[クロスビート編集部員リレー・コラム] 杉山編「Take Away Show」

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日頃よくチェックしている海外のインターネット音楽サイトの中でも、「ここは間違いない」というものは幾つかあって、その一つがフランスの、ラ・ブロゴティークによる“Take Away Show”。これはヴィンセント・ムーン監督が監修したライヴ・シリーズで、人気アーティストがいつもとは違ったシチュエーションで演奏を披露してくれ る。

◆スプーン・パフォーマンス映像

たとえば、2作目をリリースした当時のアーケイド・ファイアは、楽屋からステージに向かう途中のエレベーターで「Neon Bible」を演奏し(ドラムの代わりに本を破いてリズム音を出していた)、そのままステージに登場して「Wake Up」を観客と大合唱。フェニックスは観光バスの屋上からパリの街に音楽を届けて回り、他にも木の上で演奏したり、街の電話ボックスで演奏したり…。挙げればきりがないのだけど、ヴィンセント・ムーンの映像美も相まって、ここでしか出来ない音楽体験を提供してくれる。

で、何故今さらこんなことを書いているのかというと、2月初旬に公開されたスプーンの動画が、死ぬほどかっこいいのだ。

今回の舞台はヴィンテージ・ショップとおぼしき店の1階。曲間にはレコードを見たりして寛いだ雰囲気ながら、演奏はアコースティック楽器のみにもかかわらずソリッドかつタイトに引き締まっている。新作『トランスファレンス』の「ゴット・ナッフィン」などを中心に、『Ga Ga Ga Ga Ga』の曲も盛り込んだ、バンドの魅力を凝縮した“作品”だ。まだの人は、http://www.blogotheque.net/-Concerts-a-emporterで!


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