれしい。でもこれはまだ一歩。昔ko-daiと横浜アリーナにライブを観に行ったとき、いつかこんな大きなところでやりたいねと話していたので、ツアーをやるごとに一回り大きな会場でライブができるよう頑張っていきたい」とコメント。
mattyも「たくさんの人にライブを届けたいので、大都市だけでなく小さな街も行ってみたい。着うた(R)のダウンロード数などを見ると、追い風を感じることもあるけれどまだまだ。ワンマンの数も一けたから二けたへ…と増やしていけたら」と思いを語った。
取材・文:西村綾乃
「ラブレター。~いつだって逢いたくて~」
2011年4月27日発売
※全3曲収録予定
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