録音したフレーズを重ねてパフォーマンスができるBOSSループ・ステーション「RC-30」「RC-3」

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ローランドは、本体内蔵メモリーを増量、最長3時間録音とステレオ入出力に対応したループ・ステーション「RC-30」(写真:左)と「RC-3」(写真:右)を、2011年3月下旬から発売する。

「ループ・ステーション」は、ギターやボーカルなど数小節のフレーズを演奏しながら録音、それを再生しながら新たなフレーズを重ねることで、1人でもバンド演奏やアンサンブルのようなパフォーマンスが展開できるフレーズ・レコーダー。初代モデルである2001年の「RC-20」はサウンド・オン・サウンドという新しい演奏スタイルで人気を得て、その後、「RC-20XL」、「RC-2」、「RC-50」といったモデルがリリースされている。いまではギターやベース、ボーカルだけでなく、バイオリンやパーカッションなどのアコースティック楽器、またロックやジャズ、クラシックなど幅広いジャンルのミュージシャンに愛用されているシリーズだ。そのラインナップに新たに加わることとなったのが、「RC-30」と「RC-3」だ。

「RC-30」はツイン・ペダル・タイプ、「RC-3」はコンパクト・タイプ。録音時間を従来モデルの16分から最長3時間と大幅に拡大。保存できるフレーズ数も最大99個となった。またステレオ入出力対応により、空間系のコーラスやディレイなど、ステレオ・エフェクターのサウンド効果を引き出したり、シンセサイザーなどステレオ・ソースの楽器を接続したり、多彩なループ・パフォーマンスが可能となっている。

いずれのモデルもUSB端子を搭載、パソコンとの連携も図られている。録音フレーズのバックアップや、パソコンからWAVファイルのインポートも可能。DAWソフトで作成したバックトラックに合わせてセッションするなんてこともできる。

「RC-30」では、2トラックによるステレオ録音が可能となったことも注目だ。たとえばギターの場合、ひとつのトラックにカッティング(音を短く切りながら弾く奏法)、もうひとつのトラックにアルペジオ(分散和音)を繰り返し録音し、曲中で組み合わせたり、リアルタイムに音を重ねたり、ソロ・パフォーマンスで威力を発揮する。そのほか、XLRマイク・インプットも装備しているので、コンデンサー・マイクを使った高音質録音が可能。ボーカリストやラッパーなどのボーカルはもちろん、バイオリンやパーカッションなどさまざまなアコースティック楽器もマイクで録音でき、個性あるループ・パフォーマンスが可能だ。「BEND DOWN」「STEP PHASER」「SWEEP FILTER」「TEMPO DELAY」「Lo-Fi」と揃った5種類の専用エフェクトも心強い。

◆RC-3
価格:オープン
発売日:2011年3月下旬
◆RC-30
価格:オープン
発売日:2011年3月下旬

◆RC-3 製品詳細ページ
◆RC-30 製品詳細ページ
◆ローランド
◆BARKS 楽器チャンネル

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