フォステクスから2層抄紙コーン採用のバスレフ専用フルレンジユニット「FF-WK」シリーズ5モデル

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フォステクス カンパニーは、バスレフ専用フルレンジユニット「FF-WK」シリーズ5モデルを2011年3月上旬より発売する。

「FF-WK」シリーズはこれまでのFFシリーズの構造を全面的に見直し、新たに10cm口径をラインアップに加えたバスレフ専用設計のフルレンジユニット。8、10、12、16、20cmの5種類のユニットが用意される。新抄紙方法「2層抄紙コーン」をはじめ、リッジドーム形状アルミ合金センターキャップ、ポケットネックダンパーを採用しさらなる高音質化を図っている。これにより明快でリアルな音質はそのままに力感溢れる低域とキャラクターを感じさせない高域再生を実現している。

「2層抄紙」とは、コーン紙を2段階に抄紙することで、基層と表層の2層で1枚のコーン紙を構成する独自の技術。「FF-WK」シリーズでは基層に長繊維(低叩解度)の木材パルプを使用し、崇高構造による高剛性化と適度な内部損失を保有させ、表層には短繊維(高叩解度)のケナフと備長炭パウダーを配合し、コーン紙表面の伝播速度を高めている。また、エッジ形状はアップロールにすることで高ストローク化を図り、材料には高損失、高ヤング率と相反する物性を保有したポリカーボネート系材料を特殊配合したウレタンフォームを採用している。なお、コーン紙表面の色調は、備長炭によるものであり染料は使用していないため、コーン紙表面の色調は個々に異なる。


もう1つの大きな特徴は、リッジドーム形状アルミ合金センターキャップとメカニカル2Way構造にある。センターキャップはアルミ合金をリッジドーム形状に成形。特定周波数での強い共振を分散して弱めることで高域のカラーレーションを軽減している。また、ボイスコイルボビンと直結することで高域の再生帯域を拡張している。また、コーン紙とダンパー、ボイスコイルの接着を同一箇所で行う3点接着方式を採用。コーンネック部の強度を高めることで高域特性の向上を実現した。ダンパーネック部にポケット形状を設けることで、ボイスコイルに中継線を使用しながらも3点接着を可能にしているのもポイントだ。さらに音質変化を最小限にするため、入力端子には金メッキ処理を施したファストン205タイプの端子を採用している。

◆FF85WK
価格:3,570円/1台
◆FF105WK
価格:4,620円/1台
◆FF125WK
価格:5,145円/1台
◆FF165WK
価格:7,350円/1台
◆FF225WK
価格:10,290円/1台
発売日:2011年3月上旬

◆FF-WKシリーズ 製品詳細ページ
◆フォステクス カンパニー
◆BARKS 楽器チャンネル

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