ボブ・ディランのミューズ、死去

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キャリア初期のボブ・ディランにとってミューズ的存在だった当時の恋人、スーズ・ロトロが2月24日、亡くなった。ディランの名作の1つ、『The Freewheelin' Bob Dylan』(1963年)のアルバム・カヴァーでディランと腕を組んで歩く女性だ。

スーズ・ロトロは1961年17歳のとき、まだ無名だった20歳のディランと知り会い、同アルバムの写真が撮られたNY、グリニッジ・ヴィレッジ、Jones StreetとWest 4th Streetの角近くのアパートで一緒に暮らすようになった。ディランに多大な影響を与え、「Don't Think Twice, It's All Right」「Boots Of Spanish Leather」「Tomorrow Is A Long Time」といった曲は、彼女がインスピレーションとなり誕生したといわれる。

ロトロはこの数年後、ディランと別離し、映像編集者のエンゾ・バートッチオーリと結婚。友人によると「彼の腕の中で息を引き取った」という。

ディランは以前、ロトロとの出会いを「“千一夜物語、アラビアンナイト”の世界に足を踏み入れたようだった」と話していた。

Ako Suzuki, London

◆BARKS洋楽チャンネル
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