いまだ兄弟ゲンカ中のザ・キンクス、弟抜きでのリユニオンを検討

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兄弟仲がうまく行っていないのはギャラガー兄弟のみならず。キンクスの解散から15年近く経ち、それぞれ60代半ばになったものの、いまだレイとデイヴのディヴィス兄弟の溝は埋まらない。とうとう兄は弟抜きでのリユニオンを検討し始めたそうだ。

レイは英音楽誌『Q』マガジンのインタヴューでこう話したという。「そうしなきゃならないなら、彼抜きでやる」「ミュージックこそが核心だ」

デイヴが以前、キンクスのリユニオンについて「『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の下手なリメイクになる」と表したことに対し、レイは「彼が何を言おうとしているのかわかるよ。カンバックへの一般的な言及だ。ラッキーなことに、俺はセクシーなフロントマンだったわけじゃない。デイヴはいつもキュートだった。だから多分、自分自身のことをそう感じているんだろう」

キンクスはここ数年、「リユニオンを計画中」との噂が流れている。とくに12月になると毎年のように「来年はやるらしい」と報道されてきた。その都度、レイはやる気だがデイヴが反対しているといわれてきた。

デイヴは最近ところでは、2010年秋にリユニオン反対を唱えている。『Daily Mirror』紙に「(リユニオンは)恥だ。車椅子の老人が“You Really Got Me”を歌う姿なんか見る必要ない」と話したほか、兄を「くそったれ」と呼び、「吸血鬼を知ってるだろ? レイは俺のアイディア、感情、創造力を吸い尽くす。あいつと一緒にいるのは俺にとって毒だ。コントロール中毒だからな」「あいつはナルシストだ」「母が死ぬ前に“お前の兄はお前を助けてはくれないよ”って言っていたのを聞いておけばよかった」などと悪口三昧。「俺やピート・クウェイフ(オリジナル・ベーシスト/2010年に死去)がいなくて、俺たちが作った美しい音楽が同じなわけないだろ」と話した。

Ako Suzuki, London

◆BARKS洋楽チャンネル
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