ローランド、ピアノのフラッグシップ・モデル「V-Piano Grand」

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ローランドは、同社最高峰のピアノ・サウンド「V-Piano音源」や、独自の立体音響技術「RSS」を駆使して奥行き感ある音場をつくり出す新開発のサウンド・システムを搭載したピアノのフラッグシップ・モデル「V-Piano Grand」を、2011年5月下旬より発売する。

「V-Piano音源」は、弦、ハンマー、響板、ダンパー、共鳴音など、ピアノ音を構成する要素の複雑な相互干渉を再現し、アコースティック・ピアノの発音原理を踏襲して開発され、2009年1月にはステージ型の「V-Piano」が発表されている。新たに登場する「V-Piano Grand」は、この「V-Piano音源」の特長を最大に活かしながら、新設計のグランドピアノ型のキャビネットとのコンビネーションで奥行きと広がりのある豊かなピアノ・サウンドを再現する新開発のサウンド・システムを搭載したモデルだ。

「V-Piano Grand」は、さまざまなピアノ音成分それぞれを、ピアノ本体の最適なエリアで再生させるのが特徴。たとえば、ハンマーが弦を叩く際生じるノイズ成分は、演奏者により近い位置に配置することでダイナミックさを表現。その後方に、弦そのものの振動成分、さらにその後方にさまざまな共鳴成分や響板の響きなどを配置することで、豊かで奥行き感のあるサウンドが実現する。このシステムによりピアノ全体から音が響いているような豊かな音場をつくり上げ、演奏者の位置はもちろん、客席などさまざまなリスニングポイントで、ベストなピアノ・サウンドを楽しめるというわけだ。これは、独自の立体音響技術「RSS」により実現している。

クラシックなどで広く使われる「ビンテージ・ピアノモデル」から、アコースティック・ピアノでは実現不可能な未来志向の「バンガード・ピアノモデル」まで、幅広いピアノ・サウンドを生み出すローランドの先進技術「V-Piano音源」は、「V-Piano Grand」に最適にチューンナップして搭載。また、従来のピアノ・モデルに加え、より表現力豊かなピアノ演奏を楽しる。「V-Piano」特有の繊細な音色エディットも可能なので、調律師になった感覚で、弦のチューニングを変えたり、ハンマーの固さを調整したり、自分好みのピアノ音色をつくることが可能だ。

鍵盤は繊細なタッチを音色に反映する最高峰の「PHA IIIアイボリー・フィール鍵盤」を採用。自然な操作感と音色変化の「プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダル」や、デジタル・ピアノでありながら、アコースティック・ピアノと同様の演奏感を味わえる新機構「アコースティック・ポジション」搭載の鍵盤蓋の採用もポイントだ。詳細なスペックは現時点で未公開、価格も未定となっている。

◆V-Piano Grand
価格:未定
発売日:2011年5月下旬

◆V-Piano Grand 製品詳細ページ
◆プレスリリース
◆ローランド
◆BARKS 楽器チャンネル

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